表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

第二章 轟魔の乱

ナオト達の活躍で、厭魔が倒され、平和になった仏界。しかし、突如として厭魔の弟の獄堂轟魔(ごくどうごうま)が現れ、兄の仇をとるために仏界を再び恐怖に陥れる。ナオト達の新たなる戦いが始まる。

第四節 新たなる敵・獄堂轟魔


羅刹団の首領である獄堂厭魔は、ナオト達の活躍によって、全ての妖怪ともども倒され、神仏郷、及び仏界に平和が戻った。ナオト達や、神仏郷の神々は、幸せに裕福に、神仏郷の暮らしを楽しんでいた。


「いやあ、アミーダ様のおかげで、この仏界は救われたわい。」


仏界に平和が戻ったことで、神仏郷に住まう神々は、安堵の顔を浮かべていた。そして、羅刹団も妖怪も存在しない、平和な神仏郷で、平穏な暮らしをしていた。


しかし…それも束の間の出来事であった。あの城の中で、青い肌に、白髪、一本角、赤と黒の和服を纏った、いかにもあの倒された魔王を思わせよう男が、何かを企てている模様であった。そう。彼こそは。


「僕の大切な兄者を殺した…。仏ナオト。貴様だけは絶対に許さない。邪魔な神仏たちめ。我々羅刹団の計画がこれで終わったと思うなよ。これからは、僕が貴様らの相手だ。」


彼の名は、獄堂轟魔(ごくどうごうま)。秘密裏に再結成された羅刹団の次期首領だ。前首領の厭魔の弟にして、敗れ去った兄の仇をとるべく、神仏たちに復讐を誓い、自身の霊力によって生み出された妖怪たちを率いて、再び神仏郷を襲撃し、仏界を新たなる恐怖と混乱に陥れていくのであった。


その時のこと。ゴウとスバルは将棋を指しながら、話し合っていた。どうやら、羅刹団との戦いは、まだ終わっていないということを。前回撃破した獄堂厭魔との戦いは、その序章であり、今回の戦いが真の戦いになるという想定を生み出していたのだ。司隊本部においては、サヤは引き続き、先頭指揮官を務め、ハクシは妖怪の研究をはじめ、アミーダの整備を続けていたのだった。


ナオト、カノン、タケル及び魂隊の一同も引き続きアミーダに乗り、羅刹団・次期首領となった轟魔の野望を食い止めるべく、活動を再開するのだった。


「また、羅刹団が攻めてくるのか。」

「もううんざりだわ。仏界の脅威は、すっかり無くなったと思うのに。」

「とにかく、魂隊の方々と力を合わせて、次の羅刹団の勢力に立ち向かっていくしかないな。」


こうしてナオトたちは、新たなる戦いを嫌々ながらも、仏界に蔓延る悪を消し去る為に、アミーダのパイロットとして戦い抜く事を決意した。


第五節 三大魔獣を駆逐せよ


その頃の事。神仏郷の大型飛行旅客機の中で、妖怪が出現するという事件が起きたのである。轟魔の引き起こした作戦では最初の事件だ。旅客機の中、轟魔の配下である牙を生やした妖怪達が、乗客たちを捕食したり、追いかけたりしていた。そこへは、アミーダの出撃要請が出されていた。なんと、駆け付けたのは…


かなり最新鋭の戦闘用アミーダ三機だった。それは、魂隊の中でも最も上位を冠するパイロットが乗る、水色のアミーダ拾ノ型アクショービヤ、黄緑色のアミーダ拾壱ノ型プラバ、赤紫色のアミーダ拾弐ノ型アカシャガルバだった。この三機を駆るのは、五智ユキノ、月光リム、虚空蔵サナメの三人のエースパイロットだ。彼らが来たからにはもう安心だ。


「待ちなさい!妖怪ども!」

「僕らがいる限り、妖怪どもの隙にはさせないよ!」

「罪なき神様に、牙を剥くのは、許さないじゃ!」


威勢の良い三人。乗客たちを、安全な場所へ避難するように呼びかけ、戦闘を展開する。次々と牙を剥きながら襲いかかってくる妖怪たちを殲滅していくアクショービヤ、プラバ、アカシャガルバの三機。この三機はアミーダシリーズの中でも、高度な戦闘力で、迫り来る妖怪をものともしなかった。三機は、美しく光り輝く虹色の光弾などを繰り出し、目前の妖怪を一掃していくのだった。そして、彼らは轟魔の魔の手が蔓延る神仏郷へと向かい飛んでいくのであった。


再び始まった、神々と羅刹団の戦い。妖怪たちは、ひたすらに神仏たちを恐怖と混乱に陥れていくのだった。ナオト達は、新たなる戦いに再び身を投じることになる。ハクシによって、最新型に整備されたブッダリア、カンゼノン、ダーキニーのアミーダ三機を戦力に、神仏郷に蔓延る妖怪たちを、次々と殲滅していく。あくる日も、あくる日も、妖怪は絶え間なく出現を繰り返した。ナオト達は、アミーダのパイロットとして、妖怪退治に明け暮れる毎日だった。


ひたすら、妖怪と戦い続けるナオト達。そんなナオト達に対し、轟魔はとある配下を送り込む。それは、知性と個性を持つ妖怪・三大魔獣であった。三大魔獣は、金色のクワガタのような頭部に、赤い鎧のような胴体をし、二本の尻尾を生やしたトカゲのような姿をしたマーラ、巨大な光る宝石の山のような甲羅を持つ亀のような姿をしたラクーシャサ、青と紫のオーロラのような身体の狼の姿をしたプロモンであった。轟魔は、そんな三大魔獣を神仏郷へ送り込み、新たなる恐怖と混乱を巻き起こすのだった。


そして、神仏郷。無知性妖怪と戦い、新たな戦禍の日常を送っている神々。そんな神々の背後に、怪異の影が伸びる。神仏郷内で、狐火が走り、更には山では火災が巻き起こり、神々が焼き殺される事件が、約五十五件も引き起こされていた。原因不明の火災に加え、大嵐が三ヶ月に渡って続き、波は荒れ、竜巻や台風、火山の噴火、そして震度十といった巨大地震が頻発していたのである。司隊本部において、ハクシは度重なる自然怪異は、羅刹団の新たなる脅威に過ぎないということに紐付け、調査を進める。そして、調査の結果、この連続自然問題の怪異の黒幕は、轟魔の配下である三大魔獣の一体・マーラによって引き起こされたものだと発覚する。マーラの撃退の為に、ゴウは、ナオト、カノン、タケルの三人での出撃を命じる。魂隊の派遣は、神仏憲法第二十八条により、神仏政府が「羅刹団の妖怪が仏界全てを短時間で滅ぼす可能性がある」と判断した場合しか出来ないという制約があるのだ。ナオト達は、魂隊から教わった知恵と技術を尊重しつつ、三大魔獣の一体であるマーラに立ち向かうことになる。


こうして、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーのアミーダ三機と、マーラとの戦いが始まった。三機で連携し、マーラに攻め込んでいく。しかし、マーラの鎧のような身体に、アミーダの攻撃は通用しなかった。ひたすらに、マーラを攻撃するアミーダ三機。マーラは、口からのプラズマ光線、背中から放たれる光の矢、尻尾から放たれる電撃光線などで、ナオト達のアミーダの攻撃を寄せ付けなかった。マーラに苦戦を強いられるアミーダ三機。神仏憲法第二十八条による制約で、出撃できない魂隊も、陰ながら司隊を応援している。しかし、司隊のアミーダ三機は、マーラの強力な攻撃により、太刀打ちできない。しまいには三機のエネルギーが、大幅に減ってしまう。絶対絶命に陥るナオト達。エネルギーが不足し、ヨロヨロになったアミーダ三機に向け、マーラは光線や光の矢などで執拗に攻撃を仕掛ける。エネルギーダウンへと追い込まれるアミーダ三機。そして、三機は阿弥陀仏像に焦点を合わせるのであった。エネルギーチャージをし、完全復活を遂げるアミーダ三機。そして、三機は全力を出し、マーラを強襲した。壮絶な戦いの末、マーラは撃破された。ナオト達の勝利だ。ナオト達は司隊本部へと帰還した。


