ARVRL34
何事もなかったかのように今日もAPPが始まる。
ラド「はーい、APPの時間になったね。」
リーシャ「4人目は私です!まあ実際を言うとラドと私の間にはユナがいるんですけどね。」
ラド「笑。そうだね。」
リーシャ「早速やっていくわよ!最初は"ARVRLは能力者なのか"ね。昨日のことでこの話題が出たのかしら?」
ラド「そのようだね。うーん、能力者なのは違ってないんだけど、こっちではそれが当たり前だから実感はないよな。」
リーシャ「ええ。実際を言うと私が通っているのは能力者育成学校のようなものだから、能力者であることが当たり前なのよ。」
ラド「ああ。まあ3つの能力と学科やクラスはあんまり関係ないけどね。」
リーシャ「ええ。能力が違っても習う授業は対して変わらないし…1学科が少し実技が多いくらいかな?」
ラド「うん。まあでも僕らが能力者ってことには変わりないよ。僕らの学校には政府に囚われなかった能力者が在学しているんだ。」
リーシャ「だから能力者だけを見ると政府に囚われているのが20%在学もしくは卒業したのが70%、それ以外が10%かな。卒業した後に囚われた人とかもいたりするけれど…。」
ラド「それ以外にはまだ自覚していない人もいるよね。一応能力者には僕らの学校へ入学の推薦状が届けられるはずなんだけど。」
リーシャ「監禁されていたり、身分を偽証していたら届かない場合があるのよね。その人たちにとっては今回の印がどう影響してくるのか心配だわ…。」
ラド「そうだね。一応言うと、アズは努力能力者、どんな才能も持っているけど努力しなければ使いこなすことが出来ない。リーシャは魅力能力者、コミュ力や表現力が元から優れているタイプ。ヴァンは身体能力者、どんなスポーツや運動でも誰よりも飛び抜けて実践し成功できる。」
リーシャ「これだけ聞くとその道のプロとそんなに変わらないような気もするけれど、桁違いなのよね。」
ラド「それに授賞式の主催者が言っていたようにこれは魔法使いのようなもので、物理法則を無視してくる時もあるんだ。」
リーシャ「その例がユナの異端能力。ARVRLの動画の音声なんかはユナがこうしたいって思っただけでできてしまったものなのよ。決してユナが長い研究の結果得られた技術ではないの。」
ラド「ああ。特に異端能力者である僕やラズ、ユナ、それからラズのお兄さんなんかは世に起こってはいけないことまでできてしまうから危険なんだ。」
リーシャ「幸い、異端能力者の半分は我が校の監視下にあるから心配ないんだけれど…。」
ラド「でもその残りの5割が最も危険だと言われているんだよね。ユナの能力で人数のデータが瞬時に分かるんだけれど異端能力者は全員で9人だから4人まだ野放しにされた状態なんだ。」
リーシャ「難しいところよね…結構前から9人なのは変わらないから今すぐ何かが起こる訳でもないんだけれど…。4人のうち1人は政府に囚われているとデータが出ているからその人がどう動くかにもよるけれど…。」
ラド「まあだからといって異端能力者を差別して欲しくはないんだけどね笑。僕もそうなんだから。」
リーシャ「そんなことしないわよ笑。」




