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ラヴ・ソルジャー ~悪魔に恋しちゃダメですか?~  作者: 紫龍院 飛鳥


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第十四話 


…前夜祭が終わり、迎えた翌朝。

ルドルフとムエルタは宿の同じベッドの上で共に朝を迎えていた。


「…う、う~ん」

「…やっと起きたなルド、おはよ」

「ルタさん、ああ、おはよう…」

「昨夜はその、良かったぞ…すごく、あんなの初めて♡」

「…っ!?」


昨夜の”営み”の感想を述べられ思わず顔を赤くするルドルフ


「フフ、赤くなってる…可愛い♡」

「…っ」

「さてと、朝食の前に軽くシャワーだけでも浴びようか?」

「ああ、そうだね…」

「…ねぇ、一緒に入る?」

「!!?」


その後、一緒にシャワーを浴び朝食を食べた後に宿を後にする。


「…っ、なんか朝日が眩しいな」

「そう?」

「ああ、なんだか昨日よりも世界が輝いて見えるよ…」

「相変わらず大袈裟な奴…じゃあまた今夜、生誕祭でな!」

「うん、じゃあまた…」

「…なぁ、ルド」

「ん?」

「ん…」


と、そっと目を瞑るムエルタ


「…ああ、そうか分かった!」


彼女の意図を組みそっと優しく唇にキスをするルドルフ


「んっ…ルド、好き、大好き♡」

「俺も、大好きだ…ルタさん」


と、ここで一旦別れてお互いに帰路に着く



【勇者パーティーの宿】



「ただいま~…って、うおぉっ!?」


帰って来るや否やルドルフは溜まらず仰天した、何故なら入り口でリーネが帰ってきてそのままの状態で床に大の字になって爆睡していたのだった。

恐らく泥酔して帰ってきてそのまま自分のベッドへは行かずにそのままその場で眠ってしまっていたのであろうと容易に想像がついた。


「…はぁ、もしもーし?リーネさん?こんなところで寝てちゃダメだって…起きて!」

「んん~…あれ?ルド?ここどこ?」

「しっかりして、ここは宿だよ!」

「う~ん、気持ち悪い…」

「ちょっと、どんだけ飲んできたって話だよ…もうっ、しっかりして」

「あー、もう最悪…うっ!」

「ちょっ!ここで吐かないで!」


と、二日酔いのリーネを介抱するルドルフ


「ハァ、ありがとルド…助かったわ」

「いいよもう、もうほどほどにしてよ…」

「だってぇ、昨日の合コンだって散々だったのよぉ!男はみんなオークみたいなキモいメンズしかいなかったしホンっト最悪!飲まないとやってらんないわよ!」

「ハ、ハハハ…」

「その反面アンタはイイわよねぇ!ルタちゃんみたいな可愛い彼女と前夜祭一緒に過ごして挙句の果てには朝帰りですかぁ!?イイわよねぇこの幸せ者ぉ!!」

「ちょ、落ち着いてってば…」

「アンタ、どうせルタちゃんとしっぽりキメてきたんでしょお?」

「そ、それは、その…まぁ」

「え、マジで!?ほぼ冗談で言ったのに、ホントに昨日もうヤったのアンタ達!?てことは無事童貞卒業したの!?」


リーネの問いかけに無言で頷くルドルフ


「がぁーー!!もう羨ましいぃぃぃぃ!!アタシなんてもう何年も彼氏いなくてご無沙汰だってのにアンタ達は聖なる夜に”性なる夜”ってことかぁ!!」

「リ、リーネさん声大きいってば!朝っぱらからご近所迷惑!」

「うっさいバカ!アンタばっか幸せなのがムカつくのよ!ルドのくせに生意気!このこのっ!」


と、ルドルフの首を絞めて拳骨で頭をぐりぐりするリーネ


「い、痛い痛い!暴力反対!」


するとそこへ、ラミレス達も起きてくる


「ふぁ~、朝から何の騒ぎだ?って、ルドとリーネ帰ってたのか…おかえり」

「ちょ、吞気なこと言ってないで助けて!」



…一方その頃、ムエルタはというと


「ム~エル~タちゃ~ん!よいしょぉ!!」

