テスト返却がめちゃくちゃ怖いんだが、一体どうすれば良いんだ!?
俺の名前は神島翠星かみしま すいせい、体育祭の練習や準備がある中、今日は全学生の絶望または希望となる日だ、そう全教科のテスト返却日だ。
ま、俺の経験上、俺のテストの点数はだいたい60~70が多い。さぁかかってこい、どんな結果だろうと受け止めてやる。
一限目 現代文&古典テスト結果、現代文66点、古典64点。
二限目 数学テスト結果、57点。
三限目 英語コミュニケーション、62点。
ふぅなんとか赤点だけは逃れた……が、どうも隣からあまり良くないオーラを感じる。俺は少しそのオーラのある方へ視線を送る。すると、そこにいたのは、絶望した顔を浮かべている穂状が居た。
「ど、どうした穂状……お前まさか……」
「が、ガビシマ〜、あか、赤点が……数学が赤点だっだよ〜」
「そ、そうかそれはその……お気の毒にな」
悲しんでいる穂状を見ていた俺は、ふとある人の方向に視線を向けた。
「宝条さんはテストの結果とかどうだったんだ?」
「私ですか? 教えてもいいですけど……一つ条件があります。それは誰にも言わないことです」
「まかせとけ! 俺口だけはダイヤモンドより硬いから!」
「なんか胡散臭いようですが……ま、半信半疑で信じましょう」
彼女はそう言うと、テスト用紙を俺に見せてくれた。それを見た瞬間、俺はとてつもない眩い光を見た気がした。それは俺だけじゃなく隣にいた穂状もその光を見たようだった。
「ぜ、全部95点以上……ば、バケモンかよ……」
「いいなー、ねぇスミミ私の赤点と交換しない?」
穂状が宝条のテストの点数を見て、羨ましそうに言う。
「今度のテストを頑張ればこのくらいの点数は誰でも取れますよ」
落ち込んでいる穂状に宝条は、彼女の頭を撫でながら言った。
「分かった私、勉強頑張る」
こうして学生のテスト返却が終わり、俺たち学生は次なるステップへ移行することとなった。(何言ってんだ俺)




