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隣の席の美少女(ヒロイン)と道端でうずくまってる変な美少女(ヒロイン)に出会った。

初投稿ですよろしくお願いします

神様最期のお願いです。

 これまでの人生僕は努力を重ねてきました。野球に人生を捧げ、挫けそうな時も辛い時もめげずに頑張ってきました。だから、神様。ぼくをラブコメの主人公にしてください!


 吉田紫陽よしだしよう15歳。成績優秀、運動神経抜群、超絶イケメンの僕は今日私立盛栄学院に入学する。

そんな完璧な僕には実はある秘密がある。

それは......転生者だということだ。

前世も日本生まれ日本育ちではあったが顔もまあまあ成績もまあまあで運動神経がちょっと良い坊主の野球少年だった。今とは全く違う、前世の僕は一切モテはしなかった。

社会人になってスポーツショップで働くようになってからは毎日仕事のことばかり、とても前の人生は楽しめたように思えない。

でも今世はイケメンに生まれた!ラブコメの主人公という設定を神様に頼んだし正直人生勝ち組である。初日からモテモテなんだろうな〜、神様さまさまだわ。


 入学式の前というのは大体教室に集合し、皆舐め回すように周りを見るものだ。開いた扉に体を通すと中学校と、前に見た高校と同じような。そんな光景が目に入った。何だか感動してしまった。

僕よりずっとスペックが低いであろうクラスメートも何だか輝いて見える。昂る心で教室のドアに貼ってあった座席表の、自分の名前があったところに座った。

窓の外、校庭。ここで3年間過ごすんだよな。

充実した青春を送りたい、さっきから視線も感じるし多分大丈夫だよな。

実のところ自信はあまりないのだった。

 そうして席に着いて少し経って。昂る心がおさまってきて。唐突に虚無感に襲われた。

誰かに話しかけておこうか。

そう思って隣の席を見ると都合よくアニメの世界から連れてきたような金髪の美少女がいた。

ん......この子が隣なのか。

さすがラブコメ設定!この子がヒロインなんだな。

確かに美しいが流石に僕の誘いを断ることはないだろうし、まずこの子を狙おう。

僕はそう決めて話しかけた。


「おはよ。僕は吉田紫陽。新町中学校出身です。隣の席よろしく。」


「あぁ......うん。」

彼女は1人ボーッとしていたようで、僕が話しかけると目をハッと開いた。そうして僕の言葉にあくびで返した。

なんだこいつ、なんだその反応。

もっと僕にお近づきになりたいオーラを出して話してくるもんだと思っていたから少々苛立ちを覚えた。

「君の名前は?」

心の中でのみ悪態をつき言葉や表情に出さないように気をつけたのだがしまいきれなかったのだろう。彼女はこっちを疑うような目で見て


笠谷桜かさやおう。」


ボソッとそう言って背中を向けた。

やっぱりこいつ、ムカつくな。

彼女は一切僕に興味を持っていない。やっぱり僕はこの世界でもモテないのだろうか。

......いや、そんなはずない。俺はラブコメの主人公なんだ。

作り出した殻が破れないように。

そっと殻をもう一つつけたした。


入学式が終わってもまた、先ほどの悔しさが晴れなかったのでまた笠谷さんに話しかけることにした。

「笠谷さん。どうしてそんなに怪訝な顔をするの?」

彼女はさらに俺を睨んだ。

「顔が見たくないのなら見なければいいじゃない。何が問題なの?」

あー。なんか可愛くない。外見はこのクラス最高級なんだけど、性格がこれだとな。

(やはり、他の子を狙おうか。)

何だか悔しいけれどこんな奴と付き合うのも面倒くさいからな。

僕はまた舐め回すようにクラスを見まわした。

そうすると笠谷さんがジッとコチラを見ていた。

「なんなの、なんなの。昨日まで普通に話してくれたのに今日はそんな、男丸出しで気持ち悪い。」

あっ。

僕は気がついた。

この世界の僕にも僕の生活がある。彼女は中学校も同じようだし、多少話す仲だったのだろう。

だからこんなに不服そうにコチラを見ているのか。

「あ、ああ。今日は何だかおかしくてさ。心機一転!って感じかな。てことで高校もよろしく。」

僕は手を差し出した。

「あ、あ、うん。」

勢いに押されるように返事をし、彼女は目を逸らしながら、僕の手にそっと手を重ねた。

(何だか複雑な心境だな。)

この世界の僕の力を借りてしまうとは。なんだかなあ納得いかない。

やはりイケメンな僕だからモテるんだろうな。

だから桜もこんな顔してるんだろうな。

寂しくなって、でもどうしようもない話だ。

「じゃあな。また学校で。」

笑顔でそう言って、2人しかいない教室を出た。

どうせ僕は認められないさ。

いや、僕はカッコいい。モテる僕。

明日からも頑張るぞ!


