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prologue.06

 ここはスカイオールと呼ばれる世界に存在するアヴグスト国近郊の慈愛の森だ。


 アヴグスト国は多様な種族が共存するために出来た豊かな国であり、その国を支えるのがこの慈愛の森だ。


 慈愛の森には豊富な食料と薬草が自生しており、尚且つ強力な魔物が居ないことからアヴグスト国にはなくてはならない森である。


 そんな森で暮らすのは、元SSS級パーティー。赤原の猟犬メンバーであるギルバード・グリフィスとアヴグスト国の薬剤師であるギルバード・ビアンカの二人だ。


 グリフィスとビアンカの出合いは劇的だった。


 グリフィスは武者修行のためにスカイオールを旅する旅人だったのだが、人助けをしながら旅をしていると、気づけば仲間が増えていき。


 終いにはスカイオールに三組しかないSSS級パーティーと呼ばれるようになっていた。


 そんな中でグリフィスが出会った女性がビアンカだった。


 ビアンカも又、魔物に襲われている際に赤原の猟犬に助けられた女性だったのだが、二人は出会った瞬間に確信した。


「「この人と結婚しよう」」


 まさしくスピード婚の二人は、運命の相手と言っても過言でないほど愛し合った。それはもうベットが真ん中から真っ二つに折れるほどお互いを求めた結果。出来るものが出来たのだ。


 旅をしていたときに謝礼や、倒した魔物の素材を売っていたグリフィスは金に物を言わせて即行動。


 二人は慈愛の森に新居を建てて、隠居。


 子供も元気な男の子が無事に産まれてくれた。


 そんなグリフィスは建ったばかりの新居の廊下を歩いていた。行き先は愛する妻と愛する我が子が眠る寝室だ。


「入るよ?ビアンカ」


 グリフィスはノックをしてから声を掛けて寝室へと入るために扉のノブを回す


 純白のベットには愛する家族が二人寝ている。


 グリフィスはベットの横に置かれた椅子に腰をかけてビアンカの彫刻のように滑らかな手を握る。


 ビアンカの美しい肌は純白のベットと同化しているのではと錯覚してしまうほど白く儚く。そんなビアンカを襲ってしまいたい衝動に刈られるが堪えてグリフィスは声を掛ける。


「俺の眠り姫はまだお寝むかな?」


 そう言ってビアンカの夏の小麦のように美しい金髪の髪を顔にかからないように優しく撫でてあげながら微笑むと……


「フフッ、眠り姫は王子様のキスがないと起きれないんですよ?」


 ビアンカはゆっくりと瞼を開いてグリフィスに微笑み返す


「起こしてしまったか?ごめんな?」


「大丈夫です、それより早く眠り姫を起こしてくれないですか?」


 そう言って悪戯っぽく笑うビアンカにグリフィスはゆっくりと顔を近づけながら


「ったく、欲しがりな眠り姫だな。我が儘を言う口は塞がないとな」


 グリフィスはビアンカの耳元で囁く


「これからもたくさん我が儘を言っちゃうと思うから、そのたびに塞いでくださいね?」


 そう言って熱いベーゼを交わす二人。


「さて、目覚めのキスで起きたことですし動きますか」


 ビアンカはベットから上半身を起こして隣で仕切り首を動かす我が子を抱き抱える


「さぁ、アナタ。この子にも目覚めのキスをしてください?」


「もちろん」


 グリフィスは愛する我が子をビアンカから受け取ってキスをしようと顔を近づけると……


「うわぁぁぁあああああああああん!」


 突然、泣き出す我が子。


 暴れる、我が子。


 理由は別にあったのだが、それを知らないグリフィスは傷ついた。……いや、粋なり知らない男にキスされていたのなら。それはそれで、赤子はもっと泣いていただろうが……


10分後


「あっ…あなた?別にあの子に嫌われてるわけではないはずよ。大丈夫、自信を持ちましょう?」


「ごめん、ハニー。わかっていても少し回復には時間を要しそうなんだ……」


 放置しておけば部屋の隅で『の』の字を書き始めそうなグリフィスにビアンカは話題を変えようとする


「そっ……そういえばこの子の名前は決まったの??」


「そうなんだ! 良い名前を考えてきたんだよ!」


 どうやら話題の変換に成功したらしいビアンカはグリフィスの粋なりの変わりように押されながらも成功を喜ぶ



「何にしたの?」


「この子の名前は……クローシャだ! ギルバード・クローシャ! どうかな?」


「良いわね!」


「あぁ、俺とハニーの子供だ。きっと強くて優しい息子になるに決まっている! 戦と慈愛の神クローシャから取ったんだ」


「えぇ、素晴らしい名前です。きっとこの子も喜んでくれますよ」


                    next

これでprologueが終了です。

どうですか?面白いと思ってくれる人が少しでも居てくれれば作者は嬉しいのですが、中々わからないのが現状で少しもどかしいです。はい(笑)


次からはクローシャが5歳になったところからスタートなので、少し書きやすいかな?(笑)


最後に、これからもこの作品を作者が書けるのも読んでくれる読者の方が居るからでありまして、この駄作を少しでも読んでくださる読者の方がおりましたら、最後まで書き上げたいと思ってますので応援してくださると嬉しいです。これからも宜しくお願いします!


では!

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