アイドルのスクープて俺は一体どうすればいいんだ!?
俺は友達でもあり憎きライバルスーパーリア充神上のデートの日のエスコートをしに来ていた。
もちろん俺だけでは心もとないので、現役アイドルである宝条、そして、幼馴染の穂状を助っ人として呼び出していた。
「んで、作戦てあの日のでいいんだよね?」
穂状が作戦確認のために聞くと、俺はあの日に作戦会議したことを思い出す。
※
「それで、神上くんていう人はデート日なにするの?」
「あぁそれは、彼女さんとカフェに行って映画でも見るらしい」
「そう、それなら私たちは神上くんの彼女さんにバレずにひっそりと神上くんのデートのエスコートをすればいいのね」
「そうなるな」
「映画に行くってことはお金がいる感じだね」
穂状がそう言うと、何故か宝条が俺に鋭い視線を向ける。ん? なんですか? まさか……。
「映画代は翠星が払ってくれるから、穂状さんは安心して大丈夫よ」
「そうですよね〜」
※
あの日の作戦のことを思い出していると、神上とその彼女である角崎が現れた。
それを見た俺たちはすぐさま建物の陰に隠れた。遠くで見ていて分かる事だが、あの神上の動きがどこか緊張している様子だった。
アイツでも緊張するのか……いや今はそんなことどうでもいい、ゆっくり観察するか……。
そんなわけで俺たちは、二人のあとを隠れながら追い、神上達がカフェに入り、席に着くところを確認した。
「ねぇ、神島」
「どうした?」
「あの二人結構楽しそうに話してるよ? 私たちただ見守ってるだけでいいのかな?」
「まぁハプニングがない方がデートは楽しいだろ、俺たちはただ見守ってるだけで十分だな」
その後も神上のデートは順調に進んでいき、映画館でも上手く立ち回れたようでデートは成功と言えるべき仕上がりになった。ただ一つ不満があるのならば俺が映画代を払ったこと……ただそれだけだ。
そして、気づけば外は夕方になっていて、神上とその彼女は仲良くその場を去っていった。
「まぁなんともなくて良かったな」
「そうね、私はもっと何か凄いハプニングがしそうな予感があったけれど、何事もなくてよかった」
「私疲れたー! 早く私達も帰ろ!」
こうして、神上のデートのエスコートは難なく終わった。フッ、これで仮面アイドルのグッズを買ってもらえるぜ!
※
次の日の学校で事件は唐突に起きた。それは俺が学校の校門を潜ろうとした時、やけに周りの視線が俺に集中していた。
何故だ? と思いながら教室に入ると、クラスの同級生達が俺に詰め寄ってきた。
「ねぇねぇ! 神島くんて仮面アイドルのカスミさんと付き合ってるの?!」
……は?
「ど、どういうこと!?」
俺がそう言うと、クラスの女子は週刊誌の一部の内容を俺にみせた。その一部に写っていたのは、確かにカスミさんのようならしき人と俺が話している姿があった。
俺はそれに覚えがあった、それは俺が初めてカスミさんとゲームの中じゃなく現実で会った時の出来事。
クソッ、俺とカスミさんが会っているところ誰かに撮られたのか……これはしくじった、注意していたはずなんだけど……。
俺が自分の失態に悔やんでいると、宝条が俺の手を取り、俺をどこかへ引っ張って行く。
「ほ、宝条! これは深い訳が!」
「深い訳ね……まずは拷問と称して爪剥ぎと行こうかしら?」
ヤバい、宝条のヤンデレ気質が爆発してやがる!
「さて、どういう言い訳をするのか楽しみだわ」
「ちょ、ちょっと!? 宝条さん?! ぎゃあああああああ!」
どうも作者の沢田美です。
いやぁ、今回のデートのエスコートは何事もなく上手くいったのに、その次の日の何者かによるスクープが事件として起こるとは……神島の運命はいかに。
次の投稿は今週の木曜日の昼頃です。
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