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賢者の人生やり直し  作者: 冬城レイ
第一章「ルミナス王国~イグドラ接触まで」
2/16

2「ランクそして模擬戦」

あの日から一年。

五歳になった。

今日はミレーユといっしょに、ランク測定をしに行く事になった。

教会はこの国で一番デカいとこ。

無駄にデカいのねって。



---



ついた。

中は広い。

教会の人がいた。


「我が教会へようこそ。新たなる希望を持った子たちよ。さあどちらからいきましょうか」


自分が前に出る。


「じゃあ私から」


魔道具に手を入れる。

この魔道具に仕組みは大体わかった。

まず判別するのは、魔力量、そして質。

それだけだ。

だとしたら私は絶対にSランクになってしまう。

だから限界まで魔力を封印。

明らかに、手に紋章が刻まれているのがわかる。


コレ終わったら、お父さんに、剣術でもやらせてもらおう。


そして、測定が終わった。

ランクはB。

うん、こんなもんだよね。


「お母さん!Bランクだったよ!」


結局自分で人生決めたようなもんだけど…


「良かったわね!」

「じゃあ次はミレーユだね!」

「そうだね!」


ミレーユが魔道具に手を入れ、判別が行われる。

判別終了。

ミレーユが自分の手を見る。

そして、こっちに走ってきた。


「見て見て〜Aランクだったよ!」

「すごいね!」

「さすがね!」


うん。


確かランクによって、自分専用の武器が作れるらしい。

人生で一回しかできないが。


「じゃあ、やってみようね」


「「魂より生まれし武器よ。我が意思を形とし、今ここに顕現せよ。鉄の光よ、立ち上がり、語れ!ミスタウラム!!」」


光が放たれる。

眩しい、この魔法は、前世にはなかった。


光が収まった。

私の手には、蒼く(あお)光る、剣を持っていた。

装飾は豪華で軽く、持ちやすい。

素材は魔力の結晶みたいだ。

魔素が多く含まれている。

腰には剣をしまう鞘がかかっていた。


そして、ミレーユの武器はというと、弓だった。

しかもこの弓には何かがある。

それはすぐに分かった。

これは、魔力で矢を生成する武器だった。

そして自分の考えた弓を作れる。

水・火・風・土・光そして禁断の闇魔法まで。

すべての魔法に対応し、形・鋭さ・速さまで変えられる事がわかった。



---



【自室】


私はその後、この剣の能力を試した。

今のところわかったのは、まず名前を付けた。

名前は『ルクステリア』本によると、名前をつけることで、真の能力がわかるという。

最初は嘘だと思っていたが、実際に付けてみたら、剣の情報が一気に出た。

前世にはなかった。

この情報表示をステータスと言うらしく、自分の武器にだけ出るらしい。

情報を見る。


名前 ルクステリア

能力 鋭さ向上(魔力により)・魔力上昇。

特性 剣を投げると手元にもとってくる・破壊不可。


このように視界にステータスが表示される。



---



私は七歳になった。

ミレーユも同じく七歳。

ミレーユの兄のシリウスは十歳。


今日は隣国の『エルダリス帝国』から騎士団が模擬戦で来訪らしく、シリウスとその隣国のSランクの次期国家騎士の人と模擬戦をするらしい。

シリウスとは同い年だって。



---



【練習場】


隣国の騎士団が待っていた。

お父さんから聞いた話によると、隣国の騎士団は、この国の騎士団、つまりお父さんの騎士団が嫌いということらしく、どうなるかはわからないと言っていた。

まあ木刀だし、大丈夫なはずだけど。


お父さんが相手に挨拶をしようとしている。


「お久しぶりです。ジグムント・レフティア殿。今日の模擬戦よろ―――」


お父さんの話を遮り言った。


「我らエルダリス騎士団が、お前らみたいなお飾り騎士団に模擬戦をしてやるんだ感謝しろ」


こいつムカつくわ。

しかもシリウスと戦う奴は、そいつの息子だと聞いたし。

コレは心配だ。


お父さんの方を向いた。

ジグムントと目が合った。

ジグムントは私のことをいやらしい目で見てきた。

ああいう目は嫌いだ。



---



模擬戦が始まった。

いやもう終わった。

今のところすべてこちらの負け。

最後はシリウスと相手の…イグナートとの対戦で終わる。


お父さんが始めの合図を出した。


シリウスが動く。

イグナートは隙だらけ。

いや、罠だ。


そしてシリウスが剣を振り落とす瞬間、イグナートはシリウスの足を蹴り、木刀を脇腹にめり込ませた。

そしてシリウスは、外壁に叩きつけられた。

負けた。

全敗だった。


だから、私が出ることにする。

前世の頃の経験を活かし、勝つ。


「イグナートさん。私とも手合わせよろしいでしょうか?」

「はぁ?こんなクソガキが、高貴なる僕の相手など、できるわけがないだろう!」


心底ムカつく。


「まぁ、そう言わずに、やりましょうよ」

「そうか、ならボコボコにしてやるまでだ!」


言ってることがガキ。

まあ私のほうが精神年齢が上なので。

父が歩いてきた。


「アリシア。本当にやるつもりか?剣術も何も教えてないはずだが…」

「まぁ、やってみないとわかりませんよ。お父さん」

「そ、そうか。気をつけろよ」

「はい」


そしてお父さんの合図。

私が先に出た。

シリウスが倒された理由、それは油断、それとスピードの遅さだ。

確かにシリウスは強い。

油断をせず、スピードを強化すれば、イグナートに勝てていただろう。


イグナートのパターンはまだそれしかわからない。

次何が来るかなどはわかりはしない。







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