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スナイパーは夢を見る  作者: 化原優介
4/4

テロ

お墓参りは、何事もなく終わった。


家に帰って色々調べて、寝た。


それが、鈴果からの報告。


意味がわからない。

が、まぁ、こっち側に戻ってこれたんだし、気にしないでいいか。


「鈴音、何考えとん?」


「え?あ、陸さん。おはよーございます」


因みに俺ら側の世界の陸さんは、俺が多重人格者であることを知っている。というか、陸さん自身多重人格者だ。

ま、俺と違って、いつでも他の人格と交代出来るって訳じゃあないが。俺の場合、親しい親しい人とは俺、鈴音が。親しくなければ、ニギがやっている。


「あ~、陸さん。人格関係で、ちょっとお話が」


「ん?今は教室にも人はおらんし、言ってみ?」


「あ、はい。実は僕、パラレルワールドに行きまして...」


陸さんの前では、僕、と自分のことを呼んでいる。この人は色々凄い。俺じゃこの人にはいろんな意味で勝てない。


「......は?」


ま、これが当たり前の反応。俺らがおかしい。


「昨日寝たら、パラレルワールドにいたんですよ。僕が女子になって」


「...はぁん?夢ってオチは?」


「まだわかりません。今日も行ってたら、オチでは無くなりそうなんですけどねぇ」


今日行けるかなぁ。鈴果は人格として残ってるし、行けたら変わるけど。


「向こうは、戦闘部なる部活があって、僕、陸さん、徳さん、井手さんが入部してました」


「はぁん?まぁ、色々探り入れてみろや」


「そうですね。ま、人格次第ですが」





「...どうしてこうなった?」


「少し黙ってろ。何も、殺したい訳じゃあない。少なくとも、俺はな」


「はぁ...」


え~と?学校が占領された?私達は捕虜?

まぁ、私のクラスはひとりだし、制圧は簡単だけど。多分。

....................ん?紙?なになに?


『秒針が12の数字に重なったら、行動開始』


.....陸さん?

やるんだね...

あと...10秒


「あの~?」


「なんだ?」


「あなたは、戦いますか?」


「殺しはしないけどな」


「..........じゃあ、そういうことで」


「っ!?」


よし!惹き付け上手くいった!それにしても、凄いなぁ。あの三人。一人な足払いして、一人が口をハンカチで覆う。最後の一人が、首元にハサミを突き付けて......。うん。凄い。

さて、と。


「もう一度聞きます。戦いますか?」

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