表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/117

最後に幼馴染に『付き合って』と言われたんだが、どうすればいいんだ!?

 地獄のホラー映画の時間が終わり、無心のまま俺は映画館を出た。

 

「神島、大丈夫?」

 

「大丈夫じゃない、もう帰りたい、てか帰る」

 

「……じゃあ、ちょっと最後だけ付き合って」

 

 穂状は頬を赤くしそう言った。

 

「……またホラー映画か?」

 

「そんなわけないじゃん! ほら私、欲しいものがあって来たからさ!」

 

「そうか……」

 

 ※

 

 穂状に連れられて来たのは、ガチャガチャが沢山置かれたガチャコーナだった。

 

 そして、彼女は何かを見つけたのか、早歩きであるガチャガチャの前に立った。

 

 俺もそんな彼女の後ろに立った。すると、穂状は俺にスマホ画面を見せた。そこに映っていたのは可愛らしいマスコットキャラクターがラインナップされたガチャの公式サイトだった。

 

「私ねこのメイプルていうライオンのマスコットが欲しいんだ」

 

「1回500円て高くねぇか?」

 

「高くてもいいの、最近このマスコットキャラクター達流行ってるから、そうだ神島も一緒にやろうよ! お金は私が払うからさ!」

 

「いや大丈夫だ、お金は流石に自分で払う……いやなんで俺も引くことになってんの?」

 

「いいじゃん! さてまず私から」

 

 穂状はそう言って、ガチャにお金を入れ、ガチャのハンドルを回し、カプセルを取ると、カプセルを開けた。

 

「やった! メイプルだ! 次良いよ神島!」

 

 彼女の言葉にあとに引けなくなった俺は、仕方なく5枚の100円玉をガチャに入れる。そして、ガチャのハンドルを回し、カプセルを取り出す。

 

「お! それってメイプルじゃない?!」

 

 穂状がそう言うと、俺はそんな訳が無いと思いながら、カプセルを開け、中身を確認した。……メイプルだ、なんだそのだらしない顔は……。

 

「やったね! オソロだね!」

  

 オソロ……オソロッチと同じくらい俺にとっては怖い言葉だ。

 

 ショッピングモールで欲しい物を買った俺と穂状。外に出ると、外は既に暗くなっていた。

 

「それじゃ、今日は付き合ってくれてありがとう……また明日学校で」

 

「おう」

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