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いきなり五日目

短編のを其のまんま移しました、

頑張って連載して行きたいですね。

旧約聖書…


神様は六日かけて天地とその万象とを作られ七日目に休まれた、

その日を神様は聖別された、

それが天地創造の由来である。


さて、

神様は東の地 エデン にて一つの園を設けられた。


アダムがエデンの園の管理者として赤土より創造された。


そして神様は言った。


「ヒトが一人で居るのは良くない、彼のために素晴らしい助け手を創ろう」


そこで神様はアダムを眠らせ、その肋骨を取り除かれた、

肋骨を土に包み女を創造された。


それはアダムより生まれた為イヴと呼ばれた。


園の中心には善悪の知恵の樹と永遠の生命の樹があった。


神様はアダムとイヴに言われた。


「園にある全ての木の実は食べて良いが知恵の樹の木の実は決して食べたらいけない、なぜなら死んでしまうから」


アダムとイヴは神様の教えを護って園にて幸せに暮していた。


さて、

神様が造られた野の生き物のうちで、

蛇が最も狡猾であった。


蛇はイヴに言った。


「園に有るどの木からも取って食べるなと、本当に神が言われたのですか?」


イヴは蛇に答えた。


「私たちは園の木の実を食べることは許されていますが、園の中央に有る木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」


さらに蛇はイヴに言う。


「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう、それを食べるとあなたがたの眼が開け神の様に善悪を知る者となる事を、神は知っておられるのです」



☆☆☆



コーン、コーン、コーン


漸く鐘が鳴った、

此れでつまらない聖書から開放される。


私達は嬉々として聖書を閉じる。


此処は聖クロス女学園、

名前から適当さが垣間見得るカトリックな学校だ。


私がこの学校に居るのはキリシタンだからでも、

目覚めたからでもない。


偏差値的に此処が一番入り易かったのだ。


だからと言って私の成績が悪いわけではない、

むしろ上から数えたほうが速い、

…真ん中から数えた方がもっと速い。


まぁ、

近所に有る学校で丁度、

みたいな感じだ。


しかし、

当然人生だつまらない時間なんていくらでも有る。


その最たるモノが月・水・金にある園内教会へレッツゴーだ。


先にも言ったが私はキリシタンでも何でもない。


正直知恵の樹なんて食うなと言うなら造るなとツッコミを入れたい、

て、言うか蛇如きがなんでそんな事を知って居るのかとても気になる、

蛇よ…

お前実は知恵の木の実を食ってたんじゃ無いのか?


そう言えば蛇は神様とやらに呪われて脚を無くしたんだっけ?


私は見た事も無い神何かよりも八つ当たりで脚を無くした蛇に同情しつつ教室へ急ぐ。


そして、

教会を出たその時。


「此処は何処だ…」


緑が青々と茂る森の様な場所に居た。



☆☆☆



結論から言おう、

わからん。


わかった事と言えば私に鱗が生えて居る事ぐらいだ。


「うーん、携帯は愚か、服まで無くなって居るとは…」


残ったのは何故か手に持っていた聖書だ、

こんなモノが残って居るぐらいだったら校則を破ってでも携帯を握り締めておくべきだった。


こんなモノじゃお腹も膨れない、

携帯でも膨れないけど電波さえ届いて居るならば出前ぐらいできるだろう。


届いていないと思うが…


「うーむ…此処は聖書も在るしお祈りでもしてみるか アーメン」


絶対違うと思うがプロテスタントでは祈ってさえいりゃ良いのだ、たぶん…


「てか、私はカトリックか…」


うーむ…

カトリックはプロテスタント的考えはダメだったりするのか?


私が得意でも無い宗教哲学に貴重な時間を割いて居ると。


「どうかしましたか?我が子よ」


ヒゲもじゃのお爺ちゃん(変態)が現れた。



☆☆☆



私の行動は早かった、

相手は何せ見ず知らずの女子学生に向かって我が子と言うのだ、

正常な頭をして居る筈が無い。


つまりまともに相手をするのはこちらの身の危険につながる可能性があるのだ。


要約すると…


逃げる!