轟魔との闘いが始まった神々。その一方で、月の都で、新たなるアミーダの建立が始まっていた。それは、次世代型の最新鋭のアミーダ十三号機であった。十三号機は、数々の武装を兼ね備える他、ブッダリアを始めとするアミーダシリーズの何倍もの巨体を誇るアミーダであった。その十三号機のパイロットは、月の都の主で、月の使者と称される兎の少女・夜兎(ようさぎ)アズサと決まっていたのだ。ハクシは、単独で月の都で、十三号機建立の視察へと訪れていた。建立中の十三号機の頭上に立つアズサ。すると、アズサは言う。


「しばらくは月とはお別れか。まあいい。俺が必ず仏界を守り抜く。」


そして、三大魔獣の一体・マーラを失った轟魔は、第二の手段として、ラクーシャサを神仏郷へ送り込もうとしたのである。


「マーラは倒された。次はラクーシャサを神仏郷へ送り、恐怖に陥れてやる。」


マーラは倒され、自然災害の頻発による怪異は収束した。しかし、轟魔が新たな怪異を送り込んだことで、再び神仏郷に怪異が訪れる。危機が起きたのは、神仏郷の山岳地帯。登山客や登山家が、山岳地帯を訪れた、その時の事だった。登山客が、不思議に光り輝く緑色の宝石を手にした。宝石を手にとり、荷物にまとめる登山客。すると、次の瞬間、その宝石は禍々しい化け物へと姿を変えた!驚いた登山客は、その宝石から姿を変えた化け物を捨て去ろうとするが、組み付いて離れない。そして、その化け物は、牙を剥きながら、登山客の体をムシャムシャと捕食、周囲は血みどろになっていく。山岳地帯は、その事件により、血しぶきと絶叫で地獄絵図と化した。ナオト達が見ていない間に、その事件はエスカレートしていき、宝石から姿を変えた化け物が登山客を襲撃、そして捕食していく事件により、死者は約五百人、行方不明者は約三千人にも上った。司隊本部で、ハクシがその調査をする。調査の結果、轟魔が送り込んだ三大魔獣の二体目、ラクーシャサが、その怪異を引き起こしたと紐付ける。前回のマーラによる第一の事件に続き、今回の登山客行方不明・死亡事件は、轟魔の引き起こした第二の事件として、司隊は捜査に乗り出した。一刻も早く事件を収束させるため、ゴウはナオト、カノン、タケルにアミーダ三機で出撃するように命じた。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは、第二の事件収束を目標とし、司隊本部を飛び立った。


そして、三大魔獣の第二の敵・ラクーシャサと戦闘を繰り広げるブッダリア、カンゼノン、ダーキニー。三機は、連携してラクーシャサに攻め込んでいくが、ラクーシャサの宝石のような甲羅は、一切の攻撃を寄せ付けなかった。三機は連携して攻め込むも、ラクーシャサの硬質な身体や、重量感溢れる攻撃などで、かなりの苦戦を強いられる。轟魔の送り込む三大魔獣は、前回戦ったマーラよりもかなり厄介でしぶとい存在だ。連携戦をも困難を極めるアミーダ三機。しかし、魂隊から教わった知識を活かし、辛うじて戦い抜こうと誓い、ひたすらにラクーシャサに攻め込んだ。ダメージを受けながらも、装甲を破壊されながらも、アミーダ三機は懸命にラクーシャサと戦う。そして、ラクーシャサの弱点を突き止めたナオト達。ラクーシャサは、周囲の光で自身の力を極めているのだ。アミーダ三機は連携し、夜の術を発動。周囲の光を暗くし、ラクーシャサの光を奪い取る。よって、ラクーシャサは、力を失い、そのままバタリと倒れ込んだ。攻撃手段を失ったラクーシャサに向け、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは三機で合体技を発動、ラクーシャサを爆散させた。よって、ナオト達はマーラに続き、ラクーシャサを倒し、轟魔の配下である三大魔獣を二体撃破したのだった。任務を終えたナオト達は、司隊本部へ帰っていく。


魂邸。パイロット達が、ナオト達の懸命な戦いぶりに、かなり感激していた。自分たち無しでも、羅刹団の新たなる敵に立ち向かう有志を見て、ノエは「素敵!かっこよすぎるわ!」と褒め讃えるのだった。トキオも、「あいつら、かなり成長したな。」とナオト達を讃えた。


その間、自身の配下であるラクーシャサの敗北を受けた轟魔は、最後の一体となった三大魔獣のプロモンを神仏郷へ送ろうとした。新たなる惨劇を引き起こしてやろうと、轟魔は嘲笑った。


そして、神仏郷。神々は戦禍の日常を謳歌していた…。ところなのだが、ある日を境に、戦禍の日常は大きく変化していこうとしていたのだ。神々は、突如として互いを恨み合い、そして薙刀などといった刃を用いて、互いを傷つけ合うようになったのだ。更に、神の子供たちも、学校において、いじめや喧嘩など、かなり仲が悪くなっていく一方だった。戦禍の日常を謳歌していた神々は、突如として互いに牙を剥き合う間柄へと豹変していき、これまで治安の良かった神仏郷が、丸一日で治安の悪化するという、前代未聞の事件が起きたのだ。神仏郷における神々の暴挙にまつわる事件について調査をする司隊本部。ハクシの調査の結果、轟魔の送り込んだ三大魔獣の最後の一体であるプロモンが糸を引いていたものだと判明。プロモンは、他人の感情を自由自在に操ることが出来、轟魔の命令により、神々に憑依し、悪の感情を操作していると、ハクシは突き止めた。そして、ゴウはプロモンを倒し、神仏郷の神々を元通りにすべく、ナオト、カノン、タケルに出撃命令を出した。ナオト達は、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーでプロモンの討伐へ向かった。


プロモンと対峙するアミーダ三機。そして、戦闘を展開。アミーダ三機は、光弾などで、プロモンを攻撃するが、プロモンのオーロラのような身体に吸収されていく。更にはプロモンの俊敏な動きなど、巨体ながら電光石火の速さで走り回る駆け足などで、アミーダ三機の攻撃ではなかなか追いつけない。そこで、カンゼノンとダーキニーが、プロモンを引き付けたのちに、プロモンが疲弊したところを足止めし、プロモンの弱点を突き止めたブッダリアが正面から、プロモンの目に向かって光線を射る。そして、眼をくらませたことにより、プロモンはボディーランゲージが可能な身体に変わる。そして、アミーダ三機は連携しながら、合体技を放ったのである。三機の合体技により、プロモンは消失した。よって、荒れていた神仏郷の神々は、元の性格に戻り、神仏郷の治安も元通りに戻った。こうして、ナオト達は魂隊なしで、轟魔の配下である三大魔獣を全て撃破したのであった。


第六節 八大悪鬼、そして轟魔の降臨


ナオト達の活躍によって、轟魔の配下である三大魔獣が全て倒された。轟魔は「三大魔獣ではやはり歯が立たなかった」と嘆き、新たなる配下を雇っていた。


轟魔の雇った新たなる配下は、阿魔汰(あまた)魅冴(みさ)怨呪(おんじゅ)屍墓(しほ)、狐炉無買っころな、轟香(ごうか)波楼句(はるく)弥實(やみ)の八人で構成された八大悪鬼だ。彼らは、自身に備わった個性で、神仏郷の神々を苦しめようと画策するのだった。


