#24.そろそろ何かあってもいいと思ウンダ
やあ、私はリンネ!
魔王の娘として転生ライフ、満喫中!!
おかしくなったアサカを戻すため、
獣人族の錬金術師、アミさんの家に突撃!!
話を聞いていくと、なんとアミさんが
アサカの元持ち主と発覚!?
しかもなんか訳ありっぽくて……?
何はともあれ、フラグはたちまくり!
ついに百合展開、待ったなしか!?
前略、平和な日常がゆっくり、ほんとにゆっくりとすぎています。
私ーリンネは、今日も今日とて一人前になるための講義を受けています。
ええ、もうそれはそれは頑張っていますよ。
まずはお勉強でしょぉ?
「お嬢様、この間行った小テストの結果ですが、百点中四十点でした。つまるところ、赤点です」
でもって、鍛錬でしょ?
「ちょっとリンネ! まだ腹筋始めて十回じゃない!! 基礎練さぼってたでしょ!? 魔法だけじゃやっていけないってあたし言ったわよね!?」
そして魔法とぉ〜
「……リン、うちが言ったのは、魔法をあそこにある的に当てること。あなた、的じゃなくてうちの方ばっかり向かってくるじゃない。やる気あるの?」
あ、あと魔物たちとのコミュニケーションも!
「お、お嬢はそのぉ、魔法の才能はあるんだよ。狼に逃げられたからってそんなに拗ねなくても……」
……はい、才能ないですよ?? ものの見事に。
普通なら魔王の娘、という肩書きはチート級に、全部が秀でててもおかしくないはず。
それなのに私、なーーーんも特徴ございやせん!!!
強いて言えば、魔法を学んでなくても使えることくらい??
それならそれで努力しろよとか、もっと頑張れよ、なんて言われそうだけど正直そんな気力はまったくもってわかない。
なぜこんなにもやる気がないのか、そんなの言うまでもない。
私の目的が、あくまでも百合だからだよ!!
言い切ったな? なんて言われそうだけど、これが私! これぞ私!!
「でね、この前やっとアサカのフラグがわかってね! やっと百合フラグ出揃ったの!! すごくない!? 快挙だよ、これ!!」
「そうか……それは、よかったな」
「でしょ? でしょ? それでね、つきましてはですねぇ……あの四人を動かすには、どうしたらいいのかというご相談にきましてですね」
「珍しく城に来たと思えば、そんなことか」
そんなこんなで現在、私は魔王城にいるディアボロスの元に逃げてきている。
そりゃあ魔王は忙しいだろうし? 本当はくることすらためらったけどさぁ……
あの家にいると、やれ鍛錬だ勉強だと、嫌でも一人前講座をさせられる。
四人的には、私に一人前になってもらって、とっとと任務から解放されたいのだろう。
その割に才能がないとか酷いこと言われるんだぜ? 逃げたくもなるでしょ、うん。
「あの四人が一筋縄ではいかぬのは、就任した時から分かっている。その上でお前を頼ったんだが?」
「そ、そうなんだけどぉ」
赤ん坊時代から愛されることもなく、無碍に扱われ、耐えに耐えてきた昨今。
最近じゃ、ユサさんやアミさんなど、とにかく濃いキャラが出たり、それっぽいフラグが立ってきて、めちゃくちゃテンションがあがっていた。
が、あの四人なんもないの!! ほんまに!!
フラグを立てるだけ立てておいて、動きがこれっっっっっぽっちも見当たらん!!
式典からもう半年たつんよ!!? 信じられます?!
「……一つ、聞きたかったのだが。リンネ、何故お前は他人の恋愛にこだわる?」
あへ??
「……我が頼む前から、お前は他人のために動いていた。他人のことなど、自分の二の次になるはずが……何故そこまで人の恋愛を叶えようとするのだ?」
そう言われてみれば、なんでだっけ?
転生前から百合が好き、っていうことは覚えてるんだけど……
確か、誰かに何かを言われたような……
「……すまない、野暮な質問をしたな。忘れてくれ」
そんなことより、だ。私的にはこんな質問をした、彼女の方がきにかかる。
らしくないような、弱々しい言葉だった。
その顔は、どこか思い詰めているかのように暗くてー
「ママ、何かあった?」
その言葉に、驚いたように彼女は振り向く。
予想通り、とばかりに私は言葉を続けた。
「今、ママ、すごく悲しい顔してる。何かあったんなら話してよ! 私、聞くよ?」
「……お前が気にすることではない」
「気にするよ!! 私、ママにたくさん助けてもらったもん。四天王だけじゃなくて、ママの力にもなりたい!」
相手は、魔王。こんなこと、言っていい立場ではないことなんて、さらさらわかっている。
でも私は、仮でも娘!!
魔王は私に、とにかく優しくしてくれた。
それはそれは、大事に、ちゃんとした娘として。
そんな母が、私の目の前で、悲しい顔をしている。
放っておくわけにはいかないじゃないですか!!
力になれないかもしれない。けど! 話を聞くだけなら、私にだってできるはずー!
「……聞いても、笑わないか?」
「当たり前です!! どんとこい!!」
「……しれないのだ、巳胡に」
ん?
「巳胡に、避けられているかもしれんのだ……」
んん?!!!?
(つづく!!)
百合展開がすすむ、とみせかけてすすまない。
それが四天王です。強すぎますね。
ここから、リンネにクローズアップしていきます。
そのための人選で選ばれたディアボロスなんですが
実は彼女、当初死ぬ設定でした!
もともとファンタジーメインに進めていたのもあり、
リンネの成長にはかかせなかったというか……
そんな過去もある中、サブキャラ1抜群な存在感なので
今では頭が上がりません笑
次回は、金曜日更新!
両親の危機!?




