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第四話 ミナホ!早く来て私を助けて下さい!


こうなったら最終手段!


私は目をぎゅっと閉じるとミナホに精一杯念を送る。


【助けて!ミナホ様!廊下でリリさんに会っちゃった!】


これを何回か繰り返す。よし、これで伝わったはず!

私は目を開けるとニッコリと笑う。ミナホが来てくれるからもう大丈夫なはずだ。


そう思うとさっきまでものすごく怖かったお金持ちのリリが急に怖くなくなった。

とりあえず友好的な笑みを浮かべといたらいいだろう。


「あんた……なんでヘラヘラ笑ってるわけ……」リリの顔を見るとゆでダコのように真っ赤。プルプルと震えている。

あれ、怒らせちゃったかな?


「リリさんになんてことを?!あんた!いい加減にしなさいよ!」取り巻き達の女の子が般若の顔で睨みつけてくる。


「いえいえ、決してヘラヘラ笑ってるわけではないのです!ただ、友好的な笑みを!」なんだか取り返しのつかないことになってるような気がする………急いで誤解を解こうとする私。


「ちっ……黙れ!」いきなり私の肩を握っていた手が離され、廊下に突き飛ばされる。


お尻が強く床に叩きつけられる。痛い!


ミナホ!早く来て私を助けて下さい!


「あっ、佳乃?」急に声をかけられる。ミナホ!ミナホが助けに来てくれたの?


振り返ると、サッカー部のユニフォームを着ている司が立っている。


「っ………」さっきまで真っ赤だった顔はどこえやら、今は真っ青の顔のリリ。そのまま全速力で廊下を走って行ってしまう。取り巻きの女の子達も戸惑うような表情をみせた後、リリを追いかけて、反対側の廊下に消えて行った。


「どうしたんだ?」不思議そうな顔をした司。私には今の司が神にしか見えない。


「つかさぁぁぁぁぁ!」そのまま司にしがみついてしまう。助かった!お金持ちを負かすなんて司はすごい!


「はぁ、女子のイジメは怖いなぁ………」ため息をつきながらも、私の頭をポンポンしながらリリに踏み潰されてクシャッとなったお客さんリストを拾い上げてくれる。


「ところでミナホは?ミナホに助けてって念を送ったんだけど……」


「念って……ミナホは帰宅部だから今帰り道じゃね?」


なんと………私が死ぬ一歩手前だったのに呑気に下校していただとぉ!

まあ、司が助けてくれたから良かったんだけどね。


「ああ、司。今からサッカー部でしょ?助けてくれてありがとう!もう大丈夫だから。また何かあったら念を送るからね!」私は念を送るポーズをとりながら司に言う。


「何そのポーズ…?とにかく、またあんなことがあるかもしれないから十分気をつけろよ。」司はニカッと笑うといつの間にか拾い集めてくれたお客さんリストを渡してくれた。

私もニコニコ笑いかえす。


よしっ、バイト頑張ろう!




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