まさに兎!


わっはっはお爺ちゃん(変態)よ私の50m5秒台の脚に適うかな?


私はそこで後ろを振り向く、

そこには木漏れ日が見えるだけで何も無い。


ふ、

他愛もない、


やはり運動会のかけっこで常に2位と3位の間をウロウロして居る私に適う筈かない。


そして前を向くと…


「どうしたのですか?」


ほぎゃあ⁉

私はそこで気を失った。



「うーん…ダメよイケメン、私達は学生よ、むにゃむにゃ」


「都合の良い夢を見ていないで起きなさい」


む?

何やら最終的に不幸せに終わりそうな夢を見て居た様な…


処で此処は何処だ?

やけに寝心地が良いな。


「起きたかい?」


たぶん効果音つけたらキラーン☆って感じになる美少年が居る。


ってか膝枕されて居る、

腿に頭が乗る形だ…

当たって居るのだよ、アレが。


「ホワター!」


見よ!

アニメ直伝のなんちゃって目潰し!


「ゴアッ⁉」


明らかに狙ってやったとしか思えない膝枕への制裁だ。


「もう一回!」


「ち、ちょっと待ってくれ!」


ん?舞ってくれ?

私はダンス何か出来ないぞ?


「えーと、僕はミカエル、君が起きたら主に言う様に言われて居たんだけど…」


は?


「元気そうで何よりだね」


チョットマテ、

では説明を求めようか。



Q今はいつ?

A五日目かな?


Q此処は何処?

Aエデンの園だっような…


Qあんただれ?

Aえ?ミカエルだけど…



私は今心の底から神様が嫌いになった、

てかたった今気づいたけどなんで私が蛇なの⁈


脚のなくなる未来しか見えない⁉


「チョット⁉」


「な、なに?」


顔を赤くしとる場合か?

お前はさっき殴られた事がトラウマになって居るかもしれないが知った事じゃない!


「どうやったら園から出れんの?」


「な、何を言って居るんだ⁈園の外は荒れ野になって居るんだ!そんな処に行ったら君が死んでしまう!」


は?


「なんであんたにそんな事心配されなきゃならないのよ?」


天使って実はかなり暇?

そう言えば膝枕だったし。


「そ、それは…」


顔を赤くして背けるミカエル…

超子犬っポイ、

いじりたい…


ぷに、

ミカエルのその少年の頬に指をたてる。


「な⁈」


さっきから驚いてばかりだなこいつ、

そんな事より。


ぷに、ぷに、 ぷに


私のよりも柔らかいかもしれない、

これでも女の子なのだ、

それを男子に負けるとなると…


「ミカエル(のほっぺ)何か嫌い…」


「え⁈な、なんで?ごめん、許して⁉」


いやいや、

半泣きされても子犬度が増すだけ何だけど?


ウニー、

今度はほっぺを左右に伸ばす、

…おぉ、のびるのびる!


「…何をやって居るのですか?」


そこにはあのお爺ちゃん(変態)が居た。



衝撃の事実!

お爺ちゃん=神様⁈

変態じゃなかった!


「貴女…失礼な事を考えて居ませんか?」


「はい、考えています」


相手は神様でしょ?

嘘ついても意味ないじゃん。


「貴女は大変正直ですね…」


いやぁ、良く言われますよ、

コメカミをピクピクされたのは始めてですけど。


「貴女は何故私から逃げたのですか?」


「ヒゲが長くて不衛生に見えるから近寄って欲しくないから」


うん、

実に汚い。



神様からの質問に大変正直に答えまくった私はどうやらミカエルと同居する事となった様だ…


いつかキリスト君が現れたら絶対邪魔してやるぅ⁉










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