エピローグ ネオとNの消失世界
別の話と同時に進行してます。がんばります。
あの日までは確かに、笑顔が存在したのだ。世界と共に
笑顔と人々の生活は消え去った。私も消えた世界の住人の
1人だ。何があったのか知りたい?いいよ、全部教えるね。
私の名前はネオ。そして仮想生活システム(VLS)にて
歌い手のNとして活動していた。VLSとは、世界システムの1つとして完成した、電脳世界に没頭して生活することの
できる「もう1つの生活域」である。この電脳世界の中で、
私は歌声を届けていた。バズりはしなかったけど。
それでも歌い手は楽しかったよ。私はそれまで、暗い少女
だったから。この世界に喜びも存在価値も見い出せなかったから。そんな私をVLSが救ってくれた。私はこの世界で、
「N」として生きていくことを決めた。それからの日常は
本当に楽しかったよ。私は世界を謳歌した。精一杯に。
刻一刻に世界は終わりへと近づいていた。システムAIの
暴走で、1つのデータを除いて、全データが消失した。
それは同時に、世界の終末を意味した。電脳空間の箱庭に
たった1つ残されたデータ。世界中がそれを使った世界の
再興を試みた。しかし、残されたデータは世界の再興には
不十分なものだった。なんでこれだけが残されたのか、
私には分からなかった。
N「この世界を歌う 歌ってみた」
私「N」の初投稿だった。もう私はNじゃないのに。
私は今、ネオなんだ。泣きたくなった。苦しかった。
世界を恨んだ。誰が私を変えたんだよ!そう叫ばせてよ!
私はN無しじゃ生きていけないんだ!私はNになるために、
この箱庭に世界を作り出すことを決めた。
僕の中でネオは黒髪で大人しい女性のイメージです。