「いよいよ私たちの番だわ!雑魚どもを駆逐する番ね!」

「俺たちは轟魔様に選出された配下だ!俺たちの力、仏どもに見せてやるぜ!」

「僕らなら出来るさ。」


轟魔の配下として選出された八大悪鬼。まずは、一番手として、八大悪鬼の一ノ徒である阿魔汰が動き出すことになった。


司隊本部。轟魔が新たなる配下として、八大悪鬼を送り込んできたという情報が入る。神仏政府は、魂隊の派遣を容認する。スバルは、司隊本部へ南無ノエを初めに送るのだった。ノエは、使用機であるアミターバを搭載した輸送船に乗り、司隊本部へと向かうのだった。


そして、司隊本部へ到着したノエは、ナオトとの再会に喜んだ。「会いたかった〜!」と笑顔で抱きついてくるノエ。ナオトは、「僕の方こそですよ。またお話しましょう。」とノエに言う。その様子を見たカノンはほっこりし、タケルは案の定羨ましがっている。作戦開始の前、ナオトは話がしたいノエに誘われ、神仏郷を散策していた。神仏郷の自然を眺めたりしながら、恋話などをした。ナオトは、ノエに対し「文殊さんとは恋仲なのですか?」と聞く。するとノエは「あんなのただの腐れ縁よ。」と答え、「ナオトくんも、カノンちゃんとは上手くいってるの?」と聞く。ナオトは「月泉さんは優しくて頼りになる存在です」と答えた。「本当に優しい心を持っているのね。優しくすれば、皆と仲良くなれる。羨ましい限りだわ。」とノエは言う。ノエはナオトの優しさに触れていき、次第に彼に想いを寄せるようになった。歩く時も、手を繋ごうと、ノエはナオトに対する想いを寄せたのだ。他愛もない二人の時間。これが、戦禍のパイロットの友情だったのだ。そして、夜も二人きりで寝るなど、ナオトはひたすら、ノエから想いを寄せられていた。


その夜。神仏郷に怪しい影が伸びる。観光スポットで、月を前に向き合う神のカップルがいた。月を眺めながら話し合う神のカップル。すると、女神が、背後から何者かの気配を感じると、やや不審に思うが、相方の男神が、気のせいだと受け流す。すると、次の瞬間、腕が刃となった男が、月を背景に宙返りし、男神の首を、思いっきり切り裂いた。そして、首からは血しぶきが噴き出した。彼女の頭上には、相方の男神の生首が落ちてくる。それを見た女神は、声にならないほどの悲鳴を上げ、その場から逃げ去った。更に、神仏郷の夜を襲う怪しい影。夜道を歩いていた神々が、腕が刃になった怪人物により、次々と惨殺される猟奇殺人事件が頻発した。更には夜の家屋にまで戸を切り裂いて侵入し、寝ている住人を切り裂くなど、事件はエスカレートしていった。その事件を解決すべく、司隊本部に通報が入る。ハクシが今回の事件に関する捜査をする。そして、調査の結果この事件の真犯人は、轟魔が新たに送り込んだ八大悪鬼の一ノ徒である阿魔汰と分析した。阿魔汰は、自身の腕を刃に変える事で、対象物を切り裂き、惨殺するという特性を持っているというのだ。阿魔汰の引き起こした事件により、一日のうちに死者は約百人、行方不明者は約五百八十人に上った。阿魔汰は言う。


「あぁ。神を切り裂くのはたまらなく楽しい。次は邪魔者のアミーダだな。あいつを切り裂いて、轟魔様の名を上げてやる。」


そして、阿魔汰はナオト達のアミーダに戦いを挑むべく、巨大な異形の怪物へと姿を変えていく。巨大化した阿魔汰は、巨大な刃状の腕で、周囲の建物を次々と破壊していくのだった。阿魔汰の野望を阻止すべく、ゴウはナオト、カノン、タケルに、ノエの指示に従い闘うように命じる。指示を受けたナオトは、アミーダ各機に搭乗し、阿魔汰の討伐に向かった。


ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、アミターバのアミーダ四機が、巨大化した阿魔汰と対峙する。ノエの指示を受けながら、ナオト達は阿魔汰に攻め込む。阿魔汰は、刃状の腕を振り回しながら、アミーダ四機を襲撃。アミーダ四機は防御をしたりして、攻撃を防ぎつつも、辛うじて攻め込む。次の瞬間だった。カノンの乗ったカンゼノンが、阿魔汰に捕まえられた。カンゼノンの首に向け、刃状の腕を突きつけたのである。カンゼノンのピンチだ。ブッダリア、ダーキニーは、アミターバと協力し、カンゼノンの救出活動を行う。背後から飛び寄ったブッダリア、ダーキニーに対し、阿魔汰が腕を振りかざしてくるが、それを交わしつつ、カンゼノンのもとへ向かう。そして、アミターバが、カンゼノンを捕らえている腕を光の刃で切断。その隙に、カンゼノンは抜け出した。阿魔汰は、腕を再生させた。のちに阿魔汰は再生させた刃状の腕を振りかざしながら、アミーダ四機に襲いかかった。ノエは「このまま引きつければ奴は疲弊するわ!」と言い、阿魔汰を引きつけるのだった。ひたすら、阿魔汰を引きつけるアミーダ四機。次第に阿魔汰は疲弊していく。そして、疲弊した隙に、アミーダ四機が阿魔汰を強襲。疲弊により阿魔汰の再生能力も落ちている事を判断したナオト達は、阿魔汰の両腕を切り落とした。更に力を失った阿魔汰に向け、アミーダ四機は杖を合わせ、十二色の花びら状の強力な光の粒子を放つ合体技を放ち、阿魔汰にとどめを刺したのである。阿魔汰を撃破したナオト達。任務を終えた彼らは司隊本部へ帰っていった。


阿魔汰を撃破し、神仏連続猟奇殺人事件は収束した。夕方。ナオトはノエに呼ばれ、神仏郷内の公園のブランコに乗り、会話をしていた。互いに頑張ったことや、自身のいい点についてを語り合った。ひたすら、ブランコに乗るナオトとノエ。ノエは、ナオトに対する好意を言い出せずにいた。すると、ナオトはノエに対し、手を差し伸べた。ノエは思わずナオトの手をとった。ノエは、ナオトの手を握ったことで、思わず赤面した。そう。ナオトも優しさが故に、ノエを受け入れたのだ。ナオトの「好き」という言葉を信じ、ノエは顔を赤らめ、喜ぶのであった。そして、夕日が照りつける丘へと上っていくナオトとノエ。夕日の中でお互いに「好き」と言い合うのであった。笑顔で向き合うナオトとノエ。すると、ナオトの目からは涙がこぼれ落ちてくる。同時に、ノエの目からも涙がこぼれる。ノエは、「その涙は私とお揃いね!もっと泣いちゃいましょう!」とナオトに言う。そして、二人は夕陽を前にして、泣き笑いした。こうして、ナオトとノエの間に、新たなる友情が芽生えるのだった。


阿魔汰による事件収束後の翌日。ノエはナオトと勾玉を通じて連絡を取り合っていた。戦禍の中、毎日遊ぶような関係にまで、友情が芽生えていた。そして、スバルは交代で、トキオを司隊本部へ向かわせるのだった。


トキオが、司隊本部へ到着する。ナオト達は、トキオに挨拶した。トキオは、当初ナオトたちを認めていなかったが、前回の白神大魔王との戦いを通して、自身が窮地に陥ったところを助けてくれたことに感謝し、すっかりナオトたちに対し、愛想を持つようになった。そして、ナオト、カノン、タケルもトキオをより尊敬し、頼りになる兄貴分として、彼を崇めたのだ。更にカノンはトキオの筋肉質な腕を触ったりし、自信満々なタケルはトキオに体力勝負を挑もうとする始末であった。ナオト達は、強面のトキオとはかなり友好的な関係を築いている模様であった。


