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ラヴ・ソルジャー ~悪魔に恋しちゃダメですか?~  作者: 紫龍院 飛鳥


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第三話


「…はぁ、最近ルタさんにめっきり会えていないなぁ…ここ最近は襲撃の日にもあまり顔を出してないみたいだし、週末も仕事が山積みで忙しくて中々会えない日々が続いてるし…はぁ、会いたいなぁ…ルタさん…」


そんなことを思っていたその時だった…。



“ヴー、ヴー、ヴー…”



「ん?あっ!ルタさんから通話だ!も、もしもし?」


『もしもしルドか?ごめん、最近内勤の仕事が溜まってたから忙しくて全然会えてなかったよな?』


「ううん、忙しいんだよね?俺の方は全然我慢できるから無理しないでいいよ」


『それでなんだけどさ、今日の夜は暇か?一緒にご飯行こう!』


「うん!行きたい!是非とも行きたい!」


『やった!じゃあ、また今夜!場所とかはまた後でメッセージで送るから』


「うん!楽しみに待ってる!」


『じゃあまた後で!ルド、大好き!』


通話が切れる


「ぃやったぁぁぁぁ!!」


喜びのあまり諸手を上げて万歳するルドルフ



「あら?ルドこれから出かけるの?こんな時間に?」

「ああ、うんちょっとね…」

「…なぁんかここ最近アンタ様子がおかしいわね、コソコソ一人で出かけることも増えたし、やたら身だしなみなんかも気にしだしたり、夜とかも誰かとス魔法マホで通話してるみたいだし…」

