表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

5:オタクの味方?ローゼン閣下

 普段こんな呼び方しないのですが、伏字も兼ねて「ローゼン閣下」で統一いたします。


 私が初めて閣下を知ったのは、空港で『ローゼンメイデン』を読んでいたところの目撃情報からでした。それまで政治家なんて総理の名前くらいしか知らなかった私ですが、そのニュースは青天の霹靂でした。


 それまでオタクとは、連続幼女誘拐殺人事件の影響もあって犯罪者予備軍のイメージを抱かれていました。あれも犯人の部屋にあったアニメ雑誌を取り上げたマスコミによるレッテルだったんですけどね。

 また有害図書追放運動もあり、オタクと政治家は相容れぬ存在だという認識でいました。


 その政治家が、萌え漫画を読んでいる!

 私の中で、世界が引っ繰り返った瞬間でした。実際には閣下はオタクというわけではなく、多方面にアンテナを伸ばせる人との事で漫画もその一つに過ぎなかったのでしょう。一番好きなのはゴルゴ13らしいですしw

 それでもオタクは恥ずかしい趣味なんだと肩身の狭い思いをしていた私にとって、オタクも日本人であり日本の役に立てるんだという希望をくれた閣下は大恩人でした。


 同時に、政治に対する偏見もこの頃からなくなっていきました。政治家は国民を見てくれないと言うが、逆に私たちは政治をちゃんと見ているのか? 私たちの生活に直結するからこそ、もっと積極的に関わっていくべきなんじゃないかと。


 一方、ローゼン閣下のこのニュースを報じたマスコミは、あてが外れたんじゃないでしょうか。バカにするつもりだったのが、逆にオタクから好意的に受け止められたと。しかも後を追うように、漫画やアニメ好きの議員たちが次々とカミングアウトしている。彼らは閣下よりも若いので、政界のオタク率が上がっても不思議ではないんですね。


 そこでマスコミは、今度は閣下とオタクを対立させようと、表現規制を持ち出します。こいつはオタクの味方なんかじゃない、表現の自由が奪われるぞと。この辺り、ゾーニングの話とごっちゃになっているので整理する必要がありますが、忘れてはいけないのはオタクに犯罪者予備軍のレッテルを貼り付けていたのはマスコミです。

 散々バカにしておきながら、政治家を潰すために味方面してけしかけるなんて、まさに煽動のプロだなと。


 もちろんマスコミだけが敵だったのではなく、オタクの中にもそういう論調が幅を利かせていました。表現規制の賛成派と反対派の議員リストを作り、反対派議員に投票しようとネットで呼びかけられていたのです。規制賛成派とされる中には、ローゼン閣下の名前もありました。

 しかしこのリスト、実は外国人参政権という枠にすると賛成と反対が入れ替わるんですよねwしかもリストに書かれた議員(賛成派)がお亡くなりになった後も、ずっと内容が更新されませんでした。


 どうやらオタクも趣味の事だけ考えている場合ではなくなったようです。

 ローゼン閣下は単にオタクの味方というわけではない。が、同じ日本人として評価し、また一般人の政治へのハードルを大きく下げたくれた人であると思っている。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