ナオトらがトキオと交流している間の事。前回の戦いにおいて阿魔汰が戦死したことを受け、八大悪鬼の二ノ徒・魅冴が二番手として動き出そうとしていた。魅冴は、轟魔に神仏郷をはじめ、全ての仏界を献上すべく、神仏郷の制圧に向かった。


その頃神々は、戦禍の日常を送っていた。中でも神仏郷の小規模な公園にある、「絡繰時計」が、神々に人気を集めていた。その絡繰時計は、神仏郷の文化を紹介した内容になっており、かなりユニークな演出で、神々を楽しませていた。そんなある日、一人の神が絡繰時計の見学に来る。定時になり、絡繰時計は動き出した。そして、上演が始まったその時のこと。突如として絡繰時計のステージが赤色に光った。中にいた絡繰人形が不気味に笑った。それに怯えた観客の神は恐れながら、後ずさろうとするも、絡繰人形に糸を巻き付けられる。次の瞬間、観客の神は絡繰時計のステージへと引きずり込まれた。そして、人形が寄って集って、観客の神を食い散らしたのである。その後も、事件は後を絶たなかった。以後、この絡繰時計は「恐怖の神食い絡繰時計」と呼ばれ、神仏郷の神々を恐怖に陥れるのであった。


突如として起きた「恐怖の神食い絡繰時計事件」。通報を受け、事件の捜査に乗り出す司隊本部。彼らは、神々の情報提供をもと、情報を分析。ハクシの調査の元、犯人の様子が明らかになる。恐怖の絡繰時計事件の真犯人は、八大悪鬼の二ノ徒である魅冴であった。魅冴は、対象物に憑依し、絡繰時計を支配下に置き、神々を襲わせる能力を持っているという。このままでは絡繰時計のみならず、神仏郷のありとあらゆるものが、魅冴の支配下となり恐怖の象徴となってしまう。それを食い止めるべく、ゴウはナオトたちに、トキオの指示を受けながら、魅冴を倒すように命じる。


「神を食う善の象徴。大いに満足だわ。」


ナオト達を誘き寄せるべく、魅冴は巨大な怪物へと姿を変えた。ゴウからの出撃命令を受けたナオト達は、アミーダ、カンゼノン、ダーキニー、ジャンペルで魅冴の討伐へ出向いた。そして、アミーダ四機が、巨大化した魅冴と対峙。のちに一斉に魅冴に攻めかかった。魅冴は、髪や触手、口から吐き出す光線などを武器に、アミーダ四機を苦しめる。案の定、魅冴は機敏な動きや、圧倒的な攻撃などで、ナオト達のアミーダに攻撃の余地を与える事は無かった。ナオト達は、前回の阿魔汰よりも厄介な敵だと感じながらも、魅冴に懸命に攻め込んでいくのだった。魅冴に攻め込むアミーダ四機。その次の瞬間だった。「まずは弱者から!」と叫びブッダリア、カンゼノン、ダーキニーに向け、魅冴は尻尾を振りかざしてきた。弾き飛ばされる三機。更に、ツインテールの髪に三機を巻き付け、クルクル振り回し、遠くの山へと放り投げ、叩きつけた。更に、魅冴は口を開けアミーダ三機に向けて稲妻を帯びた光線を吐き出してきた!トキオの乗ったジャンペルが横槍を入れ、盾となり三機を守った。自身を犠牲に、ナオト達を守るトキオ。トキオは、「弱者には、弱者の儚さと尊さがある!弱者を守るのが、強者の定めだ!」と叫んだ。ナオト達のアミーダを庇ったジャンペルは、防御と引き換えに、エネルギーを消耗してしまう。そこで、ナオト、カノン、タケルは「文殊さんに恩返ししなければ」と言い、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーと協力し、ジャンペルを起こし、阿弥陀仏像に焦点を合わせ、エネルギーチャージをした。すっかり回復したジャンペル。「そなた達の恩恵には、俺も感謝するぞ」とトキオ。「どうってことありません!魅冴を倒しましょう!」とナオト。先の攻撃で、魅冴の体力は大幅に消耗している。その隙をついて、アミーダ四機は、懸命に魅冴に攻め込み、攻撃不能へと追いやっていく。四機の合体攻撃で、魅冴は爆散し、消失した。魅冴を撃破し、ナオト達は司隊本部へと帰っていく。


魅冴による恐怖の絡繰時計事件は収束した。ナオトらは、トキオを遊びに誘うのだった。魅冴がいなくなったことで、平和になり観光客を取り戻した、絡繰時計を四人で見学したのだ。絡繰時計の演目を楽しむ四人。トキオは、今一度、ナオト達の優しさに気づくのだった。


恐怖の絡繰時計事件収束後。阿魔汰と魅冴の戦死により、八大悪鬼は残り六名となっていた。そして、魂邸では今回、ツバキが司隊本部へ向かうように指示されていた。スバルの指示のもと、ツバキはサマンタを搭載した輸送船に乗り、司隊本部に向かった。


司隊本部。ツバキが到着した。そして、ツバキはテンション高く「ナオトくーん!会いに来たよー!」と笑顔で来る。ナオトも思わず、ツバキに「会いたかったですよ」と返した。そう。ナオトとツバキは、黄神との戦いを通して、すっかり仲良くなったのだ。ツバキは、あの時の経験からか、人懐っこく、軽薄な言動が残っていたが、カノンやタケルとも打ち解けている。ツバキは、三人に対し「何かあったら、いつでも僕を頼ってね!」と言う。そして、ナオト達は、人懐っこい面を残しながらも、明るくテンションの高いツバキと一緒にやって行こうと決意した。


その間に、神仏郷では戦禍の日常を送っていた神々の元へ、怪しい影が伸びていた。その日、神仏郷の漁師たちが、新鮮な錦鯉を釣るべく、活動していた。一生懸命仕事に励む漁師たち。すると、漁師は異変に気付く。なんと、ピンク色の鮮やかな海月のようなものが浮いていたのだ。次の瞬間、その海月が漁師の顔に張り付いた!「いててっ!離れろ!」と叫ぶ漁師。無理やり引き剥がすと、漁師の目が抉れ、血が噴き出した。前が見えず、海へ落ちる漁師。すると、海月状の物体は、群れをなしながら、漁師のもとへ集まってくる。更に、その海月は漁師に一斉に張り付いた。同時に、海からは血の噴水が巻き起こるのだった。更に、その事件は続き、神仏郷の入浴中の住人にも組み付き、血みどろにし、更には水道にまで忍び込み、次々と住人を襲う海月。そんな中、神仏郷の水中で、不気味に笑う男の影が。


司隊本部は、謎の海月により住人が襲撃される事件の通報を受ける。事件解決のため、ハクシが調査に乗り出す。懸命な調査の結果、事件の真犯人は、八大悪鬼の三ノ徒・怨呪であった。彼の配下である蠱毒鬼(こどくおに)が、神仏郷の神々を次々と刺していき、殺傷していると突き止めた。そして、怨呪は「俺様の配下・蠱毒鬼に殺される神々、マジで美味しいぜ」と言う。後に、ナオト達を誘き寄せたのちに、排除すべく、巨大な怪物へと姿を変えていくのだった。ナオト達は、ゴウからツバキの指示に従い、アミーダに乗り、怨呪を倒すように命じられる。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、サマンタのアミーダ四機が、司隊本部を飛び立ち、怨呪の討伐へ向かった。


