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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがヤバすぎた。改訂版  作者: たまご
第一章 異世界探索。

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第七話 第四話の猫、参上! ……ダメだ、眠い。

 報告。

 猫とお化け屋敷は相性が悪い。


 ……いや、良すぎるのか。


 全員揃って同じ所を見るんじゃない! 

 そこ、何もないでしょうが!!


「……静かだねぇ」


 依頼書には、謎の音が聞こえると書いてあったけれど城の中はしんと静まりかえっている。


 りゅうたろうは鳴かない。


 福助も鳴くよりはボディランゲージが主体だ。……だから、噛むなと言っているでしょうが!


 よつばは……、自分の可愛さを利用出来る時にしか鳴かない。


 静かすぎる城の中で聞こえるのは、私の独り言だけだ。


「チャビ、大丈夫かな……」


 その時、突然大きな音がした。


「うわっ、何!?」


 飛行機のエンジン音を、すぐ近くで聞いたかのようだ。


「え、何だ……?」


 頭がぼうっとしてきた。

 そういえば、依頼書には音を聞くと気を失うって……。

 思わず膝をつくと、視界の隅に茶トラの猫が近付いてくるのが見えた。


「チャビ……」


 駄目だ、意識が朦朧としてきた。

 でも、これって、気を失うというよりも。

 

 徹夜明けのアレなような気が……。

 限界だ……、ねむ……い……。




「んー……」


 よく寝た。

 じゃなくて!!


「チャビ!?」


 キョロキョロと辺りを見回すと、私の腕枕で茶トラの猫が幸せそうに眠っていた。


「良かった……」


 りゅうたろうは、大きくなった時はいつもそうしてくれるように、私をもたれさせたまま自分も一緒に眠っていた。

 福助は足元で丸くなっている。

 よつばは近くにあった高価そうな台座の上に、胸を張って座っていた。


「全員いるね。大丈夫だね?」


 私はほっと肩の力を抜いた。


 ……ところで。


「ここは、どこ……?」


 私達が寝ていたのは、ふかふかの高級そうな絨毯の上だった。

 窓には綺麗なステンドグラスがはまっている。

 天井から釣り下がっているシャンデリアが眩しいくらいに周囲を照らしていた。


 ……寝ている間に移動した?


「でも、チャビのスキルって……」


 自分の名前を呼ばれて、チャビが目を開けた。

 私の顔を見ると、嬉しそうにのどを鳴らし始めた。


 ……この音って、さっきの。


 次第に音が大きくなっていく。


「待て、ストップ!!」


 慌てて止めたが、猫がいう事をきくわけがない。


「チャビ、ごめん」


 仕方なく、チャビをキャットハウスへ入れた。


 ……まだ聞こえるような気がする。

 いや、気のせいだ、きっと、うん。


 マップを出して確認すると、私達がいたのはお城だった。

 位置的に依頼のあった廃墟となっていたあのお城だ。


「…………」


 チャビのスキルは〈回復〉。


 つまり、廃墟のようだったお城がチャビのスキルで、ぴっかぴかの新築にまで回復してしまったという事か。


 ……そうか、生物以外にも効果があるのか。

 ギルドのお姉さんに何て報告しよう……。




『ええっ! お城まで新しくなったんですか!?』


 私の報告を聞き、電話の向こうで女神様は驚きの声をあげた。


 お城どころではない。

 城を取り囲んでいたうっそうと繁っていた森は、美しい庭園へと姿を変えていた。


『もはや、回復というより復元レベルですね』


 ……時々思うんだが、女神様は自分が授けたはずの能力に何で驚くんだろう。

 もしかして、猫が絡まなくてもぽんこつなのか……?


 ターコイズはそのお城を「奇跡の城」と宣伝し、新たな観光名所として売り出すらしい。

 商魂たくましいというか……。


 ちなみに、ギルドには「依頼の場所に行ったら、真新しい立派なお城が立っていた。謎の音は聞こえなくなっていた」と報告した。

 私が受けたのはあくまで調査だったので、少しだけだったけれど依頼料ももらえた。


『ところで、つかささん』


 ……何で声を潜めているんだ?


『若返ったりは……』


「それは無理」


 女神様の問いかけにあっさり私は答えた。

 チャビの能力にも限界はあるらしい。


 ん? 何で分かるのか?


 …………もう、既に試したからだよ!

 悪いか!?

 



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