アカネさんと買い物に行ったんだが、どうすれば良いんだ!?
俺の名前は神島翠星、絶賛アカネさんのマネージャーとして一週間だけ働いている者だ。
休日の日曜日、俺は本当ならゴロゴロして狩りゲーでもしてるはずだった。だが、今は俺はアカネさんの買い物に付き合わされてる。
「オタクくん! この服どう思う?」
「あー良いんじゃないんですかね、似合ってますよめちゃくちゃ」
俺は適当に言った、すると、アカネさんはプクーと頬を膨らませる。そして、俺の元へ歩み寄ると、俺に選んだ服を持たせた。
「私さ、オタクくんの名前そういえば知らないんだよね〜、今更だけど」
「本当に今更ですね、名前は神島翠星ですよ」
「神島くんねぇー、うん覚えた! 私、人の名前覚えるの苦手だけど、君のなら覚えたよ」
「うわー、その言い方されたら大抵の男は落としちゃいそうですね」
「そうでしょ〜……君も落ちていいんだよ?」
アカネさんは俺の耳元で囁くように言った。そんなことをされた俺はつい照れてしまいそうになる。そんな俺を見たアカネさんは「可愛い」と追い打ちをかけるように言った。
おいおい恋愛耐性のない人間とかがこれくらうと完全に恋愛に落ちるぞ、この人思ってた以上に怖い。
「んじゃ、会計済ませて次行かない?」
「そうですね」
※
もう一度自己紹介をしよう俺は名前は神島翠星だ。なんでこんなに自己紹介をするかて? そうでもしないと今の状況に俺は平静を保てないからだ。
「ねぇ神島くん、私ゲームセンター行きたいなぁ」
「別にいいんですけど、次の予定あるんじゃないんですか?」
「いいのいいの、そういうのは蹴っちゃえ」
アカネさんはそう言うと、俺の手を握ってゲームセンターに向かっていった。
※
「おらおらー! 行け行け!」
「ちょ、ちょっま! 早すぎです!」
「はい! 私の勝ちィ!」
「アカネさんゲームお上手ですね」
そう俺たちがやってたのは、ゲームセンターによく置いてあるレーシングゲームだ。正直ゲームに関しては負けなしだと思ってたんだが、アカネさんはどうもゲームが上手かった。顔も良くて才能も抜群でゲームも上手いとか、俺に勝てる見込みなしだな。
「あぁ楽しかった楽しかった。次はどうする?」
「何言ってるんですか、次は仕事ですよ」
「マジで!?」
「冗談ですよ、だってアカネさんさっき予定蹴るて言ってたじゃないですか」
「そうだったね! まったく冗談がすぎるぞ〜少年」
アカネさんは俺の頬に指をツンツンとつついてくる。
「やめてください……」
俺はそう言って、つついてくる指を退けた。
「ねぇ神島くん、君はスミスミの事どう思ってるの?」
「どうもなにもただのアイドルとマネージャーの関係ですよ」
「ふーん、じゃあ、私が君を落としにかかっても問題ないね」
「またまた〜冗談やめてくださいよ」
「冗談じゃないよ」
「えぇ……」




