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男は黙って日常なんだよ!  作者: 大天使 翔
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第5話 う○こを漏らしたのは誰だ!?〈出題篇〉 破

 岡田は2時間目の授業をケツにパンツをくい込ませることで乗り切った。授業中にトイレに行こうか迷ったが、先ほどの二人の発言が岡田を自意識過剰にしてしまい、行くことができなかった。休憩時間になり、トイレに駆け込むと、ストレスと気持ち悪さで吐きそうになりながら、目をつぶり、う○こでぐちょぐちょになったケツとパンツを拭く。


 しかし、依然としてパンツのう○この臭いがきつい。おそらく、このままパンツをはいて戻ると、岡田のケツにもこびりついたう○この臭いと相まって、バレるリスクは高い。岡田は、なんとかしてこのパンツを洗わなければならなかった(1時間以上この状態が続くと、岡田はこの状態に慣れてしまい、冷静な分析ができるようになっていた。しかし、人並みの倫理観があった岡田は、パンツを捨てるという選択を無意識のうちに排除してしまっていた)


 やはり、この大便の個室から洗いに行く場所として現実的なのは、トイレの手洗い場だろう。しかし、今は休憩時間だ。トイレは小便をたすために並ぶ生徒達で溢れかえっていた。その中でパンツを握りしめたまま洗いに行くのは自殺行為に等しい。どうしても、3時間目の授業が始まるまで待たなければいけなかった。


 チャイムが鳴り、生徒の気配がなくなると岡田は個室を出た。キョロキョロと辺りを確認し、出口近くの洗面所でパンツを洗う。迷彩柄のトランクスを布同士でこすりつけながら全身全霊の力でう○こを洗い落としていくが、臭いが残るのを危惧し、一応手洗い用のハンドソープをまんべんなくつけていく。


 先生が来てしまう可能性もあったので、2分ほどでだいたいの決着をつけた。パンツを絞り、臭いを確認する。・・・黒い染みは残っているが、臭いはハンドソープによってかき消された。逆に、いい臭いまである。


(ミッションクリア)と岡田は心の中でつぶやき、パンツをポケットに入れようとする。しかし、ビショビショに濡れたパンツをポケットに入れるとなると、ズボンに水が染み込んで、ズボンが水びたしになる可能性もあった。その状態で授業に戻ると、高確率でポケットの中にあるものを聞かれてしまうだろう。


 ならば、パンツをこのトイレの中のどこかに隠さなければならなかった。人目につかず、なおかつパンツを乾かすことができる場所。岡田のトイレデータベースを照合した結果、それは掃除用具入れの中の鉄の棒にかけられた雑巾の下だった。放課後にトイレ係が掃除にやってくるが、それまでに回収すれば大丈夫だろう。


 岡田が掃除用具入れの扉を閉めた時だった。


「あれ?岡田?」


 岡田の心臓は跳ね上がった。同時に、全身から汗がダラダラと吹き始める。ゆっくりと後ろを振り向くと、そこには田中がいた。


(何!?バレた・・・のか?まさかッこいつ俺のことを怪しいと睨んでつけていたのか!?くそ・・・もうこうなったらこいつを殺すしか・・・)


「お前も腹痛かったのか。じゃぁ教室戻ろうぜ」


「え?あ、あぁ・・・」


 田中は何事も無かったかのようにトイレ洗面台で手を洗う。


「何してんだよ、置いていくぜ」


「お、おう」


(まさか・・・バレてない?)


 廊下に出る二人。岡田は田中の後ろにひっつき、田中を観察する。珍しく田中は話しかけてこない。


「なぁ岡田・・・」


「うん?」


 岡田の心臓の鼓動は急速に早まった。


「いや、すまん。やっぱなんでもない」


(なんだよそれ!言いたいことがあるんなら言えよ!やっぱり見たんだろ!?おい!?くっそ・・・やはりこいつを殺すしかないのか?)


 教室に戻り、先生に事情を説明すると着席した。二人の席は隣同士だ。岡田はチラチラと田中を盗み見るが、別に変わった様子はない。しかし、心なしかゲッソリしているように見えた。


 結局そのまま授業が終わった。起立の号令がかかる。


(荻窪先生(2話の龍美の回想で出てきた、いかつい先生)の授業は私語できないからな。田中、終わりの号令がかかったらお前は龍美に俺が「糞野郎」であることを速攻で暴露するんだろう?そうだろう?)


「ありがとうございました」と、号令がかかった。


 田中は何食わぬ顔で、出された数学の宿題を解き始めた。岡田は5分ほど凝視していたが、変わった様子はない。


(本当にバレていないのか?)と岡田が思い始めた時だった。


龍美「おい二人とも、次体育だから早くグラウンド行って遊んどこうぜ」


岡田「体育?」


 その言葉は岡田の脳天まで響いた。瞬時に、「体育=体操服に着替える=俺ノーパン=オワタ」という等式が成り立つ。岡田の足はトイレへと動き出した。


 廊下を走っている途中、竿がズボンに擦れて少々痛かったが、そんなことは二の次だった。田中に気をとられていて忘れていたパンツを、とりあえず回収して安心したかった。


 しかし、どこを探しても掃除用具入れにパンツはなかった。


 膝から崩れ落ちる岡田。これが本当の絶望だった。

昔、僕が学校から帰ろうとすると、下駄箱から靴がきえていたことがありました。仕方なくその日は体育館シューズで帰ったのですが、後日下の学年の教室で僕の靴が見つかりました。もしかしたら僕のファンが盗んでいたのかもしれません・・・


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