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推しアイドルのマネージャーとして働くことになったんだが、どうすればいいんだ!?

 

 大手事務所の中に入った俺たちは、すぐさま撮影場所に通された。

 

 配信ライブとはいわば生放送のようなもの。いつもは俺の推しアイドル「スミスミ」が画面の中で踊ったり歌ったりしている姿を、俺は今生で見ることが出来る。

 

 こんなにも素晴らしい状況なのにどうもその「スミスミ」がうちのクラスのマドンナ「宝条菫」だということは未だにも信じられないし……なにより、俺の隣に幼馴染が居ることが一番気に食わない……俺がアイドルオタクてバレたらどうするの!?

 

 俺が棒立ちしながら考えていると、菫はツンツンとした雰囲気で俺に、話しかけてきた。

 

「ちょっと! 何棒立ちしてるの? 神島くんはさっさと配信ライブの準備をしているスタッフさん手伝いをしてください」

 

「へいへい」

 

「ねぇスミミ! 私は何をすればいいの?」

 

「穂状さんは見てるだけでいいよ! あそこの椅子でゆっくりしてて!」

 

 ねぇなにこの扱いの差は? 俺結構鋼のメンタルだけど、こればかりは傷つくよ? そんなことを思いながら俺は、スタッフさんの元に行って手伝いを始める。

 

 そして、無事配信ライブの準備が出来ると、俺は穂状がいる椅子の方へ行こうとした時、天井に掛けられた一つの照明がグラりと揺れた。


俺は不安になりながらも、穂状の元まで行った。


その数分後現場は緊張した雰囲気に包まれた。

 

 俺もそんな空気に呑まれていると、自分の肩に手が乗る。

 

 ふと、視線を手が乗ってきた方向へ向けると、そこには目をキラキラとさせている穂状がいた。

 

「すごいね! なんかスミミが輝いて見えるよ! ——てあれ? スミミが付けてるあの仮面どっかで見たことあるような……」

 

 穂状が不思議そうに宝条を見ているので俺は、仕方なく一人の一般オタクとして説明をしてあげた。

 

「あの仮面はネット界隈で超有名な「仮面アイドル」のリーダー、スミスミが着けてる仮面だ」

 

「え? 仮面アイドルてたまにテレビとかに取り上げられるアイドルだよね? もしかしてスミミて仮面アイドルのリーダーなの!?」

 

「YES」

 

 そんな話をしていると、突然、撮影場所の電気が消え、全ての照明がスミスミに当たる。

 

 来るぞ……オタク《俺たち》のアイドルが!

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