「っでさー、紫陽今日はどうしたの?おい、聞いてるか〜?」

そう言って僕の頭をわしわしっとしてきたのは我妻楓喜あがつまそうき、高校から知り合った友達で短髪、面白くていい奴だ。まあ、たまにめんどくさいけど。

「あ。また紫陽めんどくさそうな顔した。なあ榎、こいつ何かあったの?」

楓喜は不服そうに隣にいる四月一日榎わたぬきなつに声をかけた。

彼はクールタイプのイケメンで彼も高校から知り合った友達なのだが、もう彼がとんでもなくモテることはよくわかっている。ちょうど良い長さの黒髪が屋上に吹く風になびいて、サラサラとしている。ほんとかっけーなこいつ。

自分がイケメンになって、もう告白を2回ほど受けたといえどまだカッコいい人には嫉妬してしまうものだ。

少々恨めしそうに彼を見ながらコンビニで買ったカフェオレをストローで吸っていると、彼は気付いたように笑ってコチラを見た。

「僕は知らないけどまあ今日の紫陽は確かにおかしいね。」

「やっぱりそうだよな。」

榎は楓喜に同意して一緒にこちらの顔をじっと見てくる。『白状しろ!』とでも言いたげな顔で。

僕はキッと振り返り目を逸らす。小さく見える街は日に当てられて明るい陽気が漂っている。

「それじゃ俺は先に教室戻るな!今日は梅雨にしては天気がいいよなあっはっは。」

『やっぱりおかしいよな〜。』

とこちらを見てくる2人に背中を向けて、熱くなり始めた屋上から校舎へつながる階段の、ドアを開けた。

(やっぱり今日の俺、おかしいのかな〜。2人にも何かあったんじゃないかって疑われるし、何のせいだろ。)

6月、入学式から2ヶ月が経って帰宅部のつまらない青春が始まった。まあ2人の友達ができて充実してはいるんだが。そのせいだろうか。ふぅむ、よく分からん。冷房の効いた教室に入り机に突っ伏す。う〜ん。気持ちい。


そうして、お昼後の眠い眠い授業を終え放課後になった。楓喜や榎は部活に入っているので放課後というのは自分だけ何もやってないという虚無感に襲われる。やはり、そのせいなのだろうか。

何度か野球部も見にいった。でも、それじゃあ前世の二の舞じゃないかとギリギリで足を止め結局部活には入っていないのだ。

(あー。今日の放課後も退屈なんだろうな。)

机に突っ伏して、仮眠のようなものを目的として目を瞑る。ふと隣の席を見ても笠谷の姿はなかった。

彼女も何か、必死になるものがあるんだろうな。

何だ俺、嫉妬してばかりじゃんか。だっせ。

悔しくなって、口をつぐんで、現実から目を逸らしたくて、僕はまた窓の外を見た。


そうしていつも通りダラダラと過ごしていた放課後、珍しい人から話しかけられた。


「紫陽。今日暇?」


隣の席に座る金髪ロングの美少女、笠谷桜だ。

さっきまでいなかったのに、いつの間に教室に来たんだ。ちなみに笠谷とは初日以来、少し話す程度の仲だ。

「まあ、暇だけど。」

桜は目を輝かせた。

「じゃーさ、わたしに付き合って?」

ゲッ......

