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婚約破棄の裏事情

 私と殿下の婚約破棄が公に発表された。


「意外と早かったわね、王家の対応が」


「妙な噂が出回る前に真実を知らせておいた方がいいだろう」


 いつもの様に朝食をお父様と一緒にとっている。


「それに対応が早かったのは理由があるんだよ、これは公には発表されてないんだが……、オニール王国は知っているだろ?」


「えぇ、我が国と交流もありますし王族とも面識はありますが」


 オニール王国は我が国の隣国で昔から交流がある国だ。


 そういえば、最近話を聞かないけど……。


「今オニール王国では泥沼の内戦真っ最中なんだよ」


「ぶふぅっ!?」


 思わず口にしていたスープを吹き出してしまった。


「けほっ、けほっ……、な、内戦ってどういう事ですか?」


「それが向こうの王太子が浮気して婚約者に一方的に婚約破棄を通告、しかも冤罪をでっち上げて断罪して処刑したらしい」


「なんですか、その最悪のコンボは?理不尽にも程があるじゃないですか?その婚約者の実家は黙ってないですよね?」


「勿論、婚約者の実家である公爵家はブチギレてクーデターを起こして王都を制圧、元凶の王太子と浮気相手を公爵自ら首を斬ったそうだ、国王の目の前で」


「目には目を歯には歯を、ですか……」


「王家は権力を全て公爵家に渡したんだけど、それを良しとしない勢力もいてねぇ……、多分オニール王国はあのまま崩壊してしまうだろうねぇ」


「そんな中、私が婚約破棄の話を持ち出して来た、王家は対岸の火事とは思っていなかったのですね」


「そういう事だ、殿下もこの話を知っているだろう」


 なるほど、だからこそあの態度だったのか、そりゃあそんな話を聞いたら自分が下手したら国を崩壊させるかもしれない、と思うだろう。



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