「ぎくっ…」

「もしかして…女でしょ?」

「そ、それは…その」

「図星でしょ?そういや前にアンタ好きな娘いるって言ってたもんねぇ~!もう付き合ってるの?」

「…ハァ、やっぱリーネさんには敵わないな…そうだよ、付き合ってるよ」

「ほほぅ、で?どんな娘なのよ?紹介しなさいよ!」

「いや、その…それはまた今度いつか、ね…それよりもう行かないと!彼女待たせちゃ悪いし」

「そうね、気を付けていってらっしゃい!ラミレス達にはそれとなく言っておくから!」

「う、うん…ありがと」

「あぁ、それとこれ…持っていきなさい」

「??」


と、リーネが手渡したのは『避妊具コンドーム』だった。


「なっ!?い、いらないよこんなの!」

「何よ、男たるもの常に如何なる時でも持ち歩いてないとダメよ!紳士の嗜みでしょ?」

「どんな嗜みだよ!それに、俺らまだ手すら繋いだこともないのにそんな…まだ早すぎるって」

「そう?でも、“いざ”って時が来た時の為に持っておきなさい!男の子はそういうのちゃんとしないと嫌われるわよ?」

「わ、分かったよ…」


と、渋々リーネからコンドームを受け取るルドルフ


「じゃ、頑張ってくるのよー!」

「う、うん…」



・・・・・



「ルタさーん!」

「あ、ルド!」

「ごめん!待った?」

「ううん、私もさっき着いたところだったから…」

「そっか、それにしても…こないだはあんまり気付かなかったけど、見事な『擬態』だね」

「うん、すごいだろう?」


説明しよう、ムエルタ達魔族は有事に備えて人間に擬態する能力を持っておりこうして擬態することで魔族特有の角と尻尾を隠すことができるのである。


「その擬態もすごいけど、その私服も…か、可愛いな」

「あ、ありがとう…じゃあ行こうか?」

「あ、うん!」



【居酒屋 晩杯屋ばんぱいや



「らっしゃぁせぇ!!二名様ですね、こちらへどうぞ!」


二人して居酒屋へ入る


「んーと、何にしようかな?とりあえずレモンサワーにしよ、ルドは?」

「じゃあ、俺はジャスミン茶で…」

「?、ルド飲まないのか?あ、そっか…お酒あんまり強くないんだっけ?」

「うん、そう…ルタさんは俺に気にせず好きに飲んでいいからね」

「うんっ!すみませーん!」


と、二人で楽しく食事を楽しむ


「アハハァ~、おしゃけ美味ちぃ~」

「ル、ルタさん?大丈夫?すっごいフラフラだけど…」

「大丈夫らよぉ、これぐらい酔った内に入りましぇん」

「いや大丈夫じゃないでしょ、呂律だって回ってないし…」

「もう、ルドってば心配性なんらから~」

「とりあえず、今日のところはこれでお開きにしましょう…」

「え~…もうちょっとぉ」

「ダメです、すみませーん!お会計!」


お会計を済ませて居酒屋を後にする、そこでタクシー(送迎魔動車)を捕まえてルタさんを乗せる


「じゃあねルタさん、今日は楽しかったよ」

「うん、私も楽しかったよぉ~…ルドしゅき♡」

「ルタさん、うん…俺も好きだよ」

「すみません、そろそろよろしいですか?」

「あ、すみません!お願いします!」


タクシーを見送るルドルフ



・・・・・



【魔族領】



「お客さん、着きましたよ」

「ん?あ、ありがとうございました…えっと、お支払いを」

「いえ結構ですよ、さっきの方からもういただいていますので」

「えっ?あ、ああ…」

「では、またのご利用を…」


ムエルタを降ろして去っていくタクシー


「うぃ~、たらいま~」

「ム、ムエルタ様!?どうしたんですかそんなフラフラで!?」

「にへへ、大丈夫らよ…」

「おう、帰ったかムエルタ…って、酒臭っ!お前今日出掛けるって言ってたけど飲んできたのか!?」

「あ、イフリートしゃま~」

「ったく、酒弱い酒好きほど厄介な奴はいないな…とりあえず早く部屋行って休め、後ちゃんと水も飲んでおけよ」

「ふぁい…」




【翌日】



「フハハハハハ!また会ったな、勇者ども!」

「出たなイフリート!今日こそ決着をつける!」


四天王イフリートとラミレス達が戦っている最中、その横で…


「ルド、昨日はありがとうな…タクシーまで乗せてくれて」

「いや、いいよ…それぐらい」

「あ、タクシー代いくら?返しておくよ」

「いいっていいってそれくらい…それより気分は大丈夫?」

「うん平気、ほら一応私解毒魔法とか使えるし…」

「そっか、魔法って便利だね…俺なんて魔法の才能なんてからっきしだからなぁ、簡単な身体強化魔法ぐらいしか使えないし…」

「ふーん、でも魔法なんか使えなくてもルドは十分強いよ…魔法もロクに使わず私と対等に渡り合える人間なんて初めて見た」

「そ、そうかな…」

「そういえば、昨日見た時に思ってたけどルドの筋肉ってすごいよな…やっぱ鍛えてるのか?」

「あ、うん…仲間を体張って守るのが俺の役目だからさ、生半可な強さじゃみんなを守れないからさ」

「ルド、素敵…カッコいい♡」

「い、いやぁ…」

「ねぇ、ちょっとだけ筋肉触らせてくれないか?」

「えっ、そ、そんな…こんなところで」

