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鈍足地獄

「ちっ」


 舌打ちして距離をとろうと飛び下がるレンゴクだったが、その飛距離は極端に短く、動きは重い。


 紫の塗料は気の流れを阻害する。

 ヤスダ・シンメイからの報告通り、塗料を浴びたレンゴクの脚は能力者のモノとは思えぬほどに脚力が低下していた。


「ノロマな亀さん、頑張って甲羅に閉じこもって耐えてみな!!」


 足の止まった男に少年は再び襲い掛かった。


「ハッ!! ホッ!! ヒャッハァー!!」


 奇声をあげながら、打って、蹴って、飛び回る。

 機動力を失った標的を相手にペインターは一方的に攻撃を浴びせ続けた。

 まさにやりたい放題。


 それでもレンゴクはその猛攻に耐え時間を稼ぐ。

 脚についた塗料は彼の気に反応して蒸発していっており、完全に消えてしまえば脚力は回復するからだ。


 だがそれを許すほど相手も甘くない。


 追加の紫塗料を射出するペインター。

 今のレンゴクにその攻撃を避けられるはずもない。


「無駄無駄!! てめぇの鈍った足じゃ、何発でもおかわりし放題だ!!」


 レンゴクの機動力は完全に封じられていた。

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