鏡よ鏡、101
「あたしが好きだから、今日来たんだよねぇ」
「おい、もういいんじゃねえか。酒」
「酒?ごまかすな。あ、た、し、が、好、き、だ、か、ら、今日、来、た、ん、だ、よ、ね?」
「うん。そうだよ…」
「あたしも好きだよ。かわいがったげる。脱いで」 誠はひとみのカーディガンを脱がせた。
「ありがと。でも先にあんたが脱ぐの」
「じゃあ脱がしてよ」
「うん、いいよ」
ひとみは誠の服を剥ぎ取った。
「じゃああたしも脱がして…」
「あたしも誠も身体のあちこちに白髪とかあったりしてさ。あたしはおっぱい垂れててさ。あんたもだらしないお腹しててさ。ふたりとも黄昏ててさ。
あたし、たまんないのよね、こういうの。あはは」
「そうだな。というか、お前しゃべりすぎだよ、ははは」