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001 - 疑問

 オレの親友たちは凄いやつらだと思う。

 なぜ複数形なのかって?それは親友は一人ではなく三人いるからだ。

 一人目は世間一般で言うところの美少女に当たる人種。頭は異常なまでにいい。テストは毎回95点以上が当たり前というバグキャラ頭脳派美少女。因みに生徒会長をやってる。

 二人目はオレと同じブサメン。だがとにかく強くなりたいと願い続け努力の結果手にしたのはチート能力。どんなスポーツでも軽々とやりのけてしまう。現在は野球部固定らしいが。

 三人目が……何といえばいいのか、バグとチートを足して二で割ったようなやつがこいつ。本人曰くフツーらしいが、明らかに一番の異常者。まあ、確かに顔をブサイクでもなければ可愛いとか美しいって感じじゃない。でも、彼女の特殊能力と呼べる技能が明らかに異常なのだ。というのも、他人に出来ることは一目見ただけでやりのけてしまう。それでも本人よりは劣ると言いつつテストはバグちゃん(仮)なみ(90以上)、チート君(仮)なみの運動能力(そこらへんの男子より圧倒的に強い)。


 よく他の人達から言われるんだが、今の今までフツーなオレがよくこんな人たちと親友をやってこれた、と。確かに自分でもそう思う。なんせオレはブサメン+勉強も中の下+運動も中の下だぞ?

 せっかくだから言うぞ。頭脳派のバグちゃんだって運動はオレより出来るし、チート君もオレより勉強はできる。リアル写○眼ちゃん(仮)だって……言わなくてもわかるな……。


 一緒にいるだけで泣けてくる……でも、オレもあいつらも互いのことが大好きなんだよ。

 ……っつか恥ずかしいこと言わせんなっ……!


 え? えーと、なぜこんな話をいきなりしてるかって?

 スマン……あまりにも奇妙な現象に待遇してしまったので、そんな状況から現実逃避するためです!


 え? どんな状況だって……? ハハハ、それは……、


「私はローマ・ブリタニア王国第四十九代国王アンドレイ・PG・ブリタニアだ」


 右を見ても人、人、人。

 左を見ても人、人、人。

 後ろを見ても人、人、人。

 前を見ても人、人、人。

 オレを囲む人たち……全員が日本人とは違う容姿をしていて。全員がローブのような服を着ていたり、金や銀やらのムチャクチャ派手な衣装っつか鎧っつかわからんものに身を包んでいたり。

 一番怖いのが全員の視線が間違いなくオレに集中している。

 ハイ、一言でいわせてくださいっ!


「我々の呼びかけに応え、よくぞ参られた……勇者様」


――異世界に来ちゃいました、テヘッ♪

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