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ラヴ・ソルジャー ~悪魔に恋しちゃダメですか?~  作者: 紫龍院 飛鳥


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第十七話


…前回のあらすじ、年が明けて実家に帰省していた姉達の子供達を連れてデパートのヒーローショーを観に来たルドルフは、そこで偶然ムエルタと遭遇…しかもムエルタは同僚である魔王軍特別幹部のリオと二人で買い物をしていた様子だった。

リオのあまりの王子様的なルックスに内心嫉妬の炎を燃やすルドルフなのであった…。



ルドルフは一旦子供達をキッズ広場に預けてムエルタとリオと話し合うことに…。



「改めまして、ムエルタちゃんの同僚のリオです…初めまして」


と、爽やかな笑顔で挨拶するリオ


「ル、ルドルフです…初めまして」


するとその時、ルドルフのス魔法マホにムエルタからこんな指示が…


『“コイツは察しの通り魔王軍の同僚だ、だがコイツは後方支援部隊で勇者のラミレスはともかく勇者パーティーのメンバー全員の顔までは把握していないはずだから、くれぐれもコイツにはルドが勇者パーティーの重戦士だってことは気取られないように!”』


と、綴られてあった。


(なるほど、そういうことか…)


「ところで、ルドルフ君って…人間、なんだよね?」

「っ!?」

「まぁ落ち着いて、別に取って食ったりなんてしないよ…まさかあの冷酷非道と恐れられる悪魔騎士のムエルタちゃんに人間の彼氏がいるなんてねぇ…ちょっと興味が湧いてきたよ」

「…えっ?」

「うん、別にボクは人間と悪魔が仲良くしてもどっちでもいいと思ってるし…本来恋愛なんて誰が誰を好きになろうと自由なんだから、ボクはいいと思うよ」

「リオ…」


(なんだコイツ、見た目に寄らずイイ人っぽいな…)


「んー、でも勿体ないなぁ…こんなに逞しくてイイ男がムエルタちゃんの彼氏だなんて」

「…ん?」

「…えっ?ちょ、リオ?」

「その鍛えに鍛えられた筋肉…はぁ、たまらないなぁ」


頬を赤く染め荒い息をしながらルドルフのことを見るリオ


「…リ、リオ?アンタまさか、男が好きなの?」

「男とか女とか、ボクは気にしない主義でね」


「「……は?」」


「正確には、両方だけど」


一瞬の沈黙。


「……説明しろ」

「こういうことだよ」


リオはさらっと距離を詰め、

二人の手をそれぞれ自分の身体に触れさせた。


「「っ!!?」」


――理解に、数秒かかった。


「……ある?」

「……あるな……でも、柔らか……」

「フフ。そう!ボクは所謂『両性具有』、魔族の中でも珍しい一族さ」

「魔族って、なんでもアリだな……」

「誇りに思ってるよ、この身体」


そして満面の笑みで、こう言った。


「というわけでルドルフ君、ボクは一応“女”でもある。だから心配はいらないよ?」

「ちょ、お前!私がいる前で堂々とルドをナンパするとはいい度胸だな!」


リオの胸ぐらを掴んで怒りを露にするムエルタ


「ちょ、ルタさん!落ち着いて!」

「もう、ツレないなぁムエルタちゃんは…ちょっとした冗談だってのに」

「冗談にしては悪質だ!」

「ならいっそのことムエルタちゃんをボクが食べちゃおうかなぁ?」


するとその時だった、ルドルフはリオの頭をアイアンクローで鷲掴みにし高々と持ち上げた。


「貴様ぁ!俺の目の黒い内はルタさんには指一本触れさせん!」

「アッハッハッハ!怖いなぁルドルフ君、ほんのジョークだってば!」

「ル、ルド!一旦落ち着け!私なら大丈夫だ!」

「…っ、ご、ごめん!興奮してつい…」


と、手を離して解放する


「…ふぅ、おーイタタ…危うく卵のように頭蓋骨潰されるところだった」

「フン、次はないぞ…」

「やれやれ、肝に銘じておくよ…それにしても人間のわりにすごい怪力だねぇ、一応悪魔であるボクに苦痛を与えるなんて」


(し、しまった!怒りのあまりつい力が入ってしまった…)


解放されたリオは、頭を押さえながら――


「……はぁ……」

「……?」

「最高だ……」

「……は?」

「この痛み……たまらない……♡」


「……」


「……」

「ドMか!」

「逃げろルド!!」


ムエルタが抑えている間に逃げるルド


・・・・



子供達を実家に戻し、宿へ帰宅するルドルフ


「あー、疲れた…」

「おうルド、おかえり」

「あ、ラミレス…先に戻ってたんだ」

「ああ、にしてもお前どうした?なんかやけにやつれてない?」

「え?ああ、そうかな?」

「大方、久しぶりにチビ達の相手したから疲れたんだろう?」

「あ、ああ…まぁな」

「いいなぁ、ウチは一人っ子だったし…もう小さい子もウチの身内にはいないしな」

「そうだったな、おじさんとおばさんは相変わらず元気?」

「ああ元気元気!今も二人で変わらず果樹園やってるよ」

「そっか、俺も挨拶いけたら良かったんだけどな…」

「いいっていいって変な気なんか使わなくても、俺らの仲なんだし…」

「そっか…」


と、二人が話していると…


「ゆ、勇者様!一大事です!魔王軍が現れました!」

「何っ!?」

「よりによってこんな時に、まだ他のみんなは里帰りしてて戻ってきてないのに…」

「四の五の言ってる場合じゃない!俺らだけでもいくぞ!」

「ああ!」


二人して魔王軍を迎え撃ちにいく

対峙するは四天王ベヒーモス率いるベヒーモス軍


「そこまでだ!魔王軍!」

「パオーン!来たな勇者パーティー!」

「ベヒーモス軍か、またこんなぞろぞろ引き連れて来やがって…」

「おや?今日は貴様ら二人だけか?それは好都合!やはりこの機を狙って正解だったな!パオパオパオ!」

「お前らみたいな脳筋雑魚集団、俺らだけで十分だってんだよ!」

「ほう、威勢だけはいいみたいだなぁ?ならば我らの恐ろしさ、篤と味わうといい!」

「いくぜ、ルド!」

「ああ!」


たった二人でベヒーモス軍の軍勢をバッタバッタとなぎ倒していく


「くっ、なんてことだ…某の自慢の精鋭達をこれまでに容易く全滅させるとは…」

「フン、鍛え方が違うんだよ!顔洗って出直してこい!」

「くぅ~、今日のところはこれくらいにしておいてやる!パオ~ン!」


尻尾を撒いて逃げ去っていくベヒーモス


「ふぅ、やれやれ…新年早々迷惑な奴らだなぁ」

「まったくだ…」

「とりあえず、リーネ達帰ってくるまで宿でのんびりしてようぜ」

「そうだな、あっそうだ!母ちゃんが帰りにお餅くれたんだ、一緒に食べよう!」

「おっ?マジで?お前んちで作った餅美味いんだよな~!」

「フフ、昔から好きだったよな…ウチで作ったお餅」



…一方その頃、魔王城では



「ったく、どういう神経してるんだお前は…人の彼氏に襲い掛かるとか正気の沙汰じゃないぞ!」

「いやぁごめんよ、ついつい興奮しちゃって…」

「もう金輪際あんなことするんじゃないぞ、まぁもう二度と会わせるつもりもないけど…」

「んー、残念…あんなにイイ筋肉を持った男なんて滅多にいないから貴重なのに」

「何?ムキムキの男が好きなの?」

「そうだよ?」

「だったら結構魔王軍(ウチ)にもいるじゃないか…ベヒーモス様とか、それこそイフリート様とか結構イイ身体してると思うけど…」

「いやぁ、たしかに身体つきは悪くないけど…暑苦しいのは好みじゃなくてね」

「…と、とにかく!ルドだけは絶対にダメなんだからな!ルドは私のなんだ!」

「はいはい、潔く諦めますよ…じゃあボクは仕事に戻るよ」

「……」



その日の夜、ムエルタはルドルフに電話する



「もしもしルド?昼間はごめんな…ウチのアホ同期が迷惑かけて」


『いや、俺は大丈夫だよ…ルタさんの方こそあの後大丈夫だった?』


「うん、平気…あの変態バカにはきっちりお説教しておいたから大丈夫だよ…」


『そっか…』


「…なぁ、ルド?」


『ん?』


「ルドはさ、その…やっぱりモテるのか?」


『なっ、急にどうしたの?』


「だって、ルドはカッコイイし…もしも今後、またルドの目の前にルドのことが好きだっていう女が現れたとしたら…」


『なんだそんなこと…何度も言ってるけど、俺は今はルタさん一筋だよ…ルタさん以外の彼女なんて俺には考えられない!俺は、本気で心の底からルタさんのことを愛してる!だから信用してほしい!』


「うん、ごめん…変なこと聞いちゃって、私なんて…冷酷非道で血も涙もないような女なんて呼ばれるような女だったし…時々女として自信をなくすこともあってさ」


『何言ってんだよ、俺は君ほど魅力的な女性は見たことない!すっごく笑顔が可愛くて、優しくて、手料理もすごく美味しくて…健気でひたむきなところも魅力的で、それに…』


「あーもう!分かった分かった!それ以上皆まで言うな!恥ずかしい…」


『とにかく、何が一番言いたいかって言うと…ルタさんの魅力を俺は理解してるってこと!それだけは分かってほしい!』


「分かったよ、もう十分すぎるぐらい分かったから…少し落ち着け」


『ご、ごめん…興奮してつい』


「ったく、じゃあそろそろ寝るな…おやすみ」


『ああ、おやすみ…』


「っと、そうだ言い忘れてた!明けましておめでとう、今年もよろしく!ルド大好き♡」


『うん、今年もよろしく…俺も大好き♡、じゃあ』







To be continued...

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