彼女は僕の手を掴み強引に引っ張る。

「お前ほんと面倒くせーな。拒否権はねーし。」

「はあ。そんなぽんぽこ悪口言われるとわたしも傷つくんですけど?レディーは傷つきやすいんだよ?」

「分かった分かった。静かにしとけ。」

僕の手を引っ張る力が強くなる。

彼女は不服そうに廊下をドスドスと歩いた。

「はい!ここだよ〜。」

対抗するすべもなく、彼女に連れられて着いたのはジメッとした部屋。北側に窓があり、日が当たらないのでこんなに暗くてヒヤッとしているのだろう。

「ここは何を目的として使われてる部屋だと思う?」

何だこいつ、気持ち悪い笑み浮かべやがって。けど可愛いのがムカつくんだよな。

「桜のいじめ。」

「は?私いじめっ子じゃないんですけど?」

「さっきみたいにわがままいっていつも友達困らせてるんじゃねえの?実質いじめだろ?」

彼女は頰を膨らませた。

「やっぱ喧嘩売ってるよねあんた。結構ムカつくんですけど。」

「いや、別にそういうわけじゃないけど。」

こいつと話すとなんかこうなっちゃうんだよな、でもこっちの方が楽しいというか。

「やっぱり、相性悪いのかな......」

彼女は何やら独り言をぶつぶつと言い始めたが、ふと本来の目的を思い出したようで机に押し付けていた顔をあげた。


「んでさ紫陽。」


じっと彼女がこちらを見てくる。

......っ。なんだこいつ。可愛すぎるだろ。

いや、別に好きではない、好きではないけどこれは美少女以外の何者でもない。そりゃすこしばかり可愛いと思うことなんて自然なことだろ。

彼女のあまりの美しさに少したじろぎながらもじっと見つめる。彼女はまたふふっと笑った。

「JR部。入ってくれないかな?」

ああ。......は?そんなことかよ。

「俺、JR部?に興味ないし別に入る気ないよ?」

彼女はまたにやりと笑みを浮かべた。

「ん?興味なくても君が部活入ってないの知ってるし、ここの高校部活入るの強制だからね?もう先生から強制で入れろって許可もらってるし、どんまーい!」

は?

僕が唖然としていると彼女は言葉を続けた。

「ということで〜。君も今日からJR部員だね!よろしく。」

状況についていけていない僕の前でまた。

彼女はにこっと笑った。


とぼとぼと薄暗い帰路を辿る。

やっぱり桜は嵐みたいなやつだ。唐突にやってきてなんだかこっちに用事を増やす。本当大変なやつだな。

足元の石を蹴るのをやめて顔を上げると、うずくまってる?女の子がいた。普通に何してんだよ。

「あ、ちょっと君?」

素通りしようとした僕に彼女は気づいたようで声をかけてきた。めんどくっさ。

「あ、はい。何でしょうか?」

(早く帰ってテレビ見て〜。)

やはり僕は態度に出やすいのだろうか。彼女は1つ溜息をついた。

「そんな嫌そうな顔しないでよ。君、盛栄の子でしょ?私。先輩。それもJR部部長なんだよ?」

げっ......あのよくわからない部活の部長か。尚更面倒なことになったのだけど。というかJR部部長って肩書き、自慢できるようなものか?幽霊部部長名乗って何が良いのだろう。

「あ、そうなんですね。では、」

別に彼女が困ってようと僕には関係のないこと。彼女の横を通り過ぎようと......。

「何なの君?こんなこと言うのも何だけど私って可愛くない?助けたらもしかしたらあんなことやそんなことがあったり?とかそんなこと思わない?」

うーん。別に興味はないかな、どっちかと言うと桜の方が美少女だし。でもまあ桜の外見がお嬢様ならこっちは子猫と言った感じの可愛さがある。黒髪ボブは別に嫌いじゃないし、ある程度上、下それぞれにサイズがある。顔は整っているから別に文句なしではあるな。

「まあ、用件だけは聞きます。」

よく見たら、まあ話ぐらいは聞いて良いかな。みたいな。

「その、さ。」

彼女は言葉をためらうように目を逸らす。言いたいことがあるなら早く言ってくれ。その恥ずかしそうな顔、可愛すぎる。

「私の家に来てくれない?」

彼女は思ったより大きい声が出たことに驚いた様子で1歩2歩僕から体を離した。

まあそんなことはどうでもよくて。ただその言葉に驚くばかりだった。

(初めて会った人を家に誘うって......。どうなの?そこにモラルはあるの?)

役得だなというか、こいつヤリマンなんだな。と言うか。何とも言えない感情に僕は何も言えなくなってしまった。

「あの、そういうの、やめた方がいいと思いますよ。」

流石にそう言うのを目的として家に行くのは気が引ける。拒否しようと思ったのだが。

「あ、あのさ。別にそう言うことを目的にして言ってるわけじゃないんだよ?......そ、そのさ。正直言うと無償の奉仕が欲しいだけって言うか、そう言うとほんと申し訳ないって言うか。さっ、さっきあんなことやそんなことがあるかも?なんていったのも冗談だし。」

