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最悪はいつも突然に起こると聞くが、それは本当だったんだが、どうすればいいんだ!?

 俺の姉と出くわした俺と穂状、すると何故か俺の姉は穂状を服屋に連れていった。そして、俺は彼女達が服屋で楽しむ姿を遠くで眺めていた。

  

「ねぇ神島みて! 可愛いでしょ!?」

 

 そう言って俺に走り寄ってくるのは、何故か制服から洒落た服に着替えた穂状だった。

 

 どうしてでしょうか、どうして穂状瑠衣という女の子は少し胸元が空いている服を着てくるのでしょうか、これでは視線が君の胸元に行くんだが。

 

「ねぇなんで目逸らしてんの?」

 

「……そ、それはな」

 

 俺が穂状を目から外していると、隣から厄介な者がちょっかいを入れてくる。そう、俺の姉である。

 

「ははぁん、さては瑠衣ちゃんの胸元を見て興奮してんだなぁ?!」

 

「えぇ!? ちょっ、神島……へ、変態」

 

 おぉ神よ、どうか一発だけ殴っていい許可をください、そして、穂状なんでお前は満更でも無い顔してんだ。

 

「さて、瑠衣ちゃんの服も買った事だし、次はどこ行こっか!」

 

「私、神島の行きたいところがいいな」

 

「んじゃ、帰るか」

 

「おいおい少年、そう女の子がそう言ったら『絶景の見える夜の空でも見ようぜ?』みたいなことを言うんだよ!」

 

 何を言ってるんだうちの姉は……。姉の言葉に困惑しながら、穂状の方を見ると、プクーと頬を膨らませていた。フグですか貴方は。

 

 どうすればいいか分からずでいると、姉がフフんと鼻を擦りながら、俺に何かを差し出してきた。

 

「これは?」

 

「最近流行りの『君に焦がれ』ていうホラー映画」

 

「まぢか」

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