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3/6

始まり

彼との出会いはあまりにも予想外なところからやって来た。



ある時、エステ時代の同僚マコから結婚の報告があった。

マコは綺麗で美人でミクとは全く別のタイプだったけど、時々ご飯を食べる仲だった。マコの彼氏もまた、モデルかホストみたいに綺麗で目を引く人、とにかく派手で目立つ二人だった。



そんな二人が結婚する事になり、ミクは受け付けを頼まれたのだ…。

正直見た目には自信がないので、本音を言えばその式に出席する事に多少のプレッシャーも感じたし、恋愛ブランクに陥っていたミクにはなかなかショッキングな話だった。



そんな不安を抱きつつも、結婚式に向けてマコの旦那やその友人達と親睦会が開かれる事になった。

綺麗な子やカッコイイ子ばっかりいたら気まづいなぁ…そう思いつつも、ミクはその会に参加した。



…そして彼に出会った。



それは親睦会と言う名のコンパみたいな物。

彼一番隅っこの一番奥でミクの前に座っていた。

ほかの男達が自己紹介をしたり、女の子に話しかけて盛り上がる中、彼だけは寡黙だった。



何だかその態度がやたら不思議でミク的には始めから彼だけが特別な人に見えたんだけど、それは恋愛感情ではなかったと思う。



何を聞いても微笑んでいるだけの彼を見て、

すぐに人見知りなんだなぁ…って思った。



だけど、どんな会話にもただ笑顔を浮かべる彼に不思議と悪印象はなかった。

むしろ、ただそこにいるだけ、ただ微笑んでいるだけの彼は、他のよく喋る男達よりずっと安心できてミクは話やすかった。



…でも、ただそれだけ。

その後どうにかこうにかなるとは予想もしていない。


何となく携帯番号を交換してその日は終わった。

そしてぶっちゃけ連絡を取る気もあまりなかった。



だけど、その頃のミクは相当調子に乗った状態で、実は彼の事も

「新しい獲物♪」くらいの認識:あわよくば、ご飯おごってもらおぅ♪

暇な時呼びだそう♪

…くらいの軽いノリしかなかったのです。



だから、好みとかそうじゃないとか関係なく、ミクはとりあえず彼と遊んでみる事にした。



その頃のミクはやたら男にメールしたり連絡する事になれていたから、人見知りの彼を呼び出す事も仲良くなる事も難しくはなかった。自信もあった。



彼の名前は和男。

背が高くて人見知りで細身で何より人見知りな26歳、3歳年上の彼。



そしてミクと和男はドライブに出かけた。

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