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金曜日の朝から最悪なことが起きたんだが、どうすれば良いんだ!?

 気づけばもう五月……そして今日は金曜日、それは学生にとっては最高の一日である。何故かって? 理由なんて明白さ、その次の日に土曜日くんと日曜日くんが待ち構えているからだ!

 

 朝起きた俺は歯磨きを済ませると、朝食のパンを食べ、玄関を扉を開けようとした時。

 

「スイちゃん〜、まだ学校に行くには早いんじゃないー?」

 

 姉はそう言って、俺の頬に人差し指を押し付けてくる。相変わらずうちの姉はとんでもなくウザイ。

 

「やめてくれ、別にどの時間に行ってもいいだろ」

 

「えぇー、私はもっとスイちゃんと絡んでいたいなぁー」

 

「はいはい、んじゃ行ってくるわ」

 

「はーい、行ってらっしゃい〜」

 

 ※

 

 姉のウザ絡みを乗り越えた俺が外に出た時だった。そこには見覚えのある幼なじみが居た。

 

「おっはー! 神島!」

 

「なんだ穂状か……は? なんで穂状がここに居んの?」

 

「え……それはその……」


 そう言うと穂状は小さくブツブツと呟き出す。しかし、その声はとても小さい声でうまく聞き取れない。

 

「す、スマン何言ってるんだ? 全く聞こえんのだが……」

 

「か、神島と学校に一緒に行きたかったの!」

 

 彼女は辺りに響く程の声量で言った。

 

「ちょ、ちょっと待て! 家にまだ家族がいるからそんな大きい声されると——」

 

 ある人物の登場を危惧した俺が口に人差し指を置いて言った時だった。家の玄関の扉が勢いよく開く。

 

「なになに?! スイちゃん何かあった!? ——あ……」

 

「「あ……」」

 

 そう俺が危惧していた出来事。それは穂状と俺の姉が出くわす事だった。

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