怪物と化した怨呪と対峙するアミーダ四機。そして、ツバキの指示に従い、怨呪へと攻め込んでいく。怨呪は、巨体ながら極めて俊敏な動きをし、ナオト達のアミーダを苦しめる。更に、電撃作用のある触手なども駆使して、ナオト達のアミーダの攻撃を寄せ付けなかった。案の定、苦戦を強いられるナオト。すると、ナオトは「阿魔汰といい、魅冴といい…こいつも侮れない」と言い、汗を流した。八大悪鬼は、かなり強大な力であった。ツバキは「何とかしてこいつの弱点をつくんだ!」と言い、ひたすらブッダリア、カンゼノン、ダーキニーに対し、怨呪に攻め込むように促した。しかし、次の瞬間だった。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは怨呪の触手に捕まってしまう。更に、怨呪は「雑魚は皆殺しにしてやる!」と嘲笑いながら、三機に電撃を送り込んだ。絶叫を上げるナオト達。「よくも、ナオトくんたちをを!」とツバキが叫び、サマンタが助けに入ろうとするが、怨呪は「口出しをするな!」と叫び、サマンタに体当たりし、突き飛ばした。のちに、三機をボロボロにし、乱暴に突き放した。そして、ツバキは、「大切な後輩に手を出すのは、僕は許さないよ」と怨呪に言い、技を発動するサマンタ。すると、周囲の環境が、幻想的な夜の情景に変わる。これは、サマンタの主な武装であるムーンサテライトであった。サマンタのムーンサテライトを受け、怨呪は深い眠りに陥る。その隙に、サマンタはブッダリア、カンゼノン、ダーキニーを手のひらに乗せ、阿弥陀仏像と交信させる。そして、エネルギーをチャージした後に、ムーンサテライトの効力で動けない怨呪にとどめを刺す。四機の連携戦の末、怨呪は倒された。任務を終えたアミーダ四機は司隊本部へ帰っていった。


任務を終え、司隊本部へと帰ってきたナオト達。ツバキに今一度、礼を言った。すると、ツバキは言う。


「今度、僕の友達のウサちゃんが来るよ!まだ、顔を合わせてはいないけど、かなり親切だよ!仲良くしてくれたら、嬉しいな!」


ツバキは、魂隊の同期のパイロットにして、自身が恋している風神ウサについて、ナオトに話した。そう。五大魔王戦では、顔を出す事はなかったが、次回、ナオト達と対面することになるというのだ。


翌日。魂邸でウサは司隊本部へ出向く準備をしていた。後ろから抱きつくツバキ。「ウサぴょん。今日は頑張ってね♡」とツバキ。すると、ウサは「あんた。セクハラよ。」と嫌々ながら返す。ツバキは、ウサの健闘を祈っていた。のちに、ウサはスバルの指示を受けたのちに、愛機であるアミーダ玖ノ型ヴァーユを搭載した輸送船に乗り、司隊本部へと向かった。


そして、羅刹城。阿魔汰、魅冴に続き、怨呪が戦死した。八大悪鬼は、やはり神は侮れないと嘆いていた。次に神仏郷の制圧へ向かうこととなったのは、八大悪鬼の四ノ徒、屍墓であった。屍墓はテレポートを利用し、城を去った。


その頃。司隊本部へ到着するウサ。早速ナオト達に挨拶をする。「厭魔の時以来だね。顔を見せる事はなかったけど、今回はよろしくね。」とウサ。まともな顔合わせの無かったナオト達とウサであるが、今回は八大悪鬼との戦いのために、顔合わせした。そこで、ウサは自身は風使いと称し、自身の力を見せてあげると言う。ナオト達に能力を披露するウサ。風を起こそうとするが、スカートがめくれ上がってしまい、下着が丸見えに。その様子を見たタケルは完全に興奮状態だ。ウサは恥ずかしさのあまり、スカートを押さえた。続いて、ウサは祖父である風神の力を持つが故に、風の如く速く駆け抜ける程の瞬足を兼ね備えているという。ナオトをおぶると、ウサは思いっきり司隊本部の敷地内を駆け抜けた。そして、猛スピードで山を越え、川を越え、谷を越え。神仏郷の街々を瞬間的に駆け抜けたのである。ナオトは、ウサの瞬足に圧倒されたのである。


ウサとの交流の最中。神仏郷には新たな怪しい影が伸びる。その夜のこと。住人の少女が、宿題を終え、就寝へ就こうとしている時のことだった。部屋の明かりを消し、布団にもぐる少女。すると、どこからか不気味な声が。「殺してあげる…!」その声に反応した少女が、そちらを向くと、充血した有り得ないくらい大きな目に、歯の隙間が血に染った人形がいたのである。悲鳴を上げる少女。パニック状態になり、人形を窓から放り投げる。安心して寝ようとしたその時であった。再びその人形が部屋の中に。少女は悲鳴を上げ、物置から新聞紙を取り出し、火を付け、その人形を燃やした。これならと一安心した少女であるが、部屋に戻った途端、再びその人形が。またしても悲鳴を上げる少女。少女は、人形を持って外へ飛び出し、家から遠く離れた河川敷へ人形を放り捨て、猛ダッシュで家へ帰った。それでもなお、人形は少女を追いかけたーーー。


呪いの人形による怪異に見舞われた少女は、事件解決のために司隊本部へ通報を入れた。その調査に乗り出すハクシ。調査のもと、轟魔の配下である八大悪鬼の一人が糸を引いていると紐付ける。最終的に、真犯人は八大悪鬼の四ノ徒・屍墓であることが判明。屍墓は、自身の配下である呪いの人形を用いて、神々を祟ったり呪ったりし、恐怖に陥れることを趣としているという特性を持っていた。「戻ってきていいわよ」と自身の元へ人形を戻す屍墓。「さて、面白くなってきたわ。後は仏ナオトたちを誘き寄せ、始末するだけね」と呟き、彼らを誘き寄せるべく、巨大で異形の怪物の姿へと変貌した。ゴウは、ナオト達に、ウサの指示に従い、事件収束のために屍墓を倒すように出撃を命じた。出撃命令を受けたナオト達は、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、ヴァーユのアミーダ各機に搭乗し屍墓の討伐へ向かうのだった。


ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、ヴァーユのアミーダ九機が、怪物へ変化を遂げた屍墓と対峙。ナオトは、「お前が呪いの人形を操ってたんだな!女の子が怖がってたぞ!許さないぞ!」と叫ぶ。屍墓は「威勢のいい奴ね。轟魔様への仏界献上、及び厭魔様復活には必要な儀式よ。」と反論。ウサは「あんたの好きにはさせないわ。羅刹団の陰謀は私たちが打ち砕く。」という。そして、四機は連携しながら屍墓に攻め込んだ。武器を利用しながら、四機は屍墓を攻撃する。しかし、屍墓の屈強な身体に、アミーダ四機の攻撃は吸収されていく。「くっ!硬い!」とタケル。ナオトたちは、アミーダを駆りながら、ひたすらに屍墓に攻め込む。しかし、あと少しと言うところで、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーが屍墓の触手に捕まってしまう。触手に捕まり、グルグルと振り回されるブッダリア、カンゼノン、ダーキニー。ウサのヴァーユが、その救出に向かう。ウサは「私の速さを見せつけてやる!」という。すると、屍墓の周りをぐるぐると目に見えない速さで飛び回り、屍墓は「小賢しい!」とヴァーユに向け触手をひたすらにぶつけ合う。ヴァーユの激しい動きに、屍墓の動体視力も弱まっていく。屍墓を引き付けたのちに、ヴァーユは屍墓の触手を切り落とし、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーを救出した。屍墓は、ヴァーユの高速攻撃を受けたことで、体力を消耗した模様だ。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーはヴァーユに続き、動きの鈍った屍墓に特攻。四機で連携し、上手く上半身と下半身を切り落とした。そして、四機の合体技を受け、屍墓は爆散。ナオト達はウサの協力を得て、勝利を収めた。


