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11、スイミンクラブ2

 秋の空はなんでこんなにも透き通っているのだろう。ボクは空に漂うたくさんのウロコ雲を見上げながら思う。

女心は秋の空なんて言うけれど、ボクの心はこんなにも澄んでいないし、コロコロ変わるわけでもない。

雪虫が飛ぶ。来週には初雪が降る。



先生「よし、美味しいスープカレーも食って身体も温まったことだし、心地よく昼寝するとするか。」


野乃花「うん。」


先生「なんだ元気が無いな。そんなんじゃ昼寝検定1級は取れないぞ。」


野乃花「そんなことも、そんなものも無いよ、センセ。」


先生「うむ、これはその場のノリというものだ。」


野乃花「ノリだけに。」


先生「磯の香り。」


野乃花「つまりは。」


先生「カオリちゃんがカツオ君の本命。」



野乃花「センセ。そう言いながらニャンニャン太郎(黒猫)を取るのはずるいと、ボクは思うんだよね。」


先生「そんなことないぞ。きっと彼(雄猫)の意思で抱かれているのだからな。」


野乃花「それはボクのいないところで、こっそり煮干しをあげているからだと、ボクは思うんだよね。」


先生「そ、そんなことは無いと思うぞ。」


野乃花「そういうのは、不純異性交遊だと、ボクは思うんだよね。」


先生「いやいや、そもそも異性じゃないしな。」


野乃花「……。そういうのは青少年育成条例違反だと、ボクは思うんだよね。」


先生「うーん、そもそも青少年か(年齢不詳)わからないけどな。」


野乃花「とにかく、動物の愛護及び管理に関する法律に抵触するおそれがあると、ボクは思うんだよね。」


先生「法律が生きているかどうかわからんが、そうこうしているうちにどっかに行ってしまったな。」


野乃花「……。」


先生「……。」



野乃花「寒くなってきたよね。」


先生「冬が来るな。」


野乃花「ニャンニャン太郎(半野良猫)は温かいのに。」


先生「……、つまりカイロ代わり。」


野乃花「ニャンニャン太郎(寝るのが主な仕事です)も部員だと、ボクは思うのです。」


先生「そのうち戻ってくるだろ。」



野乃花「おやすみなさい。」


先生「あぁ、おやすみ。」


野乃花「ニャンニャン太郎(仮称)……。」


先生「……。」

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