田舎の冬
戸惑うことばかりで始まった生活でしたが、引っ越しのかたずけや日々の暮らしに追われているうちに少しずつ生活にも慣れてきました。
迷ってばかりいた道も覚えてきたので、日常生活は何とか自転車でやりくりしていました。
「初めて雪の洗礼を受ける」
でも、季節は変わるんですよね~。引っ越してきたのが5月の実に良い季節でした(今考えると)・・・季節は巡り寒~い冬が到来したのです。
快適に過ごしていた自転車生活にもにわかに暗雲が立ち込めましたよ。
何しろとにかく寒い!顔に当たる風の冷たさが今までに経験したことのない冷たさで、「頬に突き刺さる寒さ」というのを身をもって体験しました。
それでも町行く高校生は若い!この寒さなのに1年中自転車通学をしているのですから、しかも女子学生はタイツをはいている子もいますが、中には生足の子もいるのにはびっくりです。自分も負けてはいられないとしっかりと防寒対策をして乗っていました。
でも、ついに自転車生活に高い壁が立ちはだかりました。それは・・・雪です。
そうです、今まで雪を見るのは年に数回、積もっても次の日には溶けてしまうところに住んいた私。
「根雪になるなんて聞いてないぞ~!」車ならスタッドレスタイヤというものがありますが、自転車にはありません。さすがに雪が積もっているときはケガをしても仕方がないので乗るのはあきらめました。
でも、騒いでいるのは自分だけでそこにずっと住んでいる人は当たり前のことなので、いつもと変わらない生活を送っているのですから・・・尊敬しました。
郵便配達のバイクにもチェーンを巻いて仕事をしているのを見たときは、雪国の人たちのたくましさを本当に感じましたね。