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ARVRL  作者: ラス
21/34

ARVRL21

第3回を終えて、新たに発覚したことは、「寮生活」であることと、メンバーの家族構成、そして歳が違うということだ。どれも気になるものばかりで世界中のディーラーが大興奮だったそうだ。リーシャが妹のような存在に見えたのは、実際に1番歳が小さかったんだ。その事実に納得すると同時に、先入観で同級生だと思い込んでしまっていたのを後悔した。そして寮生活も、動画は毎回すごく豪華なところで撮られていたためメンバーの誰かの家かと思っていたが、寮の中だったなんて、その寮をもっと深く知りたいところだ。APPはすごくいい企画だが、なにかひとつ知る度に、新しい疑問や欲が生まれてしまい、エンドレスな感情になるのもハマるポイントだと言える。もっと知りたくなる。でもきっとこれはARVRLだからこそ生み出せるエンドレスなのだろう。


ラド「Welcome!今夜もやりますよAPP!」


ラズ「今日は私ラズとラドでお送り致します。」


ラド「周りから天才だとちやほやされる僕らですね。」


ラズ「実際はそうでもないのよ。ARVRLはみんな誰にも負けない個性を持っているもの、かなわないことだってあるわ。」


ラド「笑。君らしくていいね、確かに僕らだって完璧でもなんでもないからね。」


ラズ「ええ。では早速だけど質問に答えましょう。1番多かったのは…"恋人はいますか。"でしたね…。」


ラド「面白かったよね笑。昨日のAPPが終わってから急にこの質問の投票率が上がって笑。僕らに答えて欲しかったのかな?」


ラズ「残念だけれど誰にもそうゆう関係の人はいないわ。だってこの寮にいる人間は原則として恋愛禁止だもの。」


ラド「原則って言っても、元々婚約者がいるケースも少なくないけどね。でもARVRLは誰も婚約者をもっていないよね。」


ラズ「ええ。婚約者がいるのは私の兄くらいよ。だからこの寮にいると結婚できるか心配になるわ…。」


ラド「大丈夫だって笑。焦らなくても君は魅力的なんだからそのままでいていいよ。」


ラズ「それもそうね。」


ラド「でも恋愛禁止はちょっと酷いよね。いつの時代ですかって学園長に問いただしてみようかな笑。」


ラズ「やめなさい笑。生徒会存続が危ぶまれるわ。私達が自由にできるのも生徒会メンバーということに深く影響しているのだから。」


ラド「ああ、そうだったね笑。僕らの学校はSNSどころか、スマートフォンも原則禁止だからね。それで寮生活ではほぼ外部の情報が分からないんだよね。」


ラズ「ええ。それには困ったものね。」


ラド「まあ、慣れれば特に支障はないけどね笑。同級生や先輩後輩も幸い恵まれていたことだし、学校生活は楽しいことだらけだよ。」


ラズ「私もそう思うわ。」

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