「お願い!ちょっとだけ、ねっ?」

「し、仕方ないな…」


と、ルドルフは鎧を一部外してムエルタに筋肉を見せる


「わぁっ、硬い…すごい、逞しくて男らしい」

「え、えへへ…」

「いいなぁ、私もそれなりに鍛えている方なんだけどあんまり筋肉つかなくて」

「ま、まぁ俺は男だし、男と女とじゃ筋肉のつき方って大分違うからさ」

「まぁそうだよなぁ…あのさ、ルドは私が筋肉ムキムキになっても嫌いにならない?」

「勿論だとも!俺はルタさんがムキムキマッチョになろうと100㎏のおデブになろうと変わらず愛せる自信がある!」

「わぉ、でも流石に100kgのおデブはいいすぎだろう?」

「いや、それぐらい俺はルタさんのことを愛しているんだ…」

「ルド…嬉しい」

「ルタさん…」

「ルド…」


二人して見つめ合う、心臓の鼓動が段々と高鳴っている


「…なぁ?ルド」

「ん?」

「…その、チ、チュー、しても、いいか?」

「チ、チュー!?そ、それって…口と口同士でってことだよね?」

「うん…私、ルドとチューしたいな…」

「い、いいの?」

「いいよ、だって…彼女なんだからさ」

「う、うん…なんか、緊張する」

「わ、私も…初めてだからすっごく緊張する」

「じ、じゃあ…するよ?」

「うん、召し上がれ…」


キュッと目を瞑るムエルタ、ルドルフは意を決してゆっくりと唇を近づけていく


しかし、その時だった…。


「これでトドメだ!『ムーンライトセイバー』!!」

「ぐあぁっ!!くっ、今日のところはこれくらいにしてやる!た、退却~!」


「あっ…」

「あっ…」


ぞろぞろと引き上げていく魔王軍


「…その、終わっちゃったみたいだね」

「そう、だな…アハハハ」

「……」

「…えっと、そういうわけだから私ももう戻らないと」

「そ、そうだね…はぁ」

「ま、まぁ…チューはまた次までお預けってことで」

「う、うん…じゃあ、また」

「うん…」


ムエルタは去っていき、その場に一人でポツンと立ち尽くすルドルフ


「…はぁ、俺は…なんて意気地がないんだ、ルタさん…きっとガッカリしただろうなぁ」


ガックリと項垂れて四肢を地につけるルドルフ

するとそこへ…


「おーいルドぉ!そっちは無事か…って、えぇっ!?大丈夫か!?しっかりしろ!」

「えっ…あ、いやこれは…」

「ムエルタにやられたんですね、すぐに治療します!傷を見せてください」

「や、別に怪我とかは…」

「あらホント…傷がどこにも見当たりませんわ」

「恐らくは、体の外部ではなく内面をやられている可能性があるな…」

「いや、だから…」

「外身じゃなくて中身にダメージを加えるなんて…なんて恐ろしい技を持っているのかしら、悪魔騎士 ムエルタ」

「あ、あの…」

「大丈夫ですわルドルフさん、私が必ず助けてあげますわ!」

「ちょ、お願いだからみんな俺の話を聞いてぇぇぇぇ!」



・・・・・



【勇者パーティーの宿】



「あー!やっぱし戦った後に飲むお酒は最高ねー!」

「おいリーネ、また飲んでんのかよ…昨日だって鱈腹飲んでたクセにたまには休肝日とかにしたら?」

「甘いわねラミレス、私にとってお酒は元気の源なの!飲まないと力が出ないし、この私からお酒を取り上げようだなんて私に死ねって言ってるようなもんよ!」

「ったく、そんなんだから彼氏もロクにできねーんだって…」

「あー!ラミレスが今言っちゃいけないこと言ったー!セクハラよセクハラ!」

「うっせーこの酔っ払い!いちいち絡んでくんな!」


一方その頃、ルドルフは自室にて一人膝を抱えながら深くため息をついていた。

というのも、昼間のキス未遂のことについて自分がモタモタしてしまったせいでムエルタをガッカリさせてしまったのではないかとまだ悩んでいたのだった。


「…はぁ」


すると、その時だった…。



“ピョコンっ”



「ん?ルタさんからメッセージ…?なんだろ?」


『“ルドへ、多分ルドのことだからチューできなったのは自分の精だって思って今頃すっごく悩んでいるんだろう?でも心配しないでいいからな!私は全然ガッカリもしてないし怒ってもいないから安心していいぞ!チューできないのは残念だけど、いつか自然にルドとチューできるようになるまで私はいくらでも待ってあげるからさ…大好きだよ、ルド♡ ムエルタ“』



「ルタさん…くぅ~、ずすっ」


ムエルタの優しいメッセージを受け取り涙するルドルフ


「おーいルドぉ、そろそろ飯の時間になるぞ…って、なんかめっちゃ泣いてるし…今度は何があった?」

「ずすっ、いや…何でもない、大丈夫だ」

「そっか、早く来いよ~」

「ああ、うん…っと、その前に」


ルドルフは急いでムエルタへメッセージの返信をする


『“ルタさんへ、メッセージホンっトにありがとう!俺、これからも君に相応しい男になれるようにうん努力するよ!これからもよろしく!俺もルタさんのことが大好きだ! ルドより“』





To be continued...

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