表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

そして彼女は魔女と呼ばれた。

作者: カカオ豆100%
掲載日:2025/10/08

めちゃ短い短編

むかしむかし、あるところの大きな大国で、王城に小さなお姫様が生まれました。

それは国全体が首を長くして待ち望んでいたことでした。


額に不思議な十字架のような形の紋様を持った可愛らしい女の子。

生まれたことを誰もが喜びました。


ですがどれだけ経っても目を開きません。

どこか悪いのか、それとも目を開こうとしないだけなのか


小さなお姫様の父君である王様と、王妃様は不安になりました。


それでも二人は小さなお姫様を可愛がりました。


そして5年、経ちました。


小さなお姫様はとても美しい黒い髪を持った、心優しい少女でした。


そして、ある朝。ついに目が開いたのです。

その知らせを聞いた王様と王妃様は大喜びで小さなお姫様の元に駆けつけました。


少しつり目気味のぱっちりと開いた愛らしい眼


ですがその色はどうでしょう。

小さなお姫様は血のように染まった真紅の瞳。


伝説の悪の魔女と同じ髪と瞳の色でした。


二人は小さなお姫様を守るため小さなお姫様を外に出しませんでした。


しかしどこから噂が湧いたのか、国中に広まってしまったのです。

『姫は魔女の生まれ変わりだ』と。


それからというもの、城にはギルドの者たちが押し寄せてくるようになりました。

魔女を倒して名声を得ようと


国中は大混乱に陥りました。


ですが、城には鍛え抜かれた近衛たちがいます。

そんじょそこらの騎士よりも、強いのです。


強いはずでした。

あの金髪の『聖剣』と呼ばれるものが現れるまでは。

その者はたったひとりで城の兵士を次々に倒してしまいました。

侍女も文官も皆が姫様を守るためにその身を持って、争いましたが、あっけなく終わりました。


そして王妃は姫様を庇って、王様は二人を庇って、『聖剣』に切り捨てられました。


目の前で愛する家族が、家臣が、殺された姫様には大きな大きな負の感情が押し寄せました。


憎悪、恐怖、絶望。


感情が、涙が、魔力が、大きな渦を巻いて溢れ

その感情に共鳴するように額の紋様が光り出しました。


『聖剣』は姫様に言いました。


『冷徹な魔女のくせに、嘘泣きか?』


この言葉が引き金となり、怒りでいっぱいになった姫様は叫びました。


「おまえが、おまえがころした!!わたしのたいせつなひとたちをかえして!!!」


幼い声で、しかし、怒りが滲んだ涙声で。


姫様は小さな手を天から地へ振り下ろし、魔法を放つのです。


とても恐ろしい魔法を。


次の瞬間、『聖剣』は叫び出しました。

狂ったように、叫び出したのです。


姫様は魔法で家臣や家族を蘇らせようとしましたが、無理でした。


そして姫様以外、誰もいなくなりました。



☆☆☆



今でも魔女の城と呼ばれるお城には


黒髪と真っ赤な瞳を持ったお姫様が暮らしています。


彼女は時々やってくる勇者と踊るのです。


癒えない傷を


大切な者たちの骸を


やり場のない感情を


小さな体で抱えながら。



☆☆☆



もし、彼女の瞳が赤くなければ。


彼女は幸せになれたかもしれない。


魔女となった彼女は永遠に孤独と共に生きることだろう。


~FIN~


世界歴1725年 『大国ディアトリス』アリス・フロラ・ディベレート 作


アリス・フロラ・ディベレートは真実の魔眼を持った者であった故に、真実を見ることができたのだった。


そしてその真実を元に数々の本を出版し、悪が悪になった経緯を世に広めたのであった。

ちょっと自分で書いててよくわからなくなってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