暇つぶしに、ガチャガチャしたら? 可愛い女の子が僕の彼女になってくれた!
僕の人生は、ずっと冴えない人生だった!
僕は地下アイドルの大石せりなちゃんが大好きだ。
僕の友達も、僕と同じ地下アイドルグループが好きで!
彼は東田みとのちゃんが好きなんだ。
僕の推しのメンバーカラーはオレンジだよ!
僕はブンブン彼女の為にオレンジ色のペンライトを振りまくる。
写真も拍手会も参加する為に、彼女のグッズも買いまくるんだ。
でも? どうやら、“彼女は僕をファンとしてしか見ていない!”
大手のアイドルグループなら? その可能性も低いと思うけど?
彼女は【地下アイドルグループ】の一員だ。
僕だって! 彼女の彼氏候補に選ばれてもおかしくないと思っている。
それなのに、彼女ときたら? 僕をファンとしてしか扱わないんだ!
それが悲しすぎる。
もう少し、僕の事を男として見てほしいのにさ。
まあ、気長に彼女の気持ちが僕の方へ向くのを待つしかないけどね。
・・・そして、今日は彼女がステージに立つ日。
彼女がいるグループがライブをする日なんだ。
僕はまた、有休を使い彼女のライブに足を運んでいた。
だけど? ライブがはじまる時間まで少し時間があったから
僕は街をブラブラしていたら? そこに珍しいガチャガチャが置いて
あったんだよ。
僕は暇つぶしに、1回だけガチャガチャをやったんだ。
僕はガチャガチャに夢中になっていて、ライブの時間に間に合うか
ギリギリの時間になっている事に気づいて、ガチャガチャの中身も
見ずにリュックに入れて会場に走って向かったんだ。
まあ、何とかギリギリライブが始まる前に着いて一安心していると?
僕の推しのせりなちゃん達がステージに出てきて一人ずつ挨拶をはじめる。
彼女は僕に気づいて、小さく僕に手を振ってくれた。
僕も思わず小さく手を振り返す。
そして、ライブがはじまった。
*
・・・ライブが終わり。
彼女達が僕達を見送ってくれ、笑顔で手を振ってくれる。
僕も推しのせりなちゃんと目が合い、彼女から“また来てねバイバイ”
と言ってもらい家に帰る。
僕はバスで家の近くまで乗ってそこから歩いて10分のところに
僕の住んでいるマンションがある。
僕の部屋は、6階の607号室の部屋だった。
エレベーターで⑦を押し、部屋の前で家の鍵をリュックの中から
探していると? ガチャガチャの入れ物が出てきた。
そこであの時、買ったガチャガチャの事を思い出す。
部屋に入り、僕はガチャガチャの中身を見るためにあける。
そうすると? ③番という番号と可愛らしいお人形のような女の子
の全身制服姿の写真が写っている写真が入っていた。
僕は何が何か分からず、部屋の隅にガチャガチャの中身を置いて
お風呂に入る。
お風呂から上がって来ると? すっかりガチャガチャの事は忘れて
遅い晩ご飯を食べてそのままソファーに横になりテレビをつけて
眠ってしまった。
・・・僕はぐっすりと眠っていたが、女の子の声で目を覚ます。
『良助くん! 良助くん!』
『・・・うん? 誰?』
『私、③番です!』
『・・・③番? えぇ!? あぁ!? 君は?』
『はい! 良助くんが、私を買ってくれたじゃないですか!』
『まさか!? ガチャガチャの写真の女の子なの?』
『はい! 私の名前は葛西あおです。』
『でも、なんで? ガチャガチャの写真の女の子がここに?』
『読んでないんですか?』
『えぇ!?』
『“恋人が欲しい男性はガチャガチャをやろう!”って書いて
あったでしょ! 見てなかったんですか?』
『・・・い、急いでたから見てなかったよ。』
『まあいいですよ。今日から私が良助くんの“彼女です!”』
『いや? 僕には好きな推しがいるから。』
『“推し?”』
『地下アイドルグループの子なんだ! 名前は、大石せりなちゃん
って言うんだよ。』
『“じゃあー私のライバルですね!”』
『えぇ!?』
『良助くんを取り合うライバルじゃないですか!』
『・・・い、いや~そういうんじゃないんだけどね。』
『えぇ!?』
まあ取り合えず、彼女と僕は共同生活を始める事になった。
彼女は帰る場所がないと言うし。
僕の推しの大石せりなちゃんに絶対に会いたいと言い出した。
僕は仕方なく、彼女をせりなちゃん達が出るライブに連れて行く。
僕の隣に居る女の子にせりなちゃんは嫌な顔をした。
『ねえ、良助くん? 隣の女の子は誰なの?』
『私の名前は葛西あおです、良助くんの彼女です!』
『えぇ!?』
『えぇ!?』
『そうなんですよ!』
『・・・いや、そうじゃないんだけど、そうだといえば、まあ、』
『何よ! 良助くんは私の事が好きだって言ってたじゃない!』
『そうだよ! 今だって好きだし、気持ちは変わってないんだ!』
『そんな言い訳やめてください! 私達付き合ってるのに!』
『・・・あぁ、い、いや? 違うんだって、せりなちゃん!』
『もう、良助くんなんて嫌い!』
『・・・せ、せりなちゃん、』
今後、僕はどうすればいいのかな?
せりなちゃんは、僕の事を恋愛対象として見てなかったくせに。
彼女の存在を知ると? 態度が急変した。
あおも、僕の事をはっきり“彼氏”と言うし。
僕は何気に、“二股”をするような男なのかと自分が情けなく
感じてしまったんだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。




