第一話
そこには1人のとんでもない美少女がいた。気持ち良さそうにすやすや眠っている俺の家の前で。いやいやちょっと待て。おかしい。絶対におかしい。それにここは住宅街のど真ん中だぞ。なんでこいつはこんな所で寝ていられるんだ。意味がわからない。それにその子はかなりの美人だった。にしても可愛いなぁなんてこんな状況なのにそんなことを考えていたら
「ここは?」
少女が目を覚ました
「ぇっ?!」
俺は動揺した
「あ…あの…今はいつですか?」
めちゃくちゃ可愛い声が聞こえてきた
「えっ今は…7月17日…だけど」
俺は答える
「やっあの私…どうしよう」
めちゃくちゃ可愛い声が帰ってきた
「あっ…あのすみません!!失礼します」
と言いどこかに言ってしまった。俺はしばらく固まっていた。なんか虚しい気持ちだった。そしてやっぱり意味が分からなかった。第一なんでこんな所に人がいるんだ?しばらく考えてそうだ!あの子はきっと何か観光でこの街に来ていて、それで本当に偶然にもオレの家の前にやってきたんだ。きっとそうだな。自分でも訳が分からない言い訳をしながら、俺は静かにドアを開いた。
次の日
「ふぁ~」
あくび。俺は学校でもあの子のことが忘れられなかった。あんな言い訳で自分でも納得出来ていない。本当に不思議だった。ところで今日は終業式で明日から夏休みに入る。俺には補習があるから関係ないがな。俺が帰宅部でいる意味がなくなっちまう。まぁでも最初の1週間だけだし、そこを超えたらパラダイスだ。
「頑張るか」
俺は独り言を呟いた。
帰り道の事だった。