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言葉の果実  作者: 芥庭 深乱
3/11

弾けた夜

死について深く考える

そんな時代がいい


簡単に命を断とうとするのは

いけないことだから


綺麗事とかじゃなくて


あなたがこの世界からいなくなった時

私は確信したの

私にはもう朝は来ない

ずっと夜を彷徨う

あなたの面影を探すの


最後に話した言葉は何だったかしら


あぁ、喧嘩したんだっけな

とてもしょうもないことだった

目玉焼きだったね

いつも堅焼きにしてって言っていたのに

私が半熟にしたんだったっけ


こんなことになるのだったら

ちゃんと忘れずに堅焼きにしてあげるんだったな


夜の世界に後悔の波紋が渦巻いていく


ごめんね、ごめんね



帰ってこないとわかっていても

探してしまうの、あなたのことを


私の夜はいつ明けるのだろうか

恐ろしいくらい長い長い夜



でもね、君が生まれてきてくれた時

私の夜は弾けた

光が降ってきた


もう、あの人を探すこともなくなった

忘れたのではなくて

いつまでも想う

それが

残された者の出来る

唯一の…

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