任務を終え、ナオト達は司隊本部へ帰ってきた。ウサにお礼を言うナオト。ウサはナオトたちに対し、「己の力を信じて頑張ってね」と伝え、司隊本部へ帰っていった。


翌日。屍墓による呪いの人形事件は解決した。魂邸へ帰ってきたウサ。ウサは入浴したのちに、本部のエントランスホールで寛いでいた。そこへ、ツバキがやってくる。「ウサぴょん。お疲れ様。」と言い、ウサに寄るツバキ。ウサは、「ツバキ。どうした?」と聞いてくる。風呂上がりで濡れた髪、そして下ろした髪のウサを見たツバキは思わず衝撃を受ける。「おいで。ツバキ」とウサ。普段、ツバキが片思いしているウサが、彼に話しかけることはかなり珍しいことだった。すると、ウサは言う。


「ツバキは、どうやらナオトくん達と上手くいったそうね。あんたはナオトくんと出会って、かなり変わったわ。そんなツバキは好きよ。」


「ウサぴょん…。ありがとう。それに、昨日ナオトくん達の事、ありがとう。」


どうやら、ツバキとウサは、ナオト達との出会いで、互いに惹かれ合ったのだ。こうして、ツバキとウサの間に愛情が芽生えた。エントランスホールで話し合うツバキとウサ。ウサは、眠くなったのか、大きなあくびをする。ツバキは、ウサのあくび顔に思わず見蕩れてしまった。そして、二人は就寝についた。


その間。羅刹城では、阿魔汰、魅冴、怨呪に続き、屍墓が戦死したことを受け、八大悪鬼は半分を切り、四名となった。「次は僕の番か」と狐炉無。狐炉無は、八大悪鬼の五番手として、神仏郷の制圧へと乗り出していくのだった。


魂邸。ミコとヒカルがいつものようにイチャついていた。ヒカルは、ミコに対し「今日はあなたが行く番ですね。引き続き頑張ってください」と言う。ミコは「はい〜。帰ってきたら一杯やりましょうね〜。」と言い、スバルの指示を受けたのちに、愛機のマイトレーヤを搭載した輸送船に乗り、司隊本部へ向かった。


司隊本部へと到着したミコ。タケルは、妖艶なミコと再び会い、かなりデレデレになっていた。そして、ナオトも、ミコに挨拶をした。ナオト達は、任務の合間として、ミコと触れ合った。


ミコと触れ合っていた、夕暮れ時。何やら神仏郷の山奥で、怪しい影が伸びていた。神仏郷には、年中紅葉で彩られている「紅葉山(もみじやま)」と呼ばれる観光スポットがあった。紅葉山は、赤く美しい紅葉に彩られ、神々からかなり人気の場所なのだ。その夕暮れ時に、紅葉山で事件が起きる。紅葉山を降り、帰路へつこうとする観光客。しかし、帰路はなかなか遠く、さながら迷路のようになっており、なかなか抜け出せないのだった。不審に思う観光客。すると、次の瞬間、木から紅葉が次々と降り注いでくる。しかも、亜音速で観光客を襲ったのだ。怯えて逃げる観光客。すると、次の瞬間、その紅葉は刃のように変わり、観光客の身体をズタズタに引き裂いた。周囲に血しぶきが舞った。更に、事件はエスカレートし、紅葉山の観光客が、紅葉山から抜け出せなくなり、追ってきた紅葉型の刃によって、次々と引き裂かれていった。こうして、神仏郷の観光名所であった紅葉山は、以後「魔の紅葉山」と呼ばれ、恐怖されるのだった。轟魔の配下である悪鬼による第五の事件だ。


神々を騒がせた「魔の紅葉山事件」は、死者百二十名、行方不明者三百六十五名に上った。司隊本部は、この事件の通報を受け、調査を進める。ハクシによる調査の結果、今回の事件の真犯人は、八大悪鬼の五ノ徒である狐炉無であると突き止めた。狐炉無は、自身の妖術でその場の空間を無限化し、対象物を閉じ込め、周囲のものを武器に変え、相手を惨殺する能力を持っているというのだ。


「僕の妖術に嵌った馬鹿な神々ども。それに、邪魔な奴らは全員殺すから。出てこいよ。仏ナオト。」


一言呟いた狐炉無は、ナオト達を誘き寄せるべく、巨大な怪物へと姿を変えていく。そして、ゴウからミコの指示を受け、アミーダに搭乗し、狐炉無を倒すように命じられる。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、そしてミコのマイトレーヤの四機が、狐炉無討伐のために司隊本部を飛び立つのだった。


ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、マイトレーヤが、巨大化した狐炉無と対峙する。「紅葉山を魔の場所へ変えるとは、許さないぞ!」とナオト。「お気の毒に。私たちが、あなたに毒を浴びせてもいいのかしら?」と毒を吐くミコ。そして、狐炉無は「お前らみたいな奴は、必ず僕が殺すから。」と冷淡な口調で言い返した。早速、戦闘を展開する一同。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは、マイトレーヤに続く形で、狐炉無に攻め込んだ。狐炉無は華奢で小ぶりながらも、凄まじい戦闘力を見せつけてきた。狐炉無は、下半身の紅葉で覆われた部分から、無数の紅葉を放ってくる。この紅葉は、刃状となっており、アミーダの装甲を引き裂くほどと推測された。それを交わしつつ、アミーダ四機は攻撃を仕掛けた。次の瞬間だった。狐炉無は、自身の髪を巨大な紅葉のような手のひら型に変え、カンゼノンを捕らえた。悲鳴を上げるカノン。咄嗟にブッダリア、ダーキニーがカンゼノンの救出へ向かうが、二機とも狐炉無の紅葉型の髪に捕まってしまう。狐炉無も、これまで倒してきた悪鬼同様、まずは弱者から排除しようという思考であった。そして、ミコのマイトレーヤがポイズンガンを使用し、三機を捕らえている髪を鈍らせる。その隙に、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーを救出させる。すると、狐炉無は「僕の身体に傷つけやがって」と激昂し、巨大な紅葉を放った。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーに向け、投げつけるが、ミコのマイトレーヤが防御する。しかし、その刃はマイトレーヤの股を引き裂いた。更に、その衝撃がミコに伝わり、更にミコは股から大量出血した。「お股が、お股が!」と苦しむミコ。そんな様子を見兼ねたブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは狐炉無に攻撃した。タケルは「綺麗なお姉さんを傷つけるな!」と激昂。先の攻撃で、狐炉無も体力を消耗していると悟り、ナオト達はミコを休ませ、アミーダで狐炉無に攻め込む。ミコの分も戦わなければと言い、懸命に狐炉無に攻め込んだ。そして、勝負の末、狐炉無は倒され、魔の紅葉山事件は収束したものの、これまでとは違い、喜ばしい終わり方ではなかった。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは、ミコが股に大ダメージを受けたことで、戦闘不能に陥ったマイトレーヤを抱きながら連れて帰った。


任務終了後、司隊本部へついたナオト達。ミコは未だに股間を押さえ、苦しんでいた。そこで、カノンは治癒能力を使い、ミコの股の傷を治した。ミコは、ナオト達の優しさに気づいたのか、自身の不甲斐なさに気づき、声を上げて泣き出した。泣きじゃくるミコを、カノンは自身の胸で抱きしめ、優しく頭を撫でた。「いいんですよ。辛い時は泣いても。」とカノン。タケルも、「俺たちはいつでも、あなたの味方ですぜっ!」と、ミコを諭す。その様子を見ていたサヤとゴウは、ナオト達の先輩を思いやる優しさに気づき、ほっこりした。