「きゃっ!?ハ、ハートリアさん!?何するんですかいきなり!?」


後ろから不意にハートリアに胸を鷲掴みにされてもみもみされる


「いいじゃない女同士なんだもの…ん?それにしてもこの感触、もしや?」

「ちょ、もうやめてください!」

「ほほぅ、ついにバージン卒業したのね?」

「っ!?」

「図星ね」

「…だ、だったら何だっていうんですか?てか、なんで分かるんですか!?」

「アタシはサキュバスよ、純潔かそうじゃないかぐらいの見分けなんて手に取るようにお見通しなんだから!」

「…っ」

「いいなぁ、アタシもなんだかんだでご無沙汰だからたまには生きのいい男の精気が吸いたいわぁ…ところで、どうだった?気持ち良かったでしょ?」

「は、はい…」


根掘り葉掘り下世話な話を聞かれて顔が真っ赤になるムエルタ


「お話中失礼いたします、ムエルタ様、ハートリア様」

「あら、何かしら?」

「緊急の幹部招集でございます、幹部の皆さんは至急魔王様のところへお集まりくださいとのことです」

「あら?何かしら?魔王様の急な招集なんて久しぶりね…いきましょムエルタちゃん」

「は、はい!」



【魔王の間】



魔王の前に控える魔王四天王と補佐官達


「ではこれより、魔王様よりお言葉を賜る!心して聞くように!では、魔王様…」

「うむ、では我が魔王軍の優秀なる幹部諸君!今日集まってもらったのは他でもない…今人間界ではクリストゼファー神の生誕祭とやらで大変賑わっているそうではないか…」

「はい、もちろん存じております…」

「そこでだ!祭りに浮かれる人間に極上の恐怖と絶望を与える為、その生誕祭とやらを滅茶苦茶にするのだ!さすれば大量の恐怖エネルギーが生まれるであろう…」

「はっ!魔王様の仰せの通りに…」

「クックックッ、ではゆけぃ!人間どもに恐怖と絶望をプレゼントしてやるのだぁ!」

「御意!!」


(…え、えらいことになっちゃったぁ!どうしよう、折角のルドとの生誕祭デートが…)



・・・・・



…一方その頃、人間界では…今夜から始まる生誕祭の本祭に向けてどこもかしこも忙しく準備に追われていた。


「…ああ、ここの警備の配置はこの通りに、でここは…」


ラミレスは王国騎士団と連携して祭りの会場の警備の確認をしていた。


「あぁ~!もう!男なんてどいつもこいつもロクなもんじゃないわよコンチクショー!!」


リーネは未だに夕べの合コンの怒りが収まらず昼間からヤケ酒を煽っていた。


「それでは皆さん、頭からもう一度…精一杯の心を込めて歌いましょう!」


ハーミアは教会にて祭りの終盤でクリストゼファー神に捧げる祈りの聖歌の練習。


「ごめんくだされ!ニンニンイーツでござる!注文の品をお届けに参上仕りました!」


シドウはあちこちでパーティーの料理のデリバリーをする為飛び回っていた。


一方でルドルフも、街の人達と一緒に祭り会場の屋台のセッティングを手伝っていた。


「ありがとうねルドルフ君、こう歳取ると屋台一つ建てるのも一苦労でねぇ…」

「いや、礼には及ばないって…これぐらいお易い御用ってね」

「助かったよ、店開けたら是非寄ってってくんなぁ!お礼にタダで御馳走してやるよ!」

「ホント!?悪いな…じゃあまた今夜!」


手伝いを終わらせて今夜の生誕祭デートに向けて身支度を整える為に一旦宿へ戻るルドルフ


「ん?ルタさんからメッセージきてた…どれどれ?」



『”マズイことになった!これから魔王軍が生誕祭を滅茶苦茶にしようとしてそっちに向かってる!”』



「っ!?、何だって!?早くみんなにも知らせないと!」


と、急いでパーティーメンバーと連絡を取るルドルフだったが…連絡が取れたのはラミレスだけで他の三人とは未だ連絡が取れずにいた。


「…分かった、リーネはどうせ今頃酔いつぶれて使い物にならないだろうからなんとか俺達だけで食い止めよう!俺はシドウを探してみる!ルドは直接教会へ行ってハーミアに伝えてくれ!」

