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祖国に呪いあれ!

少し長めですが、どうぞ読んで下さい!

~2050年~地球の資源が少なからず終わりを迎えた。それにより戦争が勃発し、世界大戦にまで発展した。戦争の原因であるブルジュア連合国は、世界のあらゆる加盟国に協力を求めたが、全て断られ敗戦も時間の問題だと思われていた。

半年前までは、、、

連合国は、人型対人殺戮AIサクリファイスの作成を完了させ、試験機体を2機体作らせた、そして、、、投下した。

「対人殺戮人工知能サクリファィスN1型起動完了。」

「同じくN2起動完了。」

2機の人型AIは、容姿こそ子供だが、人類のあらゆる武術、剣術、柔術、知識を兼ね備えた連合国の希望であった。

「よし、敵陣の様子は?」

連合国軍大佐、ロイ·アルレフィドは、緊張しつつ声を上げた。

「問題ありません、各機ともにエネルギー量、破損率問題なし。」

現場は、緊迫した空気間だった。

もし失敗すれば、間違いなく自分達の首が、物理的にも間接的にも飛ぶからだ。

そして、軍事航空機体から、2機の少女が投下された。

「ターゲット捕捉、殲滅(せんめつ)に向かいます。」

「同じく捕捉、殲滅に向かいます。」


~敵陣営中心部~

「よし、敵はもう打つ手がない、攻めるなら今のうちだろう。」

恰幅のいい老軍曹が髭をいじりながら言う。

「兵糧攻めも良いですね、我が国は、連合国のせいで経済的制裁を食らった訳だから苦しんで貰わないと。」

細い軍服を着た中年の軍曹が、お茶を飲みながら言う。

外から爆撃に近しい音が流れ込んできた。

「なにやら、外が騒がしい、、、いったい何が起こったと言うのだ。」

今まで無かった異常事態に少し緊迫の空気が走る。

「大変です、軍曹殿!」

歩兵の一人が司令塔の役割を持つテントに入ってきた。

「何事だ!」

大声で恰幅のいい老軍曹は、聞いてきた。

息を切らせて必死に話し始めた。

「敵全線が後退し始め攻撃を始めようとした瞬間、爆撃機のようなものが、戦場の前線に投下されました。」

「何ィ!」

細い軍服の中年軍曹は、お茶を持つ手を離し、ティーカップが割れてしまった。

「しかも、たった2機です!」

「そ、それがどうしたと言うのだ。たった2機だぞ打ち落とせ!」

2機というのに安堵したのか、強気に出ていった。

「それが、死傷者6万人以上になっております。」

「何だと、、、」

当初、7万人いたはずの歩兵を含めた敵軍は、1万人にも満たないほど減ってしまったのだ。



~連合国司令塔~

「敵死傷者6万2000人、、、両機破損無し、、、」

少し動揺を隠せない連合国司令塔だった。

「よし行ける!、すぐに2機に敵国に攻めいるように命令しろ!」

ここまで上手く行くとは思っていなかった。だが同時に恐ろしくも感じた。


「指令本部より伝達、このまま、敵領地を殲滅せよ、領地としての確保もするため、爆撃等による攻撃は、禁止する。」


「了解、、」

「同じく了解、、」

実にマッハに近い加速力で敵国内に到着した2機であった。


「···これより、敵領地の生命反応物を処理します。」

そう言うと、指から穴が開き、中から水が出てきた。

その水を天に向かい発射すると、大量の雨粒となった。そして放たれた。

ポタッ、ポタッそうやって落ちていく雨粒。


~同時刻敵国内~

「ん、雨か?」

敵領地の農民は誰よりもいち早く気がつく。ポタッ、ポタッと落ちる雨粒に気づく、、、

雨が触れた手に違和感を感じた。

手を見るとその正体が一瞬で襲ってきた。

「手が溶けてる、、、」

次に放った農民の言葉は、痛みに絶句した悲痛の叫びだった。

物の十数秒で、農民がこの世に居たという形跡は消え去った。

農民だけでない、近くに居た人全てが同じく溶け出して地面と一体化した。

女、子供、関係なく全て肉として地面に帰ったのだ。


そして、3分でそこに王国があった事を誰にも悟られる事のない、平原と化した。


その様子を見て、N1、N2は、何も思わなかった。

ただ、敵を殲滅した、命令どうりに行動をしただけだった。


この血まみれの光景を見て騒いだのは、連合国国民と、連合国軍だけだった。

ただ、この光景をよく思わない物の少なからず居た。

それは、敵国軍の生存者と連合国上層部だった


~連合国首脳~

「これは、何とおぞましい事か。」

連合国首脳である、アリフェルド·ブルジュアは、この勝利を良いものと思っていなかった。

「帰還次第、N1とN2を処分しろ!」

自分に手を向けて来たら、歯向かったら、絶対的な力によってねじ伏せられるのが怖かった。

「しゅ、首脳本気ですか!?、先ほどあれほど完璧な勝利を導いたN1とN2を、、、」

「黙れ!これは命令だ、帰還次第即処分だいいな!」


「わっ、分かりました。」


そしてその情報は、国民にも報道された。

「臨時速報を伝える。」

連合国内のモニターにライブ速報された。

「同士アリフェルド·ブルジュアは、先ほど祖国を勝利に導いたN1とN2を処分すると決定した。」

国民は、どよめき始めた。

正直、大半はおかしいと思っていたが、上層部の意見に反対する事等出来るはずもなかった。


~連合国国境~

「任務遂行のため帰還しました。」

死んだような目をしてN1とN2は、答えた。

「ご苦労、言いにくいのだが、お前らは、その、、、処分が決定した。」

少しおかしいと思っていたが、誰一人として、上層部に口出しは出来ない。

「了解いたしました。」

N1とN2は、何の抵抗もせず、連行された。

連行時は、腕に手錠をつけられた。

逃げないようにという名目だが、実質機能していない。


そして連れてかれる時に、祖国の恥として硬い石を大量に投げられる。

本当はみんな、祖国の恥などと思っていなかった。

ただ、上が言えば下が従うそれだけだった。


いくら、体が超合金で出来ているといえ、成人男性が硬い石を投げて来るのだ。

体は、半壊していた。

そして、半壊した体を溶鉱炉に沈める事に決まり、準備された溶鉱炉の前に立たされた。

中の鉄は、軽く数千度を越えており、入ったらひとたまりも無いことが一瞬でわかった。

「N1最後に何か言い残す事は。」

「祖国に栄光を、、、」

そう言うと、溶鉱炉の中に突き落とされ、一瞬赤い液の中に消えていった。

普通は、こういう時、涙を流すのだろう、叫ぶのだろう、恐怖するのだろう。

だが、彼女の顔は、冷めきっており、機会と言う事を忘れさせない風貌だった。

「N2最後に何か言い残す事は。」

「祖国に呪いあれ、、、」

何の躊躇(ちゅうちょ)もなく、突き落とされた。


そして体は、溶けきった。


だが、意識は、はっきりしていて、目の前が真っ暗な事以外異常は無かった。


「やぁ、AIさんこんにちは。」


―――誰かも知らない声が聞こえた。――――

テンプレート物に近い作品を作って見たくて投稿しました!(俺TAEEE系ではないのでご安心を!)正直異世界に人工知能を転生させるとかはどうやって書いていくかが難しくて、手を出したく無かったですが、ストーリー構成とかしてると少し面白くなってきたので投稿しました!☺

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