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第六話 違法

村に着くと鉄が秀達を古い家に導く。

秀たちはされるがまま、鉄のもとについてゆく。

家の中はよそうに反して以外にも綺麗で、整頓されてあった。

入って真っ直ぐ言ったところに大きな丸テーブルがありそこに一人座っていた。

「よっ、ひいらぎ

鉄は椅子に座っていた女性に話かける。歳は二十代後半といったところだろうか、長い髪を一束に後ろでまとめている。

「えっ?まだ人間がいたの?」

柊と呼ばれた女性は目を丸くして驚く。

「ああ、説明するからみんな集めてくれ。」

「分かった。」

そういうと彼女は何処かに消えていった。

 

数分が経ち彼女は何人かの人間を連れて戻ってきた。

そして、丸テーブルに座ると自己紹介などが行われた。

「なんだって?君達は記憶がないのか?」

ちょっと太り気味のめがねの青年がいう。この人の名前は黒崎くろさき晴雄はるお機械課で働いてたらしい。

言い忘れていたが此処に居る人も、全員クロックタワーで働いていた人らしい。そして役職にはいくつかの課に分かれてるらしい。

でも、まだなぜ今の状況なのかは話していない。

「ショックで一時的に記憶を損失することがわよ」

そういったのはさっきの柊と呼ばれた人、本名は柊まど香、人体課というところに所属してたらしい。

「じゃあ、すぐに治るってことですね、先輩!」

そういって、いきなり喜びだしたのは芹澤せりざわいつき、柊と同じ人体課の人である。見た目も、精神的にも幼く見える彼女は今年で二十三だという。

「でも、精神的ショックはなかなか治らないんじゃないのか?」

そういったたくましい男は今井いまい真也しんや、鉄と同じく雇われ兵だったらしい。同じ用は服を着ているが短機関銃はもっていなかった。

こんな感じで秀達を置いてけぼりに、ここの人たちは討論を始めた。

でも、秀にはどうしてもしりたい事があった。

「あの〜、ちょっといいですか?」

秀が大声で言い放つとみんなだまった。

「その、よろしければなんでこんなことになっているのか教えてくれません。」

「みんなよくわからないの、いきなり機械や実験体の暴走がはじまったの。」

一言柊がそういうとみんな下を見てうつむいた。

しかし、その沈黙を破ったのはここにいるひとではなく、新たな人物だった。

扉から一人の老人が入ってきた、老人といってもまだ五十くらいだろう。

その老人は秀達をみていった。

「大幢、生きていたの!」

秀はビクッとした。

―なんでこの人は俺の名前を知ってんだ、ひょっとして・・・・

「あの・・・・・えっ」

しかし秀は老人が驚いているだけじゃなく、恐怖しているようにみえて、話すのをやめた。

「あっ、一条さん。こいつら記憶がないんですよ。なんか見覚えありません?」

と鉄。

しかし、秀は一条という人が記憶がないと聞いて安心しているようにみえた。

「ああ、知ってるよ。俺の部下だ。そっちのお姉ちゃんも下で見かけたことがある。」

「下ってなんですか?」

「ん〜、クロックタワーには下と上があり、下では違法行為が行われてたんだ。まぁ、上の人は下の存在など知らされてなかっただろう。でも、もうどうでもいいことだ。」

「ということは、俺達は違法行為をしてたんですか?」

「そういうことになるな」

秀は少しショックをうけたがそれより知りたいことがあった。この人ならしっているかもしれない。

「何でこんなことになってるんですか?その違法行為が何か関係してるんですか」

すると一条はしばらく黙った、でも重い口をひらく

「お前達にはしるけんりがあるな」





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