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聖職者ういさん~ 超初心者編  作者: ばっちょ
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ういさんの物語 30話 超初心者

ういさんは、初心者ギルドの創設者と名乗る人物から、ぬり壁の天使を

召喚され、なにやら魔法?をかけられてしまった。

その後、正装一式とマニュアルを手渡されたものの、途方に暮れていた。


「一体、なんだったんだ・・・。」

正装は置いておいて、ひとまずはマニュアルをざっと読んでみた。

「ふーーーん、なるほどね。高位職業のスキルは使えないまでも、

すべてのスキルがある程度、自由に使える・・・・と。

重要なのは、天使系スキルと、壁のように硬くなる金剛、そして

マニュアル後半に載っている魔物の情報を網羅した辞典だな。

未知の魔物は、魔物の情報をスキルで取得してメモれる事か・・・。

確かに、メモ魔は強いと聞いたことがある。」


一通り、ういさんはマニュアルを読み終えると、

実践を試みた。

「天使様、聞こえていますか?

聖職者のういさんです。」

「・・・。」

反応は、なかった。

あれ?ダメだったか?

「天使、この野郎、聞こえてるか?」

「・・・。」

反応は、なかった。


マニュアル通りでないとほんとにダメなのか?

「天使さま、わたしの声がきこえますか?

超初心者のういさんです。」

「はい、聞こえておりますよ?」

「うおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!なんだとーーー!

反応があった!まじかこれ!本当に天使さまか?

どこにいるの?天使様!てーんーしーさーまー、どーこー?姿を見せて下さい!」

「・・・。」

「あれ?反応がない。天使様~、天使様~、ねぇ天使様ってば~、どこ~?

一目見たいんですけど、天使様~、ねぇ、天使様~姿を現して~、

天使様~、て・ん・し・さ・ま!どこにいるの~?姿を見せて~、天使様~!」

「あなた、うるさいので、60分間しゃべるの禁止にします。」

「え・・・?」


「・・・!」「・・・!」「・・・・・・!」「・・・・・・・!」

ういさんは、会話を封じられた。


60分後・・・ういさんは、しゃべられるようになった。

「はぁ、はぁ、なんとか、しゃべられるようになった。これはきつい。

マジやばい。なに、この会話封じ。天使様、気が短すぎ。

マニュアル通りでないと、天使様ぶち切れさせるのか・・・。

こいつは、別の意味でやべぇ・・・。」


天使様の姿を見たかったが、ひとまず、練習は後にして、

もらった装備品を確認してみた。

「えーと・・・はばたくような黄金の羽? 壁の文字の入った衣装・・・なにこれ。

かなりぶっとんだ見た目の衣装なんだが、恥ずかしくて、こんなの着れないぞ。

これ着て、街中を歩けって言うのか? ちょっと無理がある。

たためるから収納する分には問題ないが・・・。」


「盾とスーツもあるのか、盾は値札が付いたままだな。

5000銭・・・か、高値で売りつけてる白ポーションより安いじゃん。

盾の性能は、どうやって見るんだ?

アイテム鑑定スキルがつかえるとマニュアルに書いてあったな。よし、試してみよう。」

ういさんは、鑑定スキルを使用した。


「盾の性能は、・・・あぁ、なんだこれ。神器クラス?

5000銭の安物が、破格の性能? はあ?ありえん。」

「軽装のスーツが2着入ってるな・・・よし!スキル アイテム鑑定!えーと、

影が薄くなり、認知されなくなるスーツ?透明人間になれるのか?それってありなのか?

もうひとつは、本人と周囲の人々に、幸福が訪れるスーツ?ほう、素晴らしい。」


もらった装備品を検品していると、カードがいくつか転がった。

「おや、名刺・・・?名前は、アーティスと、ウィッシュと書かれている。

微妙に暖かく、魔力を感じる。

これは、例の企業が開発・販売していた魔力を帯びたエンチャント用のカードか?

名刺に書かれているアーティスとウィッシュが誰なのかわからないが・・・。

よし。スキル、アイテム鑑定!」


「鑑定結果は・・・どれどれ・・・!あーこれもおかしなアイテムだな。ははっ。

もらったもの、どれもちょっとへんてこだが、規格外な性能だな。

こんなアイテムもらったら、試して見たくなるじゃないか。」

ういさんが、検品で一人わいわいやっていると、声をかけられた。


「おや、君も超初心者になったのかい?」

見上げると、一人のピンク髪の女性が立っていた。若い。

左右に白い羽がついた丸いピンク色の帽子をかぶり、背中にピンクのでかい注射器

さらに、お菓子が周囲を浮遊している。・・・なんだこりゃ・・・魔法の力か?

「誰?」

「シェリーだ。君も、超初心者になったのかい?」

「何故、わかるんだ。」

「もらったアイテムとマニュアル広げて読んでたじゃないか。」

「あぁ、その通りでした。シェリーさん、あなたもぬり壁の天使が降臨しました?」

「そんな変な天使は降臨していないよ。なんだよ、ぬり壁の天使って。あはは。」

「違うんだ・・・。」

「私のは、ずっごい美麗な銭の天使様だったよ。」

「銭の天使?なにそれ、ずるくない?私もそっちが良かった。」


「せっかくなんで、試練を進めようと思ってるんだ。一緒にやらないか?」

「本気で言ってます?シェリーさん初対面の相手に対して。」

「他に誘ってる仲間もいるんだ。同じく天使を降臨してもらったんだ。せっかくだからさ、

超初心者ギルドでも結成するつもりなんだ。協力してもらえるとうれしいな。」

「ちょっと待った。降臨してもらった?させられたんじゃなくて?」

「何を言ってるのさ。超初心者なんてレアもの、そう簡単には成れない。

一部の限られた人間だけが到達できる、世界最高の職位だよ。」

「そうだったんだ。ういさんは、初心者ギルドの創設者って人から、

天使を降臨させられたよ。」

「それは、関係者だったからじゃないのか?はじめから認められたなんて、

レアケースだよ。良いじゃないか。さぁ、一緒にやらないか?」


「本気なのね。まぁ旅すると言って飛び出して来た身・・・まぁいいか。」

「よし、では、この街の広場へ行こう。仲間が待っているんだ紹介するよ。

西方の塔と、東の海上の塔、どっちへ行きたい?」

「船旅は酔いそうだから、西方かな?」

「西方の地は、荒れ地で人間の街が途絶えている。長旅になるから

食料と水だけは大量に確保して向かうよ。」

「本気なんだな。」

「何事も本気で楽しまなきゃ。さぁ、冒険者パーティーをはじめようじゃないか。」


31話へ続く。

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