隊服に着替えた一同。そしてミコは笑顔になり、マイトレーヤを搭載した輸送船に乗り、魂邸へと帰っていった。ミコが魂邸へ着くと、ヒカルがミコを待っていた。「お疲れ様。弥勒さん。」と爽やかな笑顔のヒカル。「いや〜。お気の毒に。私としたことがすっかりナオトさん達に助けられちゃいました〜。」と照れくさそうにヒカルに打ち明けるミコ。するとヒカルはにこやかに笑いながら、「助けられるという事は、彼らの優しさに気づくきっかけになる出来事で、恥ずかしいことではありませんよ。さあ、飲んじゃいましょう。」とミコを諭す。酒を用意するミコとヒカル。ヒカルはミコのコップに酒を注いであげた。そして、乾杯をする。ミコは、酒で辛い思いを忘れ、赤ら顔になって酔うのであった。その夜、二人は酒を楽しんだ。


ナオト達とミコの活躍により、狐炉無は撃破され、魔の紅葉山事件は収束した。よって、残る八大悪鬼は、三名となっていた。「さて、いよいよ私の番だね!」と轟香。彼女が、八大悪鬼の六番手として、神仏郷の制圧に向かうのだった。


魂邸では、ヒカルが、スバルの指示を受け司隊本部へ向かう準備をしていた。出発の間際、ヒカルはミコに「行ってきますね」と伝え、ミコは「健闘を祈ります」と言った。そして、ヒカルは愛機であるマハスターを搭載した輸送船に乗り、司隊本部へ向かった。


司隊本部へ到着したヒカル。「お久しぶりです。ナオトさん。カノンさん。タケルさん。」と挨拶をするヒカル。ナオト達は、ヒカルにきっちりと挨拶をした。任務の合間、ナオト達とヒカルは、いつものように会話した。その会話の最中、カノンはヒカルの爽やかな性格に惹かれたのか、一緒にいる様子が目立つようになっていた。「昨日は、ミコさんをありがとうございます。」とカノンに言うヒカル。ナオトとタケルは、その様子を見て、「まさか他の男と」と動揺してしまうのだった。と、思いつつも、ナオト達はヒカルと交流を続けた。


その間。神仏郷では、ある絵画が、神々の間で話題になっていた。それは、血の涙を流しながら泣く「泣き荒ぶ少女の絵」。かなり恐ろしい絵画ながらも、その絵柄に魅了された神々が、絵画を購入し、その数は約数千枚も売れているという。そんな神々が、泣き荒ぶ少女の絵に魅了される中、事件は起きる。ある日、一人の住人が、その絵を購入した。その住人が絵画を手にしていた際に、突如としてその住人の家に大量の血が流れ込んだ。やがて、その血は住人宅を沈めていき、住人は血に呑まれ、死亡した。更に、事件はエスカレートしていき、泣く少女の絵を保有している住人の家が、突如として火災に見舞われた。それだけではなく、購入者が祟られたり、悪霊を見たり、白骨化したりなど、不可解な怪異に見舞われるのだった。こうして、泣き荒ぶ少女の絵を購入した者たちが、不可解な怪異に見舞われる事件は、短期間のうちに、約二百件ほどにも上るのだった。


住人の神々から泣き荒ぶ少女の絵画事件による通報を受けた司隊本部。ハクシの懸命な調査の結果、この事件の真犯人は八大悪鬼の六ノ徒・轟香であると紐付けた。轟香は、対象物に霊を憑依させ、それを所有した者を祟るという能力を持っていたのだ。そして、轟香はナオト達を誘き寄せるために、巨大な怪物の姿へと変貌を遂げた。そして、ゴウの指示を受けたナオト達は、ヒカルとともに、アミーダ各機に搭乗し、轟香の討伐へ向かうのだった。


ブッダリア、カンゼノン、ダーキニー、そしてヒカルのマハスターが怪物化した轟香と対峙する。そして、ナオト達は、ヒカルの指示を受けながら、轟香へ攻め込んでいくのだった。轟香は、炎に燃ゆる獅子のような下半身から、次々と炎を放ってくる。それを交わし交わし攻め込んでいくアミーダ四機。ひたすら、攻め込むアミーダであるが、次の瞬間、カンゼノンがダメージを受けた後に、轟香の下半身の獅子に咥えられてしまう。その救出に向かうブッダリア、ダーキニー、マハスター。しかし、マハスターは弾き飛ばされ、ブッダリア、ダーキニーは救出しようとした途端、獅子の爪に引っ掻かれ、 下部に叩きつけられる。そして、その救出に向かうマハスター。マハスターは杖を利用し、刃状の光を放ち、轟香の上半身と下半身を分断する。その隙に、ヒカルのマハスターが、ナオト達司隊のアミーダ三機を救出した。上半身と下半身が分断されてもなお、下半身の獅子が凄まじい炎の攻撃を放ってくる。ヒカルは、「この獅子をまずは崩壊させましょう!」とプランを練った。四機は連携しながらそれぞれ杖を用意し、光の刃や粒子などを放ち、轟香の下半身であった獅子を崩壊させる。「私の可愛い獅子を!許さないわ!」と激昂し、上半身のみで襲いかかってくる轟香。彼女は、アミーダを襲うも、最終的には、アミーダ四機の色とりどりの光を放つ合体技により、敗北するのだった。ナオト達の活躍により、轟香は倒された。よって、神々に恐怖をもたらした泣き荒ぶ少女の絵画事件は収束した。しかし、その絵画は、神仏政府の監視のもとで、廃棄処分されることとなった。


轟香は戦死した。残るは八大悪鬼のサブリーダー・波楼句と、リーダー格である弥實であった。今回は、二人同時で連携し、これまでの悪鬼とは異なり、自身の配下を使うことで、神仏を恐怖に陥れようと画策したのだ。


「さて、面白くなってきたわ。私たちの番ね。」

「ああ。俺の配下を使い、あいつらに本当の恐怖を教えてやる。」


そして、神仏郷へと舞い降りてくる波楼句と弥實。二人は、手にしている玉を用意し、自身の配下である巨大妖怪を召喚する。現れ出たのは、体長約数百キロにも及ぶ臭気を放つ銅で構成された竜と犬を組み合わせたような配下・クサオオイヌであった。クサオオイヌは、群れをなしながら、のしのしと神仏郷を行進していく。驚いて逃げ惑う神仏たち。クサオオイヌの臭気と熱気により、周囲の建物は、次々と腐敗、燃焼し、更に逃げる住人たちも熱気により、身体を焼かれ、更には朽ちていくのだった。こうして、クサオオイヌの大行進は、神仏郷を皮切りに全ての仏界を恐怖に陥れるのだった。


司隊本部、及び魂邸に出撃要請が入る。クサオオイヌによる被害は、かなり甚大になることが予測され、アミーダ九機での出撃が容認された。以前のダークアミーダ、及び厭魔の時の戦い同様、司隊からは、ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーが、魂隊からはアミターバ、ジャンペル、サマンタ、マイトレーヤ、マハスター、ヴァーユが、クサオオイヌの迎撃に向かうのだった。


司隊、魂隊のアミーダ九機が、クサオオイヌの群れと対峙する。


「厄介な敵が来たもんだぜ。」

「こいつら、八大悪鬼のリーダー格の配下だそうね。」

「さあ、倒すぞ!」


アミーダ九機が、クサオオイヌの群れに攻め込んでいく。九機は、手にした杖などで、クサオオイヌを一体一体倒していく。九機は散らばり、クサオオイヌの群れを次々と倒していく。しかし、クサオオイヌは次々と押し寄せてくる。それでも尚、九機は次々とクサオオイヌを倒す。九機が懸命に戦う中、クサオオイヌは全て一掃されていくのだった。


