一。一次世界
最初の世界の話です。なんかおかしいところがあるかもしれないのですが、そこは分かって下さい…
私は清水櫻華。中3だ。現在受験シーズン真っ最中でアリマス。はぁ、今日も地獄にいかんとならんと思うと気が重い。自慢の二つ結びも元気なさそう。
ん?何故地獄かって?そりゃ、私のクラスを見れば分かるでしょ。学校の独裁者こと松堀唐也がいるんだもん。中1の時から独裁者って呼ばれていたけど、正直、今の私達の学校は彼の物って感じがする。
先生は何してるんだ!って言いたいかも知らないけど、担任は彼に全部丸投げしているくせして、唐也作のルールを守らなければたとえ先輩先生だったとしても容赦ないし、実際怒られた友人の話じゃ「殺されかけた」、って言ってたし。この前、遅刻しそうになった時にアイツ校長レベルの先生を怒鳴ってたのを見たけど、先生、凄くおびえていた。とても怖そうだったのを今でも覚えている。確か名前は…山口先生だっけ。次の年から来なくなったけど。そうこうしているうちに他の二人が集まってきた。
北野アヤメ(きたの あやめ)。髪をてっぺんで結んでいる、一見ギャルな超ハイテンションな子。
山上風利。黒髪のロングストレートで、目の上少しまで前髪がある。私達以外誰とも会話といえる会話を見たことがない。それぐらい無口だ。
背は風利の方が上だけど二人とも高い!中1の頃に止まった私は羨ましい!そんなに低い訳では無いけどさぁ。
「ねぇ櫻華、今日も大丈夫?」
「うーん、大丈夫じゃないかも。昨日のアレは…」
「勉強、しなくても、いい?」
「そうそれ風利。も~何なのアレ。あのウザ担!松○修造みたいじゃん!」
「唐也のヤツ…。嘘を吹き込みやがって…許せぬ!」
「はぁ、今日もかと思うと死にそうだよ…。いっそ死にたいよ…」
「それは、ダメ。でも、気持ち、分かる気がする。最近、まったく、つまら、ない。」
「はぁ、何か面白いこと無いかなぁ…」
何の話か、と言うと、担任のことだ。最初は頼れる先生だな、と思ってたけど…今となってはウザいとしか思えない。うぅ、想像しただけで嫌気がぁ…
そうこうしているうちにクラスに着いてしまった。扉を開けるとそこにいた。
「あっ、川谷先せーおはようございます。」
「お、おはようございます…」
「………」
私達は挨拶をした。とても緊張していて、少し詰まってしまった。風利はいつも言っているか分かりずらいけど、先生もそこは分かっているっぽい。
「オイ、清水!」
かわりに、なんだろうか私に声をかけてくる。ちなみに、これは10ヶ月以上前から始まっている。
「何ですか川谷先生?」
「とっとと受験勉強をh」
「もう始めました!それとも何ですか?私に特別な感情を持っているのですか?」
川谷先生が担任のウザ担だ。私が大っ嫌いなタイプの人間。あと少しでコイツとサヨナラすると思うととっても嬉しいんだ♪
今のところは許してやる、さっさと席につけ、と言って開放された。こんなのがずっと続いていた。
これが、全ての元凶だったと思う。
この話に出たあとかなりの間出ない人がいます。
再登場した時に忘れてないであげてけださい。