8/76
憎悪
(どうしてお姉さまばかりがいい目を見るの)
ティナは今朝も仲睦まじい2人を見て発狂しそうなほど怒りが湧いてきた。
どうにかしてお姉さまに一泡吹かせてやれないかと画策していると、子分の一人がそっとティナに耳打ちする。
「貞操を奪ってしまうのはいかがでしょう。ティナ様が廃校者にリリー様を呼び出していた駄絵けたらあとは私たしがリリー様の貞操をいただきます」
(それは最高ね、自分よりだいぶ格下に犯されたらきっとお姉さまは婚約解消、それどころか追放になるおしれない。)
「この話は私は聞かなかったことにするわ。あなたが勝手にやったことよ」
ティナが言うと子分は頷いた。
「これでお姉さまはおしまい」