先輩はあたふたと説明する。

うう、気まずいやつ。ヤリマンとか思っちゃったじゃねえか、もう顔も見れねえよ。

「そ、その。別に無償の奉仕くらいやっても良いですよ。別に今忙しいわけでもないですし。」

気まずい空気にたまらなくなって話を切り出すと彼女は目を輝かせた。

「ありがとう!まじか。超助かる〜。」

そこまで気乗りはしていなかったけどまあ良いかと思った。彼女が綺麗な笑顔を、見せてくれたから。


「ここが家なんだよね。」

先輩についていくと着いた先は白いアパート2階の僕の家の隣だった。

「え、マジですか?」

嘘だろ?だってこんな先輩一回も見たことないし。

「マジだよ。まじまじ、この前引っ越してきたんだよ。」

そういうことか。今まで僕はこの家で10年間ほど暮らしている。前から隣の家なら気づかないはずがないもんな。

「こんな偶然あるんですね。」

まるで、ラブコメの主人公みたいな。

いや、僕はそうだったっけか。神様にラブコメの主人公って......。

この世界の僕がモテることはよく分かった。クラスの女子達も、この先輩も、桜も、僕が美形でなければ近寄ってくることはなかっただろう。正直僕にはあの、転生した頃にあった自信はもうなかった。

モテてるのは今の自分、過去の自分はもう、青春を送ることなんてできないんだ。誰も僕と言う内面は見ず、ラブコメの主人公という皮を被った僕を彼女達は見てる。

悲しくて、何とも言えなくて最近はこの生活が楽しくなくなってきていた。

知らぬ間に遠くを見ていた僕の肩を彼女が叩いた。

「ねえ、急にどうしたの?目、濡れてるよ?」

あれ?何泣いてんだ俺、まだストーリーは始まったばっかだぞ?こんなんでラブコメの主人公務まるのか。

涙はなかなか止まらなくて、涙を手で拭って、手で拭った。彼女はそっと僕を見て

「生きたいように生きれば良いんじゃないかな?会ったばっかだからよく分からないけど何か悩んでることがあるならさ。」

その温かさが嬉しくて、嬉しくて僕は泣いた。泣いた。ただ、目的も忘れて泣いた。

「気持ちよく泣いたね〜。」

泣き止むと彼女がハンカチを差し出してくれた。

僕はまた、そっとハンカチで涙を拭う。そうして僕が落ち着いた頃、彼女が話を切り出した。

「この後にってのも何だけどさ。私の相談、乗ってくれる?」

「あ、もちろんです。そりゃそのためについてきたんですから。」

「まあそれはそうなんだけどさ。君もかなり疲れてそうだなって思って。」

彼女がじっと見つめてくる。本当に心配してくれてるんだなと、そう感じるぐらいに。

「その、でも何にもしないのも先輩に申し訳ないじゃないですか。」

彼女はこちらを見てにこっと笑う。

「じゃあ、貸し1!そういうことで!」

その日は久しぶりに、自分を見てもらえた気がした。


「あら、紫陽。おかえり。」

家に帰ると我が母が食卓で煎餅を食べていた。今日仕事じゃなかったのかよ、なにしてんだこの人。

「いや、今日仕事早く終わったから早く帰って来てんのよ、別にサボったとかじゃないわ。」

さっとこちらを叩く母、ボウリョクテキダ。

正直ちょっといらっとしたが態度に出せば尚更面倒くさいことになるので心の中で悪態をつく。

ただ、母にはその気色が通じたようで母は不服そうにこちらを見た。

「遊ぶのも良いけど勉強しときなよ。」

うるせーな。

一度人生を終えたと言えど反抗期は終わらねーな。

我ながら嫌な子供だと、思いながらも自室に駆け込む。今日は見たいアニメがあるんだ。早く見たい。

パッとジャンプして椅子に着地。練習した甲斐があった。僕のちょっとした時短だ。まあ、こういうのって良いよな。なんて言うか気持ちい。

鼻歌が出ちゃいそうなぐらいのウキウキとした気分でタブレットを起動。両耳にイヤホンをつけ爆音を流す。

ああ、このアニメまじ神だな。これは3周はいける、何ならご飯食える。まじゾクゾクするわ。

僕はアニメの世界にのめり込んだ。玄関のドアが空いた音にも、自室のドアがノックされた音にも、自室のドアが開いた音にも気づかずに。

「紫陽。何してんの?今日大事な日って言ったじゃない?」

僕が後ろに人がいるのに気づいたのは母に肩を叩かれてからだった。

「この子。生き別れの実姉で紫陽の学校の先輩。

中鉢日葵ちゅうばちひまりさんよ。」

そこには、さっきまで見ていた、美しい笑顔があった。






 


(後書きはガキくさすぎたので消しました。)

まだまだ経験不足ですが応援よろしくお願いします

たまに奇行に走ります

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