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ARVRL  作者: ラス
7/34

ARVRL7

いよいよ待ちに待った21:00になった。小さい子供ならもう寝ていてもおかしくは無い時間だが、ARVRLファンはまだ起きているだろう。


21:00に配信されたのはラズとラドの楽曲だった。僕はてっきり最後の24:00にこのペアが配信されると思っていたから少し得した気分だ。きっと子供たちに人気がある2人を早くに登場させたのだろう。早くもないんだが…。

ARVRLのなかでも随一の人気を誇る彼らの楽曲は「CHASER(チェイサー)」というタイトルだった。今までの3曲とは打って変わって、凛としたイントロから始まり、2人の色気が爆発しながら始まる。メインは2人のダンスで、キレがあるが、優雅で繊細なある意味恐ろしいダンスだった。2人とも高校生ぐらいの歳のはずなのにものすごく大人びていて、今まで以上に魅了していく。そして、なんと言ってもMVの構成が良すぎる。ソロ画とダンスパート、そして2人でいる部分が全てそれぞれに意味をなしていて無駄がなく、元々ARVRLは天才だと思っていたが、CHASERを見て2人は天才をも超越した存在だと理解した。もう人間業ではないことは誰が見ても明らかだ。きっとMVの制作を仕事としている人にとってはやってられるかと投げやりになっているだろう。

MVはワインロッカーが舞台となっていた。チェイサーと言っても、追撃者の方ではなく、お酒の方の意味だ。2人はそれぞれ、クリスマスパーティに忍び込んで、真っ赤なワインを勧めゾンビにさせる悪役だ。そう、彼らの正体はヴァンパイア。

本当に恐ろしいよ。ARVRLは。どこまでもファンを捕まえて離さない。ヴァンパイアなんかファンが発狂するに決まっている。ラドの黒髪に赤い目はヴァンパイアそのもの。ラズは優しい振りをした小悪魔のようなヴァンパイアに扮していた。

10/3がデビュー日であるから「もしかしてラドはヴァンパイアなのでは」という非科学的な噂まであったが、このMVを見た人はそう言ってしまっても仕方ないと思う。本当に同じ空の下にいるとは信じられない。「本当は神でした」と言われても「あーそっちかー」ぐらいに思うだろう。もし普通の人間であったとしても、本性を隠しているに違いない。こんなに才能がある人間がこれまでの年月の間目立たないわけがないからだ。本性をさらけ出していたらレッドカーペットは必ず踏んでいるはず。なのにこんなに有名になっても情報が一切出てこないこはそう言うことだろう?

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