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夕の空 恋の空 別れのそらいろ【春の詩企画】

作者: 秋の桜子

ちぎった わたあめのような 柔な雲


とろける様に 風に流るる 夕の雲


クスクス笑う たわわな桜


ふくいくと 香りと共に


空に花いろ 写してく



しおん あさぎ なでしこ うす紅梅



今日の空 キャンバスに


筆で 掃くよに


描く 春の空いろ 夕の空



君を想いし 恋の空



勿忘草 かめのぞき 長春いろ 淡紅ふじ



淡く淡く 重ねていく



君への想いを 込めていく



ちぎった わたあめのような 柔な雲


とろける様に 風に流るる 夕の雲


クスクス笑う たわわな桜


ふくいくと 香りと共に


空に花いろ 写してく



薄さくら 白すみれ 薔薇色 朱鷺いろ



ふわな 柔雲 かすみ雲


すじ雲 わた雲 夕の雲


金に輝く 太陽の光



ツワブキ かなりや色



雲に少し 足して行く


そして 夕闇迫る 暮れ色を



はなだいろ うす鼠 梅鼠



影の色を 足していく


淡く淡く 細く重ねる


黄昏色



ちぎった わたあめのような 柔な雲


とろける様に 風に流るる 夕の雲


クスクス笑う たわわな桜


ふくいくと 香りと共に


空に花いろ 写してく



カンカンカン ガダタン ガタタン カンカンカン



聞こえる 電車の 過ぎ行く音


踏切閉じてる その音も



カンカンカン ガタタン ガタタン カンカンカン



田舎の町から離れる 列なる車両


都会に続く 並ぶ二本の鉄の道



窓から 走る空を眺めてる?


澄んだ色した 田舎の空を



共に眺めた 夕の空



春いろ 恋空 想うそら


ときめき よろこび 愛の色



君を想って 描くよ 今日のそら



春いろ 恋空 別れ空


餞別 哀愁 涙色



僕は ここで 空眺め


君は 動く流れる 空眺め



最後に 二人で眺めた 春の空


最後に 二人で眺めた 夕の空



ちぎった わたあめのような 柔な雲


とろける様に 風に流るる 夕の雲


クスクス笑う たわわな桜


ふくいくと 香りと共に


空に花いろ 写してく



君への 想いを込めて


淡く 淡く 重ねる 春のいろ



君の旅立ちに 幸多かれと



熱く 熱く 願いを込めて



色を重ねる 重ねる



別れのそらいろ 春の夕。


挿絵(By みてみん)














































本作は「春の詩企画」参加作品です。


企画の概要については下記URLをご覧ください。


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 柔らかな表現の中で、電車の音が印象的で、その音だけでも切なげに見えてしまう不思議。 本当に、この柔らかさ、優しさに包まれた空間のように感じてしまう表現がどうしたら出来るのか……と。思いま…
[良い点] 言葉の表現がなんとも絶妙で、風景が目に見えて浮かぶようです。中盤の切なさを表す表現に移り変わった時、鳥肌が立ちました! とても綺麗な詩ですね!
[良い点] 企画ご参加ありがとうございます。 別れの景色を保存するかのように、刻々と変わる春の夕の空をキャンバスに描く姿が想像されました。 添えられた絵の色彩もまた素敵です。
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