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あの頃にはきっと僕と妹は学校に行くだろう。

初めてですが頑張ります。

幼馴染、姉、妹、先輩、後輩など数々の女性達に囲まれてハーレム生活を送りたい。

そう思ったきっかけは小6の夏休みだった。

時はもう深夜、僕以外の家族は全員眠りについている。

なかなか寝付けなかったのでテレビを付けた。

小6にはあまり意味が分からない番組が放送されていた。

7チャンネルを押した時にアニメのオープニングが流れた。

僕の目が止まった。

夢中になり、30分があっという間に過ぎた。

内容は四人のヒロインが一人の主人公をどんな手を使っても振り向かせようとしている姿を描いている物語だ。

それからは率先してアニメを見るようになった。

いつか自分もハーレム生活を送りたいと夢を見続けていたしかし、現在に至るまでに儚い夢だと悟ってしまった。

恋愛アニメでは主人公の周囲にヒロインが居なかったら、ヒロインが主人公に好意を寄せなかったらストーリー自体が破綻する。

君達はどのジャンルの女の子が好み?

僕は当然…ヤンデレ!

説明しよう

ヤンデレとは好意の対象を病むほど愛していてそれ故に過激な行動を取ってしまうデレである。

分からない人はインターネットで調べてくれ。

そんなくだらない事を考えながらぼんやりとニュースを観て、テーブルに用意された食パンをマーガリンに付けて頬張っていた。

そこへ台所に立っていてこちらを見ている女性が話しかけた。

「裕翔、早く朝ご飯食べなさい!遅刻するわよ」

ヤンデレについて熟考しているため反応が遅れて女性の方を向いて僕が言った。

「お母さん、僕は今、偉大なるアニメーション『ブラッティスギル』の38話に登場する純弥粉乃すみやこののヤンデレについて考察しているんだ。

ちなみに今も絶賛放送中だよ」

呆れた様子で母が言った。

「今日は、入学式でしょ」

軽くスルーされてしまった。

ガラガラ

ドアが開いた。

部屋に入って来たのは妹の真美だ。

まだ寝巻きのままで、靴下を履かず、少々背が低く、大事そうにぬいぐるみを抱えていて、長い黒髪が似合う、人形みたいな子だ。

「真美、朝ご飯出来てるから食べちゃいなさい」

あれー 僕の時とは態度が違うけど!

真美は眠そうに目をかいて僕の膝の上に乗って来た。

「ちょ、真美!どこに座っているだよ…」

凄く動揺してしまい、咳き込んでしまった。

「だ め ?」

首を少し傾げて、真美が言った。

「だめじゃない!むしろ座ってください!」

ついニヤケてしまった。

(仕方ないだろ!あんなに可愛いボイスで言われたんじゃ絶対に断れないよ!)

すると殺気を感じた。

母が小声で僕と真美に聞こえないほど小さい声で呟いていた。

「私だけの裕翔なのに、私だけの裕翔なのに、私だけの裕翔なのに、私だけの裕翔なのに、私だけの裕翔なのに、私だけの裕翔なのに、私だけの裕翔なのに」

凄く不気味だったから声をかけた。

「お母さん?」

すると驚き答えた。

「何でもないわ。早く二人共食べてね」

そう言って部屋を出て言った。

「真美、早く食べて行こうか」

「うん」


*************

自己紹介


優馬咲裕翔ゆうまさきゆうと



学力 平均より下


体力普通


容姿普通


16歳



優馬咲真美 《ゆうまさきまみ》


学力 学年トップ


体力 平均より下


容姿端麗


16歳


*************


僕と真美は双子の兄弟だ。

兄は僕で、妹を真美

生まれたのは一緒なのにここまで能力の差がついてしまった。

僕と真美はずっと一緒にいた。

そして高校は一緒の所に行く事になった。

真美は僕に合わせようと地域でも低い所に行こうとしていたけど、僕は真美に迷惑はかけまいと、必死に勉強してレベルの高い高校に何とか行けるようになった。

今日は入学式だ。

「ついに今日だな」

「そうだね。お兄ちゃんと一緒の所に行けて嬉しいよ」

顔が赤くなってしまった。

妹相手に何だ僕は!

「そろそろ食べ終わるし支度するか!」

時間の方もきているので急ぐ事にした。



もう制服に着替え終わって、全ての準備が済んで玄関で待っていた。

階段を降りている音が聞こえる。

「お兄ちゃん、どう?制服姿」

そう言って一回転して尋ねてきた。

「天使だ!」

普段でも充分すぎるくらい可愛いが制服姿はもっと可憐に見える。

いつまで見ても飽きる事は絶対にない。

「ありがとうお兄ちゃん」

そう言って抱きついてきた。

普段表情があまり変化しないが長い付き合いで微妙な変化に気づいた。

「行こうか!」そう言って

外へ出た。

なるべく一週間に一回は投稿しようと思います。

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