「分かった!そっちは任せた!」


通話を切り教会へと走るルドルフ


「ハーミア!いるか!?」

「ル、ルドルフさん!?どうかしたんですの?そんな血相を変えて…」

「た、大変なんだ!実は…」


と、ハーミアに事情を説明する


「な、何ですって!?」

「ああ、確かな情報だ…ルタさんからそう聞いた」

「なるほど、それは確かですわね…分かりました!では私は教会の皆さんと協力して街の皆さんに呼びかけるようにいたします!」

「ああ、お願い!それとついでにリーネさんのことも頼んでいい?多分今、一人不貞腐れてヤケ酒して飲んだくれてそうだから」

「承知いたしました!」


ハーミアに危機を伝えたルドルフは装備を身に着けて祭り会場へと向かう


「あ、ルド!」

「ラミレス!」

「今シドウに街の住民達に呼びかけて避難誘導してもらってる!」

「俺も同じだ、ハーミアと教会の人に避難誘導をお願いしておいた!」

「…ここは俺達でなんとか踏ん張るしかないね」

「まぁ、なんとかなるって!」

「フン、お前のその吞気なお気楽思考…昔から変わってないな!」

「…来るぜ」


するとその時、魔王軍の精鋭部隊が突如現れたのだった。


「さぁ野郎ども!人間どもに恐怖と絶望をたっぷりと与えてやれぇ!」


「フン、さぁ来い!」

「いくぞぉ!」


魔王軍の大部隊と渡り合うラミレスとルドルフ

そんな中、ムエルタはというと…


「ちょ、ムエルタ様…」

「大丈夫、ちょっとじっとしていろ…」


と、人気のない場所で自らの鎧を部下の女性兵士に着せる


「ん、ピッタリだ…お前は私と背格好も体型もほぼ同じだからいけると思ったが…想像以上だったな」

「い、一体何故このようなことを…しかもこれって、ムエルタ様のみ着用を許された特別な鎧じゃ…」

「いいから、お前は何も聞かずにただこれを着て戦えばいい!いいか?何があっても絶対に脱いではダメだ!これは命令だ、いいな?」

「は、はい…」

「よし、じゃあ頼んだぞ!」

「え、ムエルタ様は一体どちらへ?」

「私は、ちょっと野暮用(・・・)だ!」



・・・・・



「くっ!なんて数だ!」

「諦めるな!何としても持ちこたえるんだ!」


するとその時だった。


「ラミレスさん!ルドルフさん!」

「避難は完了したでござる!これより助太刀致す!」

「ふーっ、やっとお酒が抜けてきたわぁ…何とかこれなら戦えそう!」


「ハーミア!シドウ!リーネさん!」

「ったく、来るのがおせーよ」

「すまぬ、泥酔状態のリーネ殿に薬を調合して飲ませていたら思いの外時間がかかってしまったのでござる…」

「でもこれで、やっと五人揃いましたね…」

「ああ、これでやっとまともに戦える!」


「なんてこった、勇者パーティー全員来ちまった…」

「フン、怖じ気づくなんて情けねぇ!俺様が全員纏めて焼き殺してやる!」

「イフリート様!」

「どいてろ三下ども!勇者パーティーは俺様が仕留める!」

「くっ、とうとう四天王まで…全員で一気に叩くぞ!」

「でも、コイツ一人相手に全員で戦ったりなんてしたら…」

「王国騎士団も一応いるとはいえ、心許ないわね…」

「くっ、八方塞がりか…」


万事休すかと思ったその時だった…。


「お待ちなさいな!」


「っ!?」


どこからともなく響いた声に驚く一同


「だ、誰だ!?」

「!?、あ、あれを!」


と、前方の屋根の上に人影が見えた


「な、なんだ?」

「トウっ!」


ひらりと舞い降りる謎の人影の正体、それは仮面で顔を隠した全身白いヒーロー風のコスチュームを纏った少女だった。


「な、何者だ貴様!?」

「…誰だ何だと問われたならば、答えてやるが人の道…闇に染まりし黒き心、我が正義の白き刃にて染め上げる!我こそは、愛と正義を愛する孤高の美少女戦士!『ホワイトジャスティス・ガール』!参上っ!!」


と、意気揚々と名乗りを挙げて決めポーズをする


「ホ、ホワイトジャスティス・ガール…だとっ!?」




…突如として現れた謎の美少女戦士 その名もホワイトジャスティス・ガール!

彼女は果たして敵なのか、味方なのか!?その真相は如何に!?






To be continued...

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