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友情から恋愛へ

トオルと別れたその足で、ミクは大樹の家に向かった…



大樹とはいわゆる幼なじみ。大樹は遊び人だったけど、ミクを可愛がってくれて簡単に慰めてくれる大樹の事はとても好きだったから。



「私の3年間何だったのかなぁ…」



彼氏と別れた事を報告した。大樹はゲームをしていてあまり真剣に聞いていなかった。


「しょうがないだろ。自分が決めた事なんだから。」


そう言うと、ミクの頭をポンポンと軽く叩いて、隣に寄り添った。



ミクはこのお手軽な優しさに弱かった…。

「呑みにでもいきますか?」


車の鍵を指に引っかけてぐるぐる回しながら大樹は言った。

今思えば、ミクはただ大樹に甘えたかっただけなのかもしれない。



その夜、酒を呑んでヘロヘロになったミクは大樹と手を繋いで歩いていた…



公園には誰も居なくて、星が良く見えて、いかにも何かが始まりそうな雰囲気だった。



「俺、お前が彼氏と別れると思わなかった。何だか俺が最後に一緒になる相手はお前なんじゃないかなって思う。俺と結婚しよう。」


大樹の言葉にミクは息を飲んだ。

今まで夢のように憧れた言葉を大樹はさらりと言った。



…そしてミクも大樹を意識しはじめた。



こうしてミクと大樹はいきなり付き合う事に…



今まで大樹が誰と遊ぼうが、どんな恋をしていよが、関係ないと思っていたのに、不思議な事に二人は物の3日で恋仲になってしまったのです。



普通に考えたらおかしな話なのに、何故だかその展開に運命のような物を感じてしまったのでした。



しかし…



結局大樹の女癖はなおらなかった…連絡が取れなくなり、他の女と会っている事を人づてに聞いた。



シカトに喧嘩!

今までのミクの恋愛にはなかった、様々なトラブルにより、二人は数か月で破局。



そしてミクは思ったのです…(私は男を美化しすぎなのかもしれない、真面目に、ただ信用して付き合っているなんて本当は危険なのかもしれない)

確かにミクの価値観は変化した。



どうせ好きになったって、自分が思う程男は愛してくれないのよ、信じて裏切られたりがっかりするくらいなら、いっそ遊んでた方がいい!



そうしてミクは大樹へ連絡するのをやめ、コンパに行きまくったり、寂しさを紛らわす為、ひたすらふらふらしていた。



好きな時に好きな男の子を呼んでは、ご飯を食べたり、ドライブしたりした。

周りの女友達も一緒になっては遊んで過ごした。


だんだんそんな日々が楽しくなって来た。

今まで真面目にやってきたのが馬鹿らしくすらなった。

ずっとこんなんでもいぃやぁ☆



どんどん適当になっていったミクは、‘もう二度と恋はしないかも’…そう思った。


…そして、彼と出会った。その時のミクは、まさか自分が彼を好きになるとは予想していなかった。

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