アカネさんから衝撃的なこと言われたんだが、どうすれば良いんだ!?
俺とアカネさんが到着したのは、仮面アイドルの事務所だった。
「ここで仮面アイドルの人はレッスンするんすね」
「そうだよー、神島くんも見てく?」
「当たり前じゃないですか」
※
事務所のレッスンスタジオは案外広く、よくドラマなどで見るほどの大きさだった。そして、俺たち以外にも踊りの練習をしてる仮面アイドル以外のアイドル達もいた。
人がいるってことは予想はしてたが、まさか事務所のこんな所まで見れるとか俺のオタク人生最高だな! と思っていると、一人見覚えのある人物がいた。
「お! スミスミじゃーん」
「アカネ」
「どう? 良いでしょう? 私のパシリ」
アカネさんはそう言って、俺の肩に手を置く。
「いや俺別にパシリではな——」
「一週間だけ貸してあげてることを忘れないでください」
ちょっと? 宝条さん? 物を貸してあげてるみたいな言い方するのやめて? あとアカネさんも俺をパシリ認定するのはやめてくださいね?
「てかなんで二人ともまだライブないのに踊りの練習してるんですか?」
俺がそう聞くと、アカネさんはこう答えた。
「え、あぁまだ公開してなかったんだっけ? 私たち仮面アイドルは武道館ライブをすることになったの!」
「マジで!?」




