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少女

「お天気がいいですし、庭を散歩しませんか?」


俺がイルナを誘うと彼女は頬を染めてうなずく。

出会ってから数十分おれは彼女の声を聞いていない。

緊張からか無口になっているのかと思っていたが、お付きの次女がイルナは普段からこうなのだと言われて納得した。

全ての所作が控えめで、とても悪役令嬢になるとは思えない少女だった。


「お手を」


イルナに手を差し出すと彼女は真っ赤になってその手をとった。

(こんなに可愛いのに生まれ変わる前の俺は相当いやなやつだだたんだな)


こんなに可愛い婚約者を無下にしてほか女に懸想するなどどれだけひどい人間なったのだろう。


庭園のバラは見ごろになり、いい香りを放っていた。

おれはその一輪をとると、イルナ中身に飾った。


「こうしてみると薔薇の美しさが霞みますね。貴女がおれの婚約者でよかった」


するとイルナは急に涙目になるとハンカチで涙を拭って微笑んだ。


「私もあなた様が婚約者で嬉しいです」


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