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7:日本にニュース番組は存在しない

【椿事件】

 1993年に発生した現・テレビAによる放送法違反(政治的な偏向報道)が疑われた事件。当時、テレビAの取締役報道局長であったTの民放連会合での発言「今はJ党政権の存続を絶対に阻止して、なんでもよいから反J党の連立政権を成立させる手助けになるような報道をしようではないか」に端を発したことからこの名で呼ばれる。


 2009年の政権交代前後に起こった各報道機関による偏向報道は、第二の椿事件とも言われている。当時総理大臣だったローゼン閣下に対するバッシングには、「漢字の読み間違い」「カップラーメンの値段」「高級料亭通い」などくだらない内容が多かった。

 何故かと言えば、マスコミは支持率を落とせば何でもいいから。一方で功績については一切語らず、ひたすら「政権交代」のスローガンを掲げ続けた。これにまんまと引っかかったのが日本国民である。


 あの時の絶望感は凄まじかった……次の総理となったH氏はニコニコ生放送で「日本列島は日本人だけの所有物じゃないんですから」と発言するほどの考えなしで、ワシントンポストでは「ルーピー」とまで言われている。これは自分の頭を指差してクルクル回す仕種から来ているスラングで、要するに「クルクル〇゜ー」って事なんですが、H氏はこれすら「愚直」という意味だと言い張っていた……

 ここから分かるように、H氏の見ている世界と現実とはズレが生じているのだが、同じ事がM党政権を選んだ日本全体に言えると思う。首相がルーピーであると言う事は、彼をリーダーにした日本国民も同類だと世界から見られている。


 最初の椿事件と違うのは、インターネットの存在だろう。特にニコニコ動画ではローゼン閣下の功績もルーピー(もうこの呼び方でいいや)の発言についての問題点についても挙げられていた。テレビや新聞を読む層とネット層で支持が逆転していたのである。当時はまだ政治に無関心な大衆の方が多く、国民が自ら地獄を選択していたなどと気付いているのは少数派だった。

 その原因は、間違いなく日本の偏った報道姿勢にある。


 マスコミからの攻撃が一番酷かったのは、財務大臣のN氏だった。彼は日本の国士とも呼べる人だったが、G7の会議後に記者会見において酩酊した場面だけを切り取られ、何度も繰り返しテレビで流される事により大バッシングを受け、辞任している。(ちなみに会見は15分で途中呂律が回らなくなるものの5分で持ち直している。酷い腰痛持ちで薬を服用していたらしい)

 N氏はこの後の衆院選で落選し、さらに一ヶ月後に急死している。政権交代劇と合わせてこのあたりの詳細は、フィクションではあるが『真冬の向日葵 ―新米記者が見つめたメディアと人間の罪』でざっと知る事ができるのでお勧めする。


 ちなみにN氏が亡くなる前、某ワイドショーの司会S坊が酩酊会見について、


「お父さんも自殺されたし、ああ言う事を何回も何回もテレビで放送すると、本人は自殺の恐れがあるからもうこのへんでやめといたろやないか、と言う話になるじゃないですか。とんでもない話だと思う。あんなものはね、(※放送禁止)と思いますよ。あんだけ国際社会に恥かいてね、おめおめねえ、おめおめ、有権者の前に出るなと、あんな、二度と再度たぶん出られないと思う。出てきたら必ずあのVTR流されますからね。それみてもね、世の中にはやっちゃいけないことはあるんだって」


と、人とは思えない暴言を吐いている。


「日本にはニュースショーしかない」


というのはフィリピンかどこかの新聞で評された日本の報道事情だったと思うが、こんな恥知らずがのうのうと公共の電波で庶民の味方面しているようではさもありなん。

 特に私はS坊の事は一生許せそうにない。あのまま遭難して永遠に海漂ってればよかったってぐらい憎んでいるが、そんなクズの命でも日本国民である以上、自衛隊は助けなければならないし、そんな日本をN氏は命を懸けて守ったんだと自分に言い聞かせて、N氏と自衛隊に日々感謝しながら生きている。


 ともあれこうした事情で私はマスコミを信じていない。

 世論操作のためにここまで平気で人を貶められる連中の、何を信じたらいいんですかね?



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