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ネオの箱庭  作者: 陰潜むトカゲ
2/3

第1話  ネオとセトとボロアパート

ネオちゃんがちょっと明るくなります。

 ネオとNは住んでいる場所が違う。ネオの世界には、

面白いものがなかった一方、Nの世界は、楽しさで

溢れていた。2人はイコールで繋がるが、世界はそれで

繋がらない。ネオはNに会うため、Nの世界をもう一度作ろうとした。ただ、ネオは孤独だった。1人で世界を作るような技量もない。でもNを1人にしたくなかった。

Nが1人になってしまえば、私はどの世界でも1人でしか

生きていけなくなる。Nのために、まず私は、世界の

住人を増やすことにした。2人目の住人を迎え入れる

準備を始めよう。




―202☓夏、日差しが照りつけ、街が灼熱地獄と化す中、

サイダーを片手に、私は郊外のあるアパートを訪れた。

「203」のドアをノックした。

「こんにちは!ドア開けろ!あ、ネオだよ!」

「…う…るさい…。俺…、寝起きなんだけど…」

そこから出てきたのは、グレー色でフードのついた

ジャージを羽織り(羽織っているだけなので上半裸)、膝に穴の空いた寝間着を履いた、

気だるそうな男だった。年齢は20歳くらい。

名をセト(名字ではない)といい、Nの初投稿動画、

「この世界を歌う」を作成したボカロP「S」でもある。



「ちょっと…セト…上ちゃんと着て?

 あと今起きたのかよ!早起きしろ!」

セトに対して私が敬語じゃないのは、友人だから。

友人以外のなんでもない。友人になったのはNから

だった。よくゲームとか一緒にする。

ひとまず家に入れてもらい、話を聞いてもらった。

「…データが消えた」ボリボリ

「…ちょっと…話聞いてる?」ボリボリ

「サイダー、飲む?」「飲む〜」「  …。」

「おいセト!話聞けやオラ!都合いいように流し

やがって!」

「え〜?何言ってたの?データが消えて、

今それを戻そうとしてるってことくらいしか俺には

わかんないよ〜」

「私の心の中すらわかってんじゃねえかコノヤロー。」

ポテチを貪りながら私の話を聞いてた。聞く態度って

ほんとに大切なんだなぁ…



「んで?俺に何か協力しろと?消えたデータを戻すとか

俺には出来ないよ?あと、タダ働きは俺はしないぜ?」

「分かったよ…金払えばいいんだろ?本題に入りたいと

思うんだが、良いか?」

「ノンノン、俺は金なんて一言も言ってないぜ?」

「まさか、体と言うのではあるまいなッ!?」

私は反射的に腕で体を隠す。

「んなわけあるか、淫乱が。お前こそちゃんと話聞け」

「…それで?何すれば良いの?」

すると、セトは部屋の一角を指差す。

「げぇぇぇぇっ、あれ!?」そこにあったのは…

かなり溜まってしまったゴミとスッカスカの冷蔵庫。

こんなに暑い中、私に家事を押しつけるつもりだ。

世界を作り直すため、私が手始めにするべきことは、

まさかのゴミ掃除と買物だった。






 

セトはアホの子です。温かい目で見守って下さい。

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[良い点] 人の行動が上手く書かれていていいと思いました! [気になる点] 特になし [一言] 頑張ってください!
[良い点] (o´・ω-)bヨイ!! [一言] (●'д')bファイトです
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