「よしっ。クサオオイヌは全部倒した。」

「お気の毒に。私たちの口ほどにもない雑魚どもでしたわ。」

「さあ、出てくるのです、八大悪鬼のリーダー格よ。」


クサオオイヌを全滅させたアミーダ九機。すると、そこへ波楼句と弥實が現れる。


「あらあら。あっという間に私たちのクサオオイヌを倒したのね。感激したわ。」

「俺たちは轟魔様に仏界を献上すべく、貴様らを排除するために来た。さあ、ここからが宴の時間だ。」


次の瞬間、波楼句と弥實が額を合わせる。そして、頭上に稲妻が落ち、波楼句と弥實は一体化した巨大な怪物へと姿を変えていく。「さあ、俺たちと戦え!」と挑発する二人。アミーダ九機は、連携しながら、波楼句と弥實に攻め込んでいく。手分けしながら、波楼句と弥實に攻撃を与える。しかし、波楼句と弥實は、八大悪鬼のリーダー格であるが故に、強大な力を持っていた。轟魔より格下でありながらも、アミーダ九機を圧倒するほどだった。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは波楼句と弥實の触手に捕まり、グルグルと振り回される。アミターバ、ジャンペルも 波楼句と弥實に攻めこもうとするが、 波楼句と弥實の攻撃を受けてしまう。そして、サマンタ、マイトレーヤ、マハスター、ヴァーユも敵に攻め込むが、触手攻撃、エネルギー弾、目玉からの光線などといった激しい攻撃を受けてしまう。圧倒的な力を持つ波楼句と弥實に翻弄されるアミーダ九機。苦戦している間に、エネルギーがダウンしてしまう。しかし、九機は波楼句と弥實の体力を消耗させようと、懸命に攻め込んだ。アミーダ九機を翻弄する波楼句と弥實は、体力を消耗していた。「くっ!鬱陶しい奴だわ!」と波楼句。弥實は「こうなったら、奥の手だ!」と叫ぶ。そして、波楼句と弥實は、胴体の目玉から、強力な稲妻を放った。司隊のブッダリア、カンゼノン、ダーキニーを守るように、魂隊のアミターバ、ジャンペル、サマンタ、マイトレーヤ、マハスター、ヴァーユがその攻撃を引き受けた。「ナオト達には、手を出させない!」とトキオ。「司隊を守るのは、私たち魂隊の定め…!」とノエ。魂隊のアミーダ六機の特殊装甲で、波楼句と弥實の光線を跳ね返す。そして、光線が跳ね返ると、波楼句と弥實は爆散するのだった。八大悪鬼は全て倒された。しかし、魂隊のアミーダは全て大破してしまい、パイロット達も負傷してしまった。虚しい終わり方だった。


八大悪鬼は全て倒された。こうして、今回の事件の黒幕である轟魔が、ついに神仏郷へ舞い降りようとしていた。


「やはり、僕の配下どもは役に立たなかった。さあ、僕があいつらを葬ってやる。見ていてくれ。兄さん。今、僕が仇をとってあげるから。」


ついに動き出す轟魔。城から抜け出し、神仏郷へと舞い降りる。宇宙空間。轟魔は、翼や触手などを生やした赤い異形の怪物へと姿を変えていくのだった。そして、神仏郷の空を暗闇に変え、その雲の切れ間から不気味に降り立った。不敵な笑いを浮かべ、神仏に対しスピーチをする轟魔。


「神仏郷の神々に告ぐ。我が名は、羅刹団二代目首領、獄堂轟魔。私の目的は、兄を傷つけた貴様らを排除する事だ。知っての通りだが、兄は今、復活を遂げている。いずれ兄は復活し、神仏郷を再び制圧する時が来るだろう。仏界を守りたくば、この私を倒すのだ。」


獄堂轟魔の降臨を受け、司隊本部はアミーダの出撃要請を受けた。しかし、本来ならば魂隊も出撃しなければならないのだが、魂隊のアミーダが、波楼句と弥實との闘いで全機大破し、戦闘不能に。パイロット達も負傷し、出撃出来ないという切羽詰まった状況だ。それを受けてかわ魂隊桃源支部から連絡が入り、アクショービヤ、プラバ、 アカシャガルバを臨時で回すことになった。ナオト達は、魂隊桃源支部と協力し、轟魔の討伐へと向かうのだった。


ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーが司隊本部から出撃。そして、現場で魂隊桃源支部のアクショービヤ、プラバ、アカシャガルバと合流、


「ナオトくん!カノンちゃん!タケルくん!私たちは魂隊桃源支部の者よ!どうぞよろしく!」

「さあ、僕たちと力を合わせて、この悪魔を倒そう!」


アミーダ六機が轟魔と対峙する。そして、轟魔は言う。


「何人かかってこようが、兄さんを殺した貴様らは絶対に許さない。さあ、始めようか。」


手を広げる轟魔。すると、首の周りからひし形の襟巻きを放出してくる。そして、地面からは水色の巨大な宝石のような柱が次々と出てくる。その柱から、水色の粒子が放たれてくる。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは、魂隊桃源支部のアクショービヤ、プラバ、アクショービヤの指示を受けながら、轟魔に攻め込む。しかし、轟魔は以前戦った厭魔とは違い、巨体ながらも、かなり俊敏な動きであった。更に、宝石のような刃を、襟巻きから次々と発射し、ナオト達のアミーダを苦しめるのだった。「来るわ!気をつけて!」とユキノ。魂隊桃源支部の指示を受け、ナオト達のアミーダは、懸命に轟魔に攻め込むが、轟魔の凄まじい速さと、一方的な攻撃などで、なかなかダメージを与えることができない。「くそっ!速い!厄介じゃのう!」と呆れるサナメ。「貴様らの力はその程度か」と轟魔。すると、轟魔はもの凄いスピードで、青緑色に輝く宝石の矢を縦横無尽に放ってきた。その攻撃に、司隊、及び魂隊桃源支部のアミーダは翻弄される。グサグサと刺されまくり、アミーダ六機は、装甲を破壊され更には撃沈してしまうのだった。「愚かな奴め。兄さんを殺した罰だ。僕の傷を噛み締めて死ぬんだな。アミーダども。」と不敵に笑う轟魔。しかし、ナオト達は諦めなかった。ユキノ、リム、サナメとともに、阿弥陀仏像からエネルギーチャージをした。そして、エネルギーチャージを終えると、再び轟魔に攻め込んだ。「轟魔は先の攻撃で、体力を大幅に消耗してるわ!今がチャンスよ!」とユキノ。「よし!寝かしつけてやる!」とリム。アミーダ六機は、轟魔の弱点を突き止め、懸命に攻めかかった。ブッダリア、カンゼノン、ダーキニーは足を切り落とし、アクショービヤ、プラバ、アカシャガルバは尻尾と翼を切り落とした。よって、轟魔は動体視力を失った。アミーダ六機は円を作るように手を繋ぎ、轟魔に向け強力な光の滝を浴びせた。よって、轟魔は消え、彼の野望は打ち砕かれた。


轟魔を倒したことで、事件は無事に解決。ナオト達はその後、ユキノらとともに、魂邸を訪れた。そして、轟魔を倒したことを報告する。すると、ノエは「よく頑張ったわ」と、ナオト達を褒め讃えた。リムも「皆、早く怪我を治してね」と魂隊パイロットを励ますのだった。その後、ナオト達は、スバルと対話するのだった。


その間、羅刹城では、あの魔王を思わせる小柄な鬼が、棺の前で立っていた。


「お父さんに続いて、叔父さんまであいつらにやられた。許せない。叔父さんの仇は僕がとる。じきにお父さんも復活する。覚えていろ。仏ナオト。」


これで、全ての戦いが終わったわけではなかった。羅刹団は、新たなる陰謀を練っていたのだ。


轟魔は倒された。しかし、次は厭魔の息子である陣魔が動き出した。送り込まれる闇の使者。消息を絶つ魂隊。復活を遂げる厭魔。更なる惨劇がナオト達を襲うのだった。


次回、「第三章 厭魔の逆襲」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