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第2のアイドルに会ったんだがどうすれば良いんだ!?

 宝条と一緒に教室を出た俺は、人気のない階段裏で話し合うことにした。こうして二人になって改めて彼女を見ると、やっぱり宝条菫という女の子は可愛くて、ある程度の耐性がある俺でも頬を赤く染めてしまう。

 

「宝条さん……やっぱり宝条さんて仮面アイドル、スミスミなの?」

 

 俺がそう聞くと、彼女は小さく首を縦に振る。それを聞いた俺は、宙に舞い上がるほどテンションが上がった。もちろん思う所はあった宝条菫がスミスミだということ、でもそれ以上に嬉しかった、スミスミが俺の近くにいることに。

 

「あ、あの絶対にこの事は誰にも言わないで! もし周りにバレてしまったら……」

 

「安心して、絶対に誰にも言わない。いやー! それにしても自分が好きな大物アイドルが目の前にいるとかまマジ最高かよ!」

 

 俺がそう言っていると、宝条は顔を俯かせ呟いた。

 

「……神島くんは言わないんですね」

 

「何を?」

 

 俺がそう聞くと、彼女は顔を暗く俯かせたまま言葉を続けた。

 

「アイドルをやっている私を皆はいつも軽蔑するんです。『アイドルなんてやっても意味が無い』『アイドルをやった所で成果は出ないし、テレビみたいに上手くいかない』なんて言う事を親や友人から言われてきました」

 

「まぁ、そういう奴の言い分もわかる。だけど宝条さんはちゃんとアイドルをやってる、成功するよきっと」

 

「神島くんは優しいんですね、ありがとうございます。少し勇気が湧きました」

 

 宝条は俺をフッた時と同じような笑顔で言うと、俺はどことなく心が痛くなった。俺は淡い笑い顔をする彼女に歩み寄ろうとする。が、それを遮るように宝条は口を開いた。

 

「もうすぐで休み時間が終わるので、私、さきに戻ってますね」

 

 言って彼女はその場から去っていった。そして、一人取り残された俺は沈黙のまま教室に戻ることにした。

 

 ※

 

 教室へ戻ると、やっぱり宝条の席には人集りが出来ていた。宝条さん本当に人気だなぁ……べ、別に羨ましくないんだからね! いやまて俺座れないんだが……。

 

 俺が困っていると、ちょうどチャムが鳴った。チャムが鳴ると人集りの出来ていた宝条の席から人が減っていく。その隙を見計らった俺はすぐさま自分の席に座った。

 

「あの神島くん」

 

 突然、隣にいた宝条は俺に話しかけてきた。

 

「ねぇ……今日の放課後空いてる? 昨日のお礼をしたくて……」

 

「マジで?!」

 

 俺は宝条のその誘いを快く受けた。最高かよ! 推しのお礼とかマジ最高! よし、今日はお赤飯炊かなくちゃね! 

 

 ニヤニヤしながら一日を過ごしていれば、既に放課後になっていた。そんなニヤニヤしている俺を苦笑いをしながら見る宝条。

 

「んじゃ、行こっか」

 

 彼女は学校用のカバンを持つと、俺の方へ振り向き、ニコッと笑った。その笑顔を見た俺はやっぱり彼女がスミスミだということを再確認した。

 

 学校を二人で出ると、俺は宝条に連れられ、何故か電車に乗った。どことなく心の奥底で何かを期待しながら電車に乗る俺。

 

 そして、見覚えのある駅で俺と宝条は降りると、昨日俺が行ったライブハウスに辿り着いた。え、お礼てもしかして俺だけに新曲を見せてくれるとかかな?! そんな変な期待を胸に俺と宝条は大手のアイドル事務所に入っていった。

 

 ※

 

 彼女に連れられて入ったアイドル大手の事務所。俺は宝条にある場所に入れられる。そこは楽屋のような場所で、中にはドラムやエレキギターなどが飾られていた。

 

「お! スミスミが男連れてきた!」

 

 突然、楽屋の奥から自分達の目の前に現れた金髪美女に驚く俺。この透き通った声質、彼女がいるだけでその場を明るい雰囲気にするオーラ、アイドルオタク歴2年の俺でも分かった。

 

「も、もしかして! 「仮面アイドル」スミスミの右腕の! アカネさん!?」

 

「お! オタクくん詳しいね〜、そう私こそがスミスミの右腕のアカネさんだよ〜」

 

 キャー!! スミスミに次いでアカネさんにも会えるとか俺の人生最高かよ!! 仮面つけてないアカネさん可愛すぎだろ!!

 

 テンションの上がりすぎて凄まじい程の鼻息が止まらない俺を見た宝条は、心配した様子でアカネに言った。

 

「アカネ、仮面付けなくていいの? 一応言っとくけどこの人私たちのファンなんだよ?」

 

「あ、良いの良いの、私仮面つけてない方が可愛いし」

 

「えぇ……」

 

ここまで読んでくださりありがとうございます!


明日は夜頃に投稿したいと思います!


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