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スナイパーは夢を見る  作者: 化原優介
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いつもの自分

カンダ リオン

俺は、神田 鈴音。

中3で、進路先も決まって、実に暇な毎日を過ごしてる...少し異常なだけの生徒だ。


異常というのは、まぁ、俗に言う〈多重人格〉ってやつ。

これには、小6の時に、当時付き合ってた彼女を失ったことでなった。多分、死別ってやつだ。

まぁ、小6のガキには、到底理解の出来ることじゃあない。理解したところで、自分が苦しみ壊れていくだけだった。


そして、気が付いたら中1の冬になってた。

それまで、その人格が俺の体を維持してくれていたんだ。俺が精神的に回復するまで。

で、とあるネットゲームで出会った人物のおかげで俺は順調に回復していった。

でも、この時。俺を庇ってた人格も、かなり疲弊していた。

それに気付いた俺は、新しい人格を作ろうと考えた。

勿論、簡単な事ではないし、やろうと思って出来ることでもない。人格ーーー〈エドウィン〉と呼んでいるーーーと、何とか人格を作ることに成功した。こいつは、〈リオス〉と呼んでいる。

まぁ、この3人でローテーションすることで、神田 鈴音としてやっていけた。

よく、人格はお互いを殺しあう。とか、そういうのを聞くが、体の保護を目的として生まれた、作られたやつは、殺しあうことはせず、協力する。まぁ、乗っ取ろうとしてきた人格を作ってしまったときは、3人で何とか消したし、バランスを維持するようにした。


で、なんだかんだで、中3。

この暇な毎日にも、幾つか楽しみはあった。

数少ない友達と呼べるやつらとのバカみたいな雑談。

休みの日の昼寝。

家族同然の、ペットの犬と遊ぶこと。


そして、リアルな夢を見ることである。


楽しいときは楽しいし、それで良いが、人を相手に殺しあいをするのは、ただただ嫌だった。悪夢だった。



そしてある日、夢が現実と同じ程のリアルさと体